2022年3月26日土曜日

2022/3/20(日)~21(月) タワ尾根

 昨夜は都心で雷雨があった。
奥多摩は晴れてくれたようでなにより。

バスに乗り東日原まで。
日原は陽射しが温かく梅や菜の花が咲き春の陽気。
しかし稲村岩尾根の上の方をみるとまだ白い。


ここ、一石山神社から入ってタワ尾根を長沢背稜へ向かう。

最初のベンチで小休止。
一石山神社の裏手の取り付きが、以前(5年くらい前だったか)よりもさらに崩れていた。


金袋山で休憩。
以前来たときは雨が激しくなって、この金袋山の手前で引き返したのだっけ。

朝は晴れていたが、雲が出てきて雪がちらつき始めた。

さて。
余裕がなくて写真はないが、この先のウトウの頭あたりで結構てこずらされた。
尾根上の岩場を迂回するのか・乗り越えるのかの判断がつきにくいのだ。
脇に迂回するような道が見えても、入っていくと途中で道がなくなったり。
迂回が見当たらないので岩を登って行ってもその先が崖で降りられなかったり。
たぶん新雪が積もっている状況でさえなければそこまで分からないという事はない気もするのだが。

ともあれそんな時は新雪についた先行者の足跡を頼りにしたいところなのだが。
先行者も迷ったようで、途中で引き返していたり、間違えた場所から強引にリカバリしていたり。

ここなどは間違えた方向から、正解の方へ強引にリカバリして登った小ピーク。
写真の正面がたぶん正解でそっちから来るはずだと思うのだが……足跡無し。

このウトウの頭周辺は、守屋地図では岩場の南を迂回とか書かれているが。
それを見てもなお「え?こっちでいいの?」という場所を通る。
踏み跡の薄い・無い場所を強引に進んでいるのではないか?という不安がよぎる。
積雪もあいまって足を取られやすい。滑るとは思わない場所で何度か滑ってしりもちをついて、安全の為チェーンを装着した。


モノレール出合まできて一安心。
この先にはもう迷うようなところはなかった。


あれ?標識がある?
と思ったら長沢背稜の縦走路にでたようだ。


長沢背稜上の積雪は10cm程度。
ところにより20cm。
アイゼンはなくてもいいかな。
ただ雪はもうかなり緩んでいて。
斜面の細いトラバース道などは、踏み込んだ足がずるっと谷側に流される事もあり注意がいる。



予定より大分おくれて酉谷山避難小屋。

水は一応でていた。かなり細いが。


水分はいくら摂っても摂りすぎるという事はない。

翌朝。あいかわらず雲が立ち込めている。
昨夜はまた少し雪が降ったようだ。


どうしたわけか、朝起きたときから膝が痛い。
確かにこのところ膝の調子は良くないが、昨日は違和感なかったのだが。

当初の腹づもりでは、七跳尾根を小川谷林道に降りようかと思っていたのだが。
未経験の尾根の下りで、タワ尾根と同程度の難易度かもしれないと見積もるとちょっと躊躇する。
そうでなくとも滑りやすい急斜面は膝に悪い。
一杯水まで行って、ヨコスズ尾根を下る事にしよう。
あっちなら何度も歩いていて、急斜面もなく安全だ。


一杯水避難小屋に入って休憩。
チェーンのシリコンバンドのちぎれた部分を応急措置。

もっともヨコスズ尾根を下るのにもうチェーンは必要なかったのだが。

日原にほど近い場所ではミツマタが開きかけていた。



東日原バス停に下山。
次のバスまで時間があるのでゆっくり片づけた。

軽アイゼンのおさらい

 以前に軽アイゼンについての記事を書いた。

軽アイゼンの選び方(2020年版)

ただあの頃に履いていた靴は柔らかめの軽登山靴(キャラバンのC1_02)だった。
今の硬めの靴(モンベルのテナヤブーツ)ならば違った結果になるかもしれない。

今年は久しぶりに雪が多かった。
そこで積雪のある奥多摩で6本爪と10本爪(小型)の軽アイゼンを試してみた。

先に結論を書く。
硬い靴でなら6本爪も悪くない。
以前はどうにも嫌だった、バンドが靴に食い込んで痛く、食い込んだ分が弛みとなって靴底のアイゼンがずれるという点が固い靴だとさほど気にならない。

またいまいち必要性を感じなかった10本爪(小型)も、低山マイナールートでありがちな「急斜面が砂ザレや落ち葉が積もって滑る」という悪場でに積雪に強いという事が分かった。
本格アイゼンを持っているならば、そういう場所もそれでいいというのは変わらないが。
ともあれ軽アイゼンという道具は革靴のような昔ながらの固い靴で使うものだという思いを強くした。



■2/12(土)馬頭刈尾根で6本爪

武蔵五日市駅からバスにのり、軍道バス停から。



集落を抜け、神社の脇から山に入る。

モンベルのスノースパイク6を装着。





奥多摩の一般ルートゆえ、トレースはあるが。
まだ降雪から幾日も経っていないため雪が柔らかい。
踵に重心を置き、爪先側は使わず、重心移動で歩く。

馬頭刈山に到着した時にはもうへとへとになってしまった。


馬頭刈山でおにぎりを食べ、一杯やる。
陽射しは暖かく風は少ない。
今日はもういいや、適当な所で下山しようかと考える。

ウィスキーを飲み終えてから出発。




適当な所でエスケープ、と思っていたのだが。
もう少しと頑張っているうちに、


東屋のところにまで来てしまった。
ここまできたら、御嶽山までがんばろうか。

富士見台から。


大岳山~御嶽山。

御岳神社でゴール。
つかれた。
軽アイゼンやスパッツをはずして片づける。
この時間だともう茶屋はやってない。

ケーブルカーの売店で買った小澤酒造の酒を、御嶽駅のホームでグイっとな。


■2/23(水)川苔山で10本爪(小型)

川乗橋バス停から百尋の滝は奥多摩でも有数のカチコチに凍結するところだと思うが。
あいにくと林道の工事で夏まで通行止めになっている。


なので鳩ノ巣駅から。



大根山ノ神を越えて山道に入ると積雪が出てくる。


適当な所で10本爪を装着。

舟井戸、

山頂の東の肩を経由して、


川苔山に到着。
陽当たりのいい所の雪はもうだいぶ緩んでいる。

舟井戸まで戻って南へ、大ダワを越えていく。
実は初めて歩く。
道が悪いとも聞くし、積雪時に行くには若干不安がないでもないが。
トレースもたくさんついているし、なにしろ小型とはいえ10本爪を履いている。
大丈夫だろう。


アップダウンが多く体力を削られるが。
怖い岩場はさほどなかった。


本仁田山まで南下してきた。
まだ13時だが人はいない。

富士山方向と、

都心方向。

さて。本仁田山のすぐ南の分岐を花折戸尾根方面にすすむ。
知っている人には分かるだろうがあそこの下りだしは土が柔らかく落ち葉が積もって滑りやすい。
だが10本爪を履いていると、踵をグイっと地面に押し込むヒールステップで安定して歩ける。
なるほどなあ。

ゴンザス尾根に入るところで10本爪をはずした。


日向団地に下山。

もえぎの湯で汗を流して帰った。