2021年2月25日木曜日

膝痛の悩みその2

 戸倉三山を歩いていて、しかし最後の方でまた膝痛が出てきたわけだが。
そこで確信したことがある。
私の膝痛の、痛い箇所が変わってきている。

当初膝のお皿の下側が痛かった。
膝の関節内が軋むような・なんともいえぬ嫌な痛み方をしたものだが。
そちらの方は歩き方の矯正や、ザムストのサポーターの効果もあってか、このところはっきりと痛むという事は無い。
もっとも山を歩く時はいつもサポーターをつけているので、まだ治ったかどうかは確信が持てないでいるのだが。

代わりに現在、膝の外側が痛くなる。
当初は膝のお皿の下側が痛くなるときに、ついでにつっぱった感じがするかな?くらいだったのだが。
川苔山からこっち、下山途中から違和感を感じたり、下山後に駅の階段の下りで難儀したりするのは膝の外側なのだ。





これに関しては調べてすぐに分かった。
いわゆるランナー膝というメジャーな症状のようだ。
原因はいくつかある。
1.単純なオーバーユース
2.腸脛靭帯の柔軟性不足
3.O脚
4.走る環境(傾斜した歩道・一定方向に回るトラックなど)

まあ、4以外は思い当たる。
オーバーユースというのはその通りだ。
腸脛靭帯の柔軟性不足というのもまさに。
私はほぼ柔軟・ストレッチというものをしない。
思い返せば昔は単純に体力がなく、山で問題になるのはいつもスタミナ切れであって、身体の故障ではなかった。
その為「最初はゆっくり歩くこと」が何よりの準備運動であったのだが。
状況が変わった。
ストレッチも積極的にやっていこう。









2021/2/21(日) 戸倉二山@戸倉三山

 戸倉三山については随分以前に書いただろうか。


今はスタミナ的には問題ないものの、膝が、膝が心もとない。
臼杵山は飛ばして、残りの2山を登りに行こう。
一応途中で膝に違和感が出たらエスケープすることも考えておく。
峰見通りから南へ、醍醐川へ降りる道は無数にあるので、『新バリエーションハイキング』の該当ページを控えておく。
予定はこんな感じ。

0507 王子
0524 神田
0534 神田
0619 立川
0629 立川 2番線 武蔵五日市行
0658 武蔵五日市 935円
0710 武蔵五日市駅 五滝10 数馬行
0740 笹平 546円

笹平
↓1:30
市道山
↓2:20
入山峠
↓0:25
刈寄山
↓1:10
今熊山
↓1:00
小峰公園
↓0:20
武蔵五日市駅

醍醐川方面へのエスケープ
関場バス停(高尾駅行)
毎時31分



武蔵五日市駅でトイレをすませ、コンビニで買い物して出てきたがバスの列は短め。
さすがに始発で来たからな。


笹平バス停で下車。
山間地は冷える。
バス停の待合所でおにぎりを一つ食べ、靴ひもを締めて身支度する。


7:51に出発


と、おもいきやいきなり出鼻をくじかれた。
通行止めかい。
うーん、事前調査を怠っていたなあ。
しかし写真をみるに……橋が流失とはいってもさして水量のある沢にはみえない。
沢に降りる事さえできれば何とかなるのでは?
そう思ってとりあえず行ってみる。
最悪引き返して浅間嶺に登ったっていい。


林道の入口に粗末なとうせんぼが。


問題の場所。
ここを下って沢を渡り、市道山へ登る尾根筋の登山道を「ヨメトリ坂」といい、その特徴的な名前でずっと前から気になっていたのだ。



これはもう沢を渡ってしまい、対岸から撮影。
林道から沢に降りる桟道が途中でなくなっているが、残っている箇所はまだそこそこしっかりしていて。
気をつければ危なげなく降りられる。
沢も平らでなだらかな流れなのだが、ただそうはいってもミドルカットのブーツが水没する程度の深さはある。
しばし思案したが、杖をだしてかろうじて足を置けそうな石の上を慎重にわたった。
(写真の右下あたり)
靴を脱いで渡るのが正攻法なのかもだが、まだまだ寒い時期にそれはツライから。




ヨメトリ坂を登っていくとこんな感じに、登山道のすぐ脇にまで作業用の林道が来ている。
間伐などの車両が入る為だけの、地図にない林道。
(もっともこういうのも林道とよんでいいものなのか)



入口があんなだったが、ヨメトリ坂自体は歩きやすい道だった。


市道山のすぐ北で合流



そちらからも、笹平へは通行止めの表示。


市道山到着。
腰をおろして第二朝食をたべる。

山名から分かる通り、この道は檜原の人が市の立つ八王子に出るための街道であったようだ。
山奥の集落の人にとって外の世界に通じる道を、ある種の憧れをもって「ヨメトリ坂」と呼んだのかと思うと、なんともリリカルですね。


一路東へ。
峰見通りという尾根道を行く。


峰見通りの名の通り、樹間からチラチラと山なみが見える。
北に奥多摩、南に道志丹沢。
ただ展望がいい、と言えるほどの場所は無い。
富士山もこれが精一杯。



鳥切場(トッキリバ)という地名が妙に気になるが。
遠回りになるのでそちらには行かない。


八王子市とあきる野市の境の尾根であり、平野部に近い事もあって高架鉄塔が多い。


スイングパノラマ撮影というやつは、正面180度の展望を一枚に収めようとするとなんとも残念な写真になってしまうのだが。
こういう風に縦の構図、実際に首を動かしながら眺めるような構図だとあまり不自然にならない。



車道の新入山峠を越える。



伐採地で寂寥感がある。
といっても昼近くになってかなり暖かい。


刈寄山に到着。
これで戸倉三山コンプ。


ちょうど昼時だしベンチもあるここでお昼にしよう。
ただ昨日飲み歩いたせいか、あまりお腹はすかない。
お湯とカップ麺を持ってきたが、そちらは食べないでおこう。
おにぎりで十分。
スコッチを30mlとドライフルーツ60gを持ってきたのでそれは食べる。




伐採地をなめながら、最後の今熊山に。




今熊山。
山頂が広く、気軽な登山にちょうどいい山だ。
ただ山頂の展望は後述する「ちょっと下」の方がいい。

さて、ここまできて右膝に違和感が出てきた。
気をつけて静かに歩いて来たつもりだったが。
歩行時間5時間を超えてもうじき6時間というあたりで限界、だったようだ。


山頂から少しだけ下ったトイレのある広場。


下山。
幸い膝の違和感は大きくならないうちに降りられた。
さて、このまままっすぐ行けば「今熊山登山口」バス停があるのだが。
武蔵五日市駅行のバスは30分ほど待つ。
何もないバス停で30分待つものな。
反対方向の八王子駅行はさほど待たずに乗れるが、そっちは乗車時間が50分もかかる。


それならばいいや、小峰公園を抜けて駅まで歩いてしまえ。


電力施設の脇から民家の裏を通って尾根筋に取り付くのだが。


どうもこっちは公園の敷地内ではないらしく。
ちょっと分かりにくい入口だった。
道もあまりよくない。


登った最高点(そこからが都立の小峰公園内らしい)からの下りもなかなかの階段。
すっかり膝を悪くしてしまった。
おとなしくバス停でバスを待つべきだったなあ。


ともあれ公園の北口をようやくでて、


武蔵五日市駅と隣の武蔵増戸の間の山、というか丘陵。
あそこもいつか行ってみたい。
とはいえ今は膝だ。
痛めてしまったせいで、明後日の祝日は安静にしないとだな。


武蔵五日市駅は駅周辺に食事できるところが乏しい。
ちょうど電車が出るところだったが、次の電車がホリデー快速だったので一本見送りホームでくつろいだ。

今日は反省点多し。
ビジターセンターなどで情報収集すること。
膝に無理はかけぬこと。

2021年2月12日金曜日

2021/2/11(木) 高川山

 膝の事を考慮し、今日も軽め・かつエスケープしやすいコース。


始発できた初狩駅。
無人駅の待合所で支度する。


あったかいミルクティーをお腹にいれ、7:12に出発。


駅周辺の住宅地を抜けていく。


初狩駅北方、随分立派な山がある。
あとで地図をみたら滝子山だった。


舗装された林の中を行く。
現地の案内看板には「ほだ場」と書かれていた。
手の入った林で、たしかにそんな感じだ。


舗装道の終点に数台停められるスペースがあり、この先は未舗装の林道が続く。



未舗装の道に入って、堰堤を過ぎてすぐに、男坂・女坂への入口がある。
この未舗装林道をすすめば「沢コース」。


男坂・女坂の分岐点。


地形図で見れば男坂の等高線は詰まっているが、


ジグザグに丁寧に踏まれていて、足が滑るようなところは無い。


男坂・女坂の合流点までくると富士山がのぞく。


山頂近くはなだらか。


駅から1時間20分でサクッと高川山。


富士山北方の崩れが正面にきて、なかなかの迫力。
大月市方面から眺める富士は構図がいい。
両脇を山に挟まれた回廊状の都留市があり、その先に開けた富士吉田市があり、さらにその先に富士山がそびえるという構図が。


リニアの実験線。


座布団を出して岩に腰かけ、おにぎりとスコッチのお湯割りをたのしむ。
早い時間ではあるが、ぽつぽつ人は登ってくる。


東へ下っていくと、ロープで通せんぼがしてあり、おや?となる。


そっちは支尾根か。
ロープが無かったら行ってしまうな。



赤土の出た傾斜地で、湿っているとズルリといく。


μ


写真だと分かりにくいが。
急傾斜の所にロープが何本も張られている。
他の山でも時々見かけるが、こういうのは良くない。
傾斜のキツイ所は本来ならジグザグに踏み跡をつけるべきで。
ロープを垂らしてロープを頼って直登すると、踏み跡ができずにズルズルのハゲ山になってしまい。
より一層ロープを頼らないと通行できなくなってしまう。


おはぎ


尾根の末端にまでくると、バス停から持ってきたかのようなベンチがいくつかならんでいる。


標識はないが、ここがむすび山のようだ。


大戦中は空襲に備えた測候所があったもよう。


アングルはいまいちだが、富士山も見える。


むすび山からすぐで、住宅地にでる。


すごいとこに住宅をつくるね。


大月駅まできたが、次の特急は1時間後。
駅周辺のお店にはいって飯を食って行こう。


鳥もつ煮。
ハツだか砂肝だかがサクサクして甘いタレによくあう。
もう一杯、ワインのカチワリを頼んでほうとうも食べた。

桔梗屋で和菓子を買い、特急の中で食べようと思ったのだが。
座席表でみて買った指定席の隣に人が座っていた。
未指定席券で座った人なのだろうが……移動してくれない。
ガラガラの車両の中で赤の他人が隣り合って座ることに。
気まずい。
お菓子を食べるような状態ではない。

あまりガラガラならば座席指定券ではなく未指定券にしてもいいのか。
でも自分の席や隣の席に乗ってくる人がいるかどうか、上のランプをチラチラ気にするのもなんだかなあ。

今日の所は特に膝に痛みなし。
下りの最期の方は若干の違和感があったけど、膝サポーターも仕事をしてくれている。
様子をみつつリハビリしていこう。