2021年11月21日日曜日

2021/11/20土 九鬼山・菊花山

寒くなってきた。
週末のテント泊に適したシーズンもぼちぼち終わりかな、今週末あたりが最後かな、と思っていたが日曜日の天気予報が悪い。
では土曜日の日帰りで。
膝にやっぱり疲労感が残っているので軽めのところにしよう。





富士急の禾生(かせい)駅から。


国道から九鬼山を見上げる。
ローソンがあったのであったかいコーヒーとおやつを買いに入ってみたが、棚がガラガラ。
11月末で閉店とのこと。


中央線から乗り換えで大月駅のホームに降り立った時も感じたが、寒い。
先々週の一杯水避難小屋内の朝6時台の温度計でも7℃はあったのに。


古めかしいレンガ橋をくぐり。


愛宕神社コースから行こう。




古くから良く歩かれている道のようだ。


支尾根から尾根にあがった所。
「富士見台」という表示がある。
樹木に囲まれたところだが、富士見?とキョロキョロすると。


窓の様に小さく開けた枝の間から富士山が。


富士見台から100m程度で九鬼山に到着。
北西方面が開けていて展望がいい。


ベンチに座り、さっきローソンで買ってきたおやつを食べる。


ロールケーキの外側に豆餅を巻いた、よくわからない発想。
まずくは無い。が、ロールケーキと豆餅を一緒に食べる意味が分からない。
中央がクリームたっぷりの今風のロールケーキに、豆の存在感と食感がどうにも合わないというか。


荷物を片付けて先へ進もう。
そうそう、九鬼山は秀麗富岳十二景の一つだっけ。
ついでに言えば禾生駅の看板にあったように、都留市二十一秀峰の一つでもある。
富士山はどこだ?とまたキョロキョロすると、ベンチの真後ろ方向にあった。

完全に余談になるが。
都留市は大月市よりも富士山に近い。
なのに、大月市の定める「秀麗富岳十二景」に比べて、
都留市の定める「都留市二十一秀峰」はいまいち存在感がない。
私なりに理由を考えるところはある。
都心からだと都留の山より大月の山の方が若干登りに行きやすい。
また大月の方が富士山から遠いとはいえ、桂川沿いの回廊状の地形の向こうに富士が鎮座する構図が絵になりやすい。
などなど。
でも一番の理由はネーミングセンスの差だろうな。
声に出して発音してみればゴロの良さの差は歴然だ。
また大月市の方は全部で20の山があっても、ごく近くの山はまとめて「一景」という扱いにすることでキリのいい「十二景」にしているが、都留市の二十一というのはとっ散らかっている印象を受ける。
全部制覇してやろうという気がおきない。
なにより山のすばらしさを讃える選定の頭に「都留市」とつけてしまう自己顕示欲がダメ。


九鬼山から札金沢峠への最初の下りは岩場っぽいが、それ以外はなだらかに高度を下げていく。



札金沢峠から登り返し。




このあたりは標高は低いのだけど。
身をもって震えたように、寒いからかな。
紅葉はもう終わりごろで、色のいい枝は少なかった。


馬立山は展望いまいち。


崩れ気味の山道。
こんな風にロープを渡してある場所が多いのだけど。
ロープを掴んだところで歩きやすくなったり安全になったりするわけでもないような奴ばかりだった。


沢井沢の頭。
三角点がペンキで赤く塗ってある。
地面に刺した枝とリボンも不自然。
あれ?ひょっとして?と北側を覗き込んでみると。


かなりの急斜面ながら、はっきりと「道」とわかる形跡がずっと下まで続いていく。
リボンも見える。
え!?ここ??とびびる。
行けない事は無いが、足をとられて滑り落ちるのは目に見えてるなあ。
今日は着替え用意してないぞ。とあせるが。


落ち着いて地図を確認。
うん、違うな。



100m程先に菊花山への分岐あり。


菊花山。
大月市街の裏山といういうべき山。
北側の岩殿山と、南側の菊花山。
ただこちらの山頂はとても狭い。


山頂から西へ下る。


大月駅へ戻ってきたのが12:06。次の列車は12:09。
いいやその次の12:35ので帰ろう。
ビールを流しこみ、そばを手繰ればちょうどよかろうと考えたが。
鶏もつ煮を頼んだのが我ながら失敗。
こんな味の濃いものがビール一杯で片付く訳がない。
七賢も注文して13時の特急で帰ろう。


桔梗屋でお菓子を仕入れた。


そうそう。特急かいじなんだけど、初めて「座席未指定券」というものを買ってみた。
数年前にあずさ・かいじは「指定席車両・自由席車両」という区分を廃止して全席指定席にした。
その際自由席券に代わって「座席未指定券」というものが導入されたのだ。
これは席が空いていればどこでも座っていいが、その席の指定席券を持った人が来たらどいて席をあけろ、というもの。

大した値段差でもないので私は指定席券を買っていたのだが、ある時ちょっとしたことがあって。
ガラガラの車両のある席を指定で買ったらば、その席の隣に未指定券の先客がいて。
でもその人別の席に移動してくれないの。
ガラガラの車両内で赤の他人が隣り合って座り続けるという変な空気が耐え難かった。
私が未指定券なら他の席に行けたのだが。
そんなわけでガラガラと分かっていれば未指定券を買う様にしたのだ。

ただ未指定券だと停車駅のたび、指定券の人が乗ってこないかを頭上のランプで気に掛けないといけないので。
新宿まで寝ていきたい時などには不向き。
小さいけれどストレスだなと感じた。


2021年11月18日木曜日

2021/11/16火 飯能三山

飯能三山というのを最近しった。
『山ノススメ』関連でね。
柏木山・龍崖山・多峯主山を指してそう呼ぶらしい。
天覧山の裏である多峯主山は有名だが、他の二つは知らなかった。
ちょうど登山地図ではカバーしにくい場所というのはあるが、それだけにしては妙に情報が少ない。
ともあれ一つ一つは子供や老人でも登れる低山なのだが。
幸い3つとも近い場所なので、3つまとめてちょうどいいくらいだ。



飯能駅からバスにのり、永田大杉バス停が3つの山の起点となる。



ドレミファ橋を渡る。



八耳堂と軍荼利神社の奥から。



ほんのひと登りで。


あっというまに龍崖山。


都心方向には天使のはしご


この竹筒はなにかというと


光学式山頂同定システム。


飯能三山、というわりには。
ハイキングコースの案内看板には柏木山がのってなく、誰かが勝手にマジックとテプラで書き足している。
(これについては後述)


龍崖山を南にすすみ、大河原工業団地を見下ろす。



はて?
南の龍崖山公園への案内に従って降りてきたはずだが。
元の北側に下りてしまった。
まあいいや。


桑畑、というのももう少なくなった。



おつぎの柏木山はこちらから。


広々とした広場を通って。


沢沿いの緩やかな坂をのぼる。





柏木山といえばこれらの謎オブジェ。


柏木山到着。



山頂にも色々。ええ、いろいろあります。


今日は雲も霞も強いが。
南面180℃がひらけた展望のいい山だ。


奥多摩方面。
一番奥の大きな山体が川苔山か。


ベンチに座ってジュースで一杯。
なんとも奇妙な山だな。
地元の有志で手入れされている山・登山道というのは珍しくないが。
それにしてもこの山は「好き放題やってる」感じが強い。
ネット上や登山ガイドに情報が少ない事、
龍崖山山頂の飯能市の看板にも柏木山が乗っていない事、
今歩いて来た茜尾根のコースは、北側のゴルフ場との境界のフェンス沿いであること。
などなどを諸々考えるに……
推測だけど、地権者の意向が強いのではなかろうか?
行政や登山地図製作者に対しては協力的ではない一方で、
地権者の意向を受けた有志が好きにやってる……よく言えば手作り感あふれる山になっているのかな。
いや、これはあてずっぽうにも程があるけど。






下りは有名なジャンダルム(?)コースへ。
穂高連峰の、西穂~奥穂~涸沢に見立てたジョーク。
いや、ジョークにしたって立木にペンキで書き込むなんて他ではちょっと無いよ。


さて。
ふたたびドレミファ橋を渡って永田大杉バス停に戻り、次に向かう前に大里屋本店で四里餅を仕入れる。



3つ目の多峯主山へ。


多峯主山はさすが、平日でも人が多かった。


四里餅と醤油だんごをたべる。


あんこの入ったやわらかめのお餅ですな。
ぱっと見、秩父餅に似ている。
ただ秩父餅ほど柔らかくはなく、あっちよりもだいぶでかい。


改めて。多峯主山は異様に展望のいい山だ。
人気なのも分かる。




天覧山を経由して。


能仁寺の脇に下山。


ああ、こんなのもできたんだっけか。
今日は行きたいとこがあるのでまた今度。


古久や。
12時前の混まないうちに入店できた。


肉つけ(大)
想像以上の大盛だった。
通常のうどんでいうと3玉くらいあった。
お餅食った直後にこれは重い。

このあと新島田屋で焼き饅頭も食べたかったが、うーん、ちょっともうお腹に入らないな。
そっちもまた今度。


(2021/12/06追記)
柏木山のあの謎オブジェたちに対し、飯能市から撤去通告の張り紙が張られているという話を聞いた。
あまりに好き勝手にやってるようなので、私はてっきり地主の了解のもとで地元有志がやってるもんだと思っていたのだが。
まさか市有林に本当に勝手にやっていたらしいのだ。
だとしたらちょっと擁護のしようがないなあ。
立木にペンキでジョークのようなアレコレを書くのも。
そりゃあ、市のハイキングコース看板や、民間のハイキングコース紹介で取り上げられにくいわけだよ。