2021年11月16日火曜日

2021/10/30土~31日 紅葉狩@雁坂越え

0650 池袋 ちちぶ3号
0814 西武秩父 786円+指定席710円
0835 西武秩父駅 中津川線 中津川行
0937 川又 933円

川又バス停(630m)
↓0:25
登山口
↓2:30
突出峠
↓0:50
樺避難小屋
↓2:30
雁坂小屋 テント泊1000円
↓0:15
雁坂峠
↓2:30
西沢渓谷入口(1100m)

帰りのバス
0935.1310.1440.1540 塩山駅行 1050円
0720.1012.1122.1510.1625 山梨市駅行 900円


天気の良い週末に、以前からやりたかった雁坂峠越えを。
山梨の三富側からなら2回ほど歩いているけど、なにせ雁坂峠は秩父往還の街道でもあり。
数十年前に雁坂トンネルが開通するまではこの峠越えの山道が国道140号だったのだ。
是非とも縦走で峠を越えたいと思っていた。



道具を並べて確認してからザックに詰める。
そうしないとなにがしか忘れるから。
トータル13kg。


特急で西武秩父。
三峯神社行ならばダッシュしなければこの長蛇の列の後ろの方に並ばねばなくなるが。
今日はそっちではなく比較的すいてる中津川行のほう。


川又バス停。
自動ドアのきれいなトイレがあるが……ここに来るまでなかなかの秘境っぽいところをバスは走ってきたよ。


バス停のすぐ先に扇谷山荘。
川又は十文字峠を越えて信州への道と、雁坂峠を越えて甲州への道との分岐でもある。
またどちらにしても秩父側の最期の集落でもあった。
徒歩の旅の時代には重要な旅籠だったろうが、今では。

ちなみに雁坂峠小屋はここの経営らしい。




雁坂トンネルへの車道を歩いて、ここから山に入る。


古の街道らしい道。


下の方はこんなに青々としているが。




1000mあたりまで来ると色づいてくる。




小さな沢はあったけど水たまりに近く、よほどの事でもないと飲む気はしない。


腐った橋。
嫌な軋み方をした。わたるべきではなかった。

尋常の人なら「他の人が渡れているのだから、私が渡っても大丈夫だろう」という判断も妥当性がないでもないだろうけど。
私の様に体重が重い(テント泊装備込みで100kgを越える)と、橋が壊れるとしたら、最後のトドメをさすのは自分だろうな、という判断が働くので。





期待していたわけでもないが、ちょうど紅葉のいい時期にあたったようだ。




雁道場。
ここからは尾根上の道になる。



このあたりは東大の演習林のようだ。



いくつもこういう、地面に半分埋まったポリバケツがあるんだけど。
これも演習林と何か関係あるのだろうか?






突出峠。
ふーむ。まだまだ先はながい。




しかしいい時期にきたもんだ。


高度をあげ、紅葉もぼちぼちここまでかな?と思う頃、向こうに奥秩父の主脈が見えてくる。



そこからすぐ、樺小屋避難小屋に到着。



中をのぞいてみる。
若干埃っぽい。
土間は5~6畳くらいで、中央にストーブがある。


板の間は8~10畳くらい。
奥秩父の避難小屋はなじみが無いが。ここは割ときれいな方ではなかろうか。
ストーブの燃料になる枝も、小屋の周囲でいくらでも拾えそうだ。


水場はちょい離れている。


休憩してから再出発。



樺小屋を過ぎると奥秩父らしい風景になってくる。



ああ、道中にあったコメントは雁坂小屋の人の手になるものだったか。



標高2000mまで上げてきた。
ここから尾根筋を逸れ、雁坂小屋まではトラバースにはいる。



ふむ。ちょっと見てこようか。


この岩の上か?


おお!これは確かに。
正面の向こうに木賊・甲武信・三宝の2400m峰が並ぶ。


左手(南)をみれば、雁坂嶺の巨大な山体が間近に。


右手(北)を見れば奥秩父の最奥、信州との境の山並み。
向こうに見えるのは浅間かな。



小屋へ向かう。
全体的には水平トラバースでも細かいアップダウンはそれなりにある。
そしてまだ13時台だというのに結構冷え込んできた。
指がかじかむ。薄手の手袋では2000m級はそろそろしんどいな。



崩落個所を高巻きに迂回する。
ここのせいで一時期通行止めになっていたらしい。



小屋の水源を見る。
ここから1kmほどもホースで水を引いてきているらしい。



急斜面のトラバースゆえ、足元注意か所も多い。
小屋の方の尽力で維持しているコースなんだな。



ようやく雁坂小屋に到着。
川又からテン泊装備で5時間だけど。
鴨沢~雲取山荘よりもだいぶ歩きごたえはあったなあ。


寒くなってきたので急いでテントを張り、中に入って早速一杯やる。
酒は1L持ってきたけど、苦労して到着した小屋でもらうビールと酒は別腹なんですよ。


雁坂小屋の日本酒はこれ、秩父錦。
雲取山荘も秩父錦だけど、あっちは普通酒のガラスコップで400円。
こっちは特別純米酒のアルミ缶で600円。
いや、これうまいなあ。思わずお替りを買ってしまった。
秩父の地酒は秩父錦が甘口で、武甲正宗が辛口とは小屋の親爺さんの弁。
そういや武甲正宗ってまだ飲んだことないな。
秩父の登山道なんかで、お地蔵様に武甲正宗のコップがお供えしてあるのは見かけるけど。


今夜は風が出そうだったので、追加でサイドリフターを引っ張っておく。
多少不格好になるが、気にしない。


真冬用のシェラフ(600FPのダウンが1500g)を持ってきたが。
これに関してはまだ過剰装備だった。
夜中暑くてファスナーを開けることになる。


お酒をあらかた飲んで、締めにアルファ米のお茶漬け。
アルファ米はいまいちおいしくなくていつも食べ方に悩むとこだけど。
なるほど、お茶漬けのり3つとお湯を足せばサッパリと流しこめる。


疲労と酒とあったかい寝袋のおかげで快眠。
実は金曜日の夜がなぜか寝付けなくて、明け方に1時間ほどウトウトしただけだったのだ。
そのせいもあるかな。


朝飯もお茶漬けのつもりだったけど。
ソーセージがまだ食べていなかった。
朝食にはいささか油っこいが、生ものだし片づけてしまおう。
お湯で温めたところにジャガイモのポタージュを2つ入れてスープにする。


撤収。
寝袋がかさばるので、マットは外付けになりました。



小屋からはひと登りで雁坂峠、なんだけど。
妙に湿った雲の中で展望はまるでなし。


南へ、甲州側へ下っていく。




こちらもそれなりに紅葉はあるけど、北の秩父側よりは終わりが早いようだ。



渡渉か所を間違えて沢沿いで立ち往生し、引き返すというミスを犯す。


ここが本当の渡渉か所。
対岸にピンクリボンがみえる。



凍結する冬季は要注意箇所。


沢の支流の渡渉か所を過ぎれば、すぐに林道終点に出る。


が、林道に出たところで雨が降ってきた。
おかしいな、天気予報は良かったはずだけど。


ようやく電波の届くところに来たので確認すると、一晩山の中にいた間に予報が一変していたようだ。


雁坂トンネル料金所。


キャンプ場の紅葉が見事。


道の駅みとみに到着。



西沢渓谷へのバスは、塩山駅からの山梨交通と、山梨市駅からの市営バスとがある。
しかしこの道の駅みとみには市営バスしか止まらない。
この時9:30。西沢渓谷9:35発のバスには間に合わないのであきらめてここで10:13の市営バスを待つ。


山梨市駅の駅舎がきれいになっててびっくり。
でも相変わらず何もない駅なので、飲食物が欲しければ駅前のコンビニに頼るしかない。
いや、改札脇に無人コンビニはあるんだけど、お菓子とソフトドリンクと信玄餅くらいしか置いてないので。


特急かいじで東京へ帰る。


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