2018年1月27日土曜日

2018/1/27土 軽アイゼン

2018/1/27土 軽アイゼン

会社の飲み会でしこたま飲んで帰り、即布団に倒れ込んで目が冷めてみれば午前1時半
再度眠くもならず始発の時間になる
体調は決して悪くは感じないが
飲み過ぎたぶん、体を動かしたいが、あまりハードな所は避けたい
となればやっぱり高尾山
いつものところなので特段記事にするつもりもなかったのだけど



高尾山口駅からケーブルカー乗り場の脇を抜けて6号路に入る
病院の手前まで雪は無かったのだが
山道に入るところからいきなり半凍結ぎみ
先日の大雪もあらかた融けていると思ったのだけどな

アイゼンを使うつもりならば6本爪の軽アイゼンを持ってくるところだが、それは今日は用意していない
だがハイカーの嗜みとして4月中までは軽アイゼンをザックに入れておくものだ
そのお守り代わりの4本爪アイゼンを出して装着する
これ、使うのは何年ぶりだろう


高尾はとにかく歩く人が多く、よく踏まれすぐに圧雪に変わる
標高は低いので昼間の気温でゆるみ、夜間の気温で再凍結するので割りと凍結気味
傾斜もゆるいので気をつけて歩けば無くてもいけるが
転んでも面白くないし、なにより滑らないように気を張り詰めて歩くのは疲れる
あるなら使ったほうがいいだろう


軽アイゼンには「6本爪」と呼ばれる、足裏の6割程度をカバーする大きめのやつと、
「4本爪」と呼ばれる土踏まずのみをカバーする小さいやつとがある
これはモンベルのちょっと特殊なやつで、爪がサイドに3つずつと、中ほどに2つ、小さめについてはいるが、カテゴリ的には「4本爪」だろう

かかとで着地したり、つま先で蹴ったりすると、当然滑る
使いこなすにはちょっとコツが要る
ただ雪のない所でつま先立ちで歩いたり、木の根や丸太の階段に爪を立てないように歩いたり、といった融通が効く
あともちろん小さくて軽いので使わなかったとしても荷物にならない
そこら辺が6本爪に対する利点
傾斜がきつくなってくると力不足、それが最大のデメリット

最近使っていないのは、ここ最近急速にチェーンが普及してきている為
私自身最初に買った4本爪が扱いにくくて、まだ普及しだす前の、海外メーカーのチェーンを使っていた
4本爪と違って足裏全体をカバーするし、爪が飛び出てないので雪のない場所でも歩きやすい
雪があったりなかったりする低山ではとても扱いやすい
モンベルもチェーン式のスパイクを出すようになってから、その扱いやすさが認知されてきたのか使用している人も増えてきた
5年前にはチェーンをつけている人なんて私以外めったに見かけなかったのだけどな

今日観察した限りでは、
  6本爪:4本爪:チェーン=6:1:3
くらいの割合だったかな








高尾山到着
流石にいつもよりも時間がかかる



富士山のみならず、御坂の向こうに南アルプスがチラリと見える
高尾から南アルプスまでなかなか見える日はないよ


城山へ向かう



細田屋はお休みのようだ


もみじ台からの下り
こっちは雪がふかふかでアイゼンの必要なし
はずすのも面倒だからそのまま歩くが


一丁平で休憩


電波塔の見える、城山までとりあえず行って、
それからどこへ降りるか考えよう


城山到着
南側の茶屋は営業していた


今日はとても温かく風もおだやか
ジャージに防風ベストだけで充分な程度には
とはいえ、バス停で待つのもなんだか気分じゃない

そこで城山から千木良へ降りて、相模湖駅まで歩こう
城山から千木良にはまだ歩いたことがないんだ
……と思ったのだが、なんと踏み跡が無い
そんなバカな?とは思うが、まあ今日はやめておこう


最後に富士山をみて
来た道を引き返して高尾山口駅まで歩いた
稲荷山コースは日当たりの良いところで一部雪がなくなっていて、アイゼンをつけたままだと歩きにくいが
爪の小さい4本爪だとこういうところで融通が効く

高尾山口駅前の洗い場は凍結防止のためか元栓が閉めてあった
帰宅してからアイゼンをよく洗う
軽アイゼンは6本爪が一番使い勝手がいいが、
使うかどうか分からぬの状況で、お守り代わりにザックに入れておくのなら
小型軽量の4本爪も悪いものでもないかな、と

2018年1月14日日曜日

2018/1/13土 北高尾山稜の残り

2018/1/13土 北高尾山稜の残り

0718 王子
0734 神田
0739 神田
0834 高尾
0844 高尾
0853 相模湖 1144円

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歯医者からもらった鎮痛剤のロキソニンを飲んだらば、意識を失うようにコロンと寝入ってしまい、夜中の1時に目が覚めた
そのまま眠れぬまま、体調もいいともいえず、さて今日はどうしようか
始発の時間になり地図をあれこれと眺める
こんな時は近場で軽めだよな
駅から歩けるような……

昨年の3/11に北高尾山稜を歩いた時は、東端の八王子城から入ったものの、黒ドッケから夕焼け小焼けに降りたのだっけ
ならば今日は相模湖駅から高尾陣場縦走路に上がり、北高尾山稜西端の堂所山から未踏破の部分を歩いてみよう

7時近くになり明るくなってから家を出る
駅前のマックで朝飯をかじりつつ、ここでようやく電車の時刻を調べる
駅から歩けるルートは気楽なもんだ


相模湖駅
9時とはいえ、山間の地域は空気がひんやり
土曜日とあってハイカーがぞろぞろと降りたが、多くは三ヶ木行きのバスに乗り込んでいった
石老山かな?



子孫山の頭を経由して明王峠に上がり、堂所山から北高尾に入る
黒ドッケまで行ったら、昨年同様夕焼け小焼けに降りる
コースタイムの累計は5時間35分
休憩などを入れた実時間で6時間くらいかな?
15時頃には着くだろうと予測

例によって自販機のコーヒーを飲んでから出発


甲州街道を西へ500mほど歩けば慈眼寺の看板がある
ここを右(北)へ入る


大きな鳥居と急階段がある
この階段は中央線と中央自動車道を乗り越えるための階段


階段を登ると正面に慈眼寺、左奥に与瀬神社
この赤い床の下が中央道


振り返ると道志の山の向こうに富士山の白い山頂がチラリと


随身門をくぐると本殿への階段
随分と急だな
それなのに手すりが無いぞ

登っている最中、「バランスを崩して後ろに倒れたら……」と考え、怖くなって前かがみになる


本殿の左手に登山口がある
駅からここまで登山者のための案内標識は無いので、地図をよく見よう


道の状態は良好


すぐにベンチのある展望台
相模湖を見下ろせる


急登が一段落すると、右手にえんどう坂という分岐が



地形図の方にはルートがあった
桂北地区から登ってくる道か
低山ゆえ、こうした分岐はこの後も沢山ある


孫山は山頂を経由せず、西側を巻けるようだ
いや、明らかに巻道の方が太い
だが一応山頂も見てみるか


孫山山頂
特に展望はないが、ベンチはあるので小休止はできる
山と高原地図には「子孫山の頭」などと大仰な名前が書いてあるが、地形図も現地の標識も単に「孫山」


孫山から大平小屋へは緩やかな下りがずっと続くので不安になるが、間違ってはいない


土曜日だがチェーンソーの音が近くから響く
林業者による間伐・枝打ちが行き届いているため、杉の植林帯とは思えないほど明るい

大平小屋は、小屋というのも何だか違うという程に小さい
二畳くらいの物置だ
林業者が前で身支度していたので写真は控えたが
山と高原図には「雨をしのぐ程度」とあるが、道が安全で40分ほどで甲州街道に降りられる場所
ここで凌ぐ理由も無いかと


大平小屋の先
地図には無いが、矢ノ音に登る道があった


矢ノ音の北側
ここから西へ行けば奈良本へ向かう
ごく軽く歩いて陣谷温泉に入るのもアリかな


林道を横切り


ひと登りで


明王峠に到着
高尾陣馬は流石に人が多い
茶屋は営業していない
ここの茶屋、春~秋の休日しかやってないっぽい


東へ、底沢峠へ向かい


堂所山へ到着


陣馬の平たい山頂を見る


ここから北へ、北高尾山稜に入る
初めてのルートだが道は悪くない


関場峠にまで降りてきた
地図をよく読まなかったが、思ったよりずっと降るんだな
すぐ下に小下沢林道の終点が来ている



ここで休憩するつもりだったけど、座れる所がない
いや、北高尾山稜にはそもそもベンチとか無いのだったな


山並みの向こうに大岳山がちらりと見える
山並みは、八王子と五日市の境界の山だろうか
その山並みの左手は戸倉三山だが、右手の方は……
高尾山の地図でも奥多摩の地図でもカバーしていない、盲点的な範囲なんだ
今度調べてみようか


北高尾らしく小さなピークを延々と登り降り繰り返す


鹿にかじられたか


ここもそうしたピークの一つ



こうした小さなピークの全てに、北側へ向かう踏み跡が付いている
ここ三本松山からだと東北の尾根沿いにあるいて、西ツチラ沢の林道にでも降りるのだろうか

いやそもそも
関場峠という地名がついているのだから、そこを経由して関場と往来していたはずなんだ
今はハイキングコースとされていないだけで


大きな高架鉄塔


南を見る
そういえば、堂所から景信の間にも鉄塔があったかな


降って登っての繰り返しで、脚がくたびれ始めた頃、ようやく黒ドッケに到着
これで東南北の高尾を踏破したか?
いや、正確には「大垂水峠~城山」間が残っていたな


今日はストックを持ってこなかった
「高尾陣馬でダブルストックとか恥ずかしい」という気がしたが、黒ドッケからの下りを思えば膝の負担軽減のためにあったほうが良かったな

とまれ、夕焼け小焼けふれあいの里に下山完了
この時13:22
予測より大分早い
サブコースとはいえ、高尾陣馬基準だったか


どんど焼き
明日やるらしい
何年か前、陣馬温泉のあたりを歩いていて、たまたま栃谷の集落でどんど焼きをやっているのに遭遇したことがある
そっちの繭玉がゴルフボールより大きいくらいのでっかいやつで驚いたな


以前も書いたがここ、夕焼け小焼けふれあいの里は八王子市の所有する総合野外体験施設で
小中学生のキャンプや農業体験などもやるが、一般客の宿泊・食事にも対応している
こういう場所の常として、冬の間は静かなものだが

宿泊施設「おおるりの家」で風呂に入り、食堂施設「いろりばた」で遅めの昼食をとる


天ざるのセット
「小ライスをつけられますが?」と聞かれるも
「(天ざるにライス??)いや、いいです」と答えたが
左手前のとろろに入れろという事だったのか


おしるこも付く

風呂からあがってきたのが14:15頃で
ここから高尾へ帰るバスは毎時32分
ちょっと間が悪かったがのんびりして15:32のバスで帰るとしようか

今日はこれでおしまい
……


とはならなかった

バス停に向かって歩いていると、4分前なのにもうバスが来ている
停車しているので時間調整かと思い、小走りに近づくも、あと10m程でバスが出発してしまった
呆然
なんで?まだ通過時刻まであと2分あるのに

どうしよう?
営業所にクレームでも入れるか?でも入れたところでどうなるもんでもないし
食堂はもう閉まる時間だ、ここで1時間じっとしていたら風邪をひいてしまう
ここから高尾駅まで約9km、歩けない距離じゃないが1時間半はかかるか?
いや、9km歩かずとも陣馬街道から美山通りにでれば、他の路線のバスもあるか?
タクシーを呼ぶか?

とそんなことが頭に思い浮かぶが、ともあれここで突っ立っていても仕方がない
とりあえず駅に向かって歩き始めよう
それから考えればいい


かつて甲州裏街道とも呼ばれた陣馬街道を東へ向かう
山間の静かな集落だ
さてどうしたものかな、と歩きながら考えていると後ろから来たバスが私の横を追い抜いていった
え!?
と見れば高尾駅行きのバスだった

ここでようやく状況を理解する
最初の私が乗りそびれたバスはたぶん臨時便だったのだ
すぐ後ろを定時のバスが追う臨時便ならば、バス停の通過時刻を守る必要も無い
たとえバスに乗りたそうな人が向かってきているのを運転手が視認していたとしても、待つ責務は無い

バス停であと数分待っていれば、本来の定時のバスが来たのだ
きっと最初のバスには「臨時便」と書かれたプレートがフロントに掲げてあったのだろう
だが私の歩いてくる方向からはそれが見えなかった
60分に1本しかないバスにおいていかれたと考えてしまったのだ

あるいはバスの間隔が20分、いやせめて30分おきだったなら、おとなしく次のバスを待ったと思う
なまじハイカーのプライドがあって、即断即決でバス停を離れてしまったのも悪かった
西東京バスに落ち度は無い
ただちょっとした小さな行き違いと勘違いが重なってしまっただけなのだ……

(1/30訂正:京王バスでした)



駒木野のあたりから、八王子城だろうか


大久保のバス停は広い空き地になっていて、バスが旋回出来る様になっている
今まで知らなかったが陣馬街道を走るバスは、
 高尾駅北口~陣馬高原下
の他に、
 京王八王子駅~大久保
の路線もあったんだな
ただ八王子駅の路線も一時間に一本、高尾の路線の7分後なので今回は役に立たず


松竹のバス停まで来て、あと10分程なので16:44のバスをここで待つことにした
やれやれ、でした