2020年4月30日木曜日

2020/4/26日 自粛下の山歩き@二子山(横瀬)兵の沢右岸尾根

山岳諸団体からも登山の自粛要請がでた。
また各自治体によっては登山道・林道の閉鎖や、登山を含めたレジャーでの来訪を断る声明を出すところも出てきている。
いよいよもって厳しくなってきた。
ただ健康維持のために近所のウォーキング・ジョギングは認められており、そこから敷衍して考えればありとあらゆる入山がダメというわけでもないだろう。

これはあくまで私の頭の中での線引きであり、ひと様に声高に言うような事でもないが。
私も山の空気を吸ってこないと色々と持たない人間なんで。
今の状況で私なりにつけられる折り合いというのが、
・使用する交通機関は電車のみ
・市街地の通行は可
・普段はその地域の住民しか通らないような集落は通らない近づかない
・山小屋・茶店などの山中の施設は利用しない、というか登山者相手のそういう施設があるような山には行かない。
・登山道の閉鎖、観光の自粛を求めている自治体には入らない

こんなとこだろうか。




 芦ヶ久保駅
西武秩父線は山岳路線であり、山の際に駅がある所も多い。
芦ヶ久保などはその最たるだろう。
電車はガラガラだが、私同様に山に行くであろう人は数人いる。


 トイレをすませ、缶コーヒーを買って出発。



 道の駅・果樹公園あしがくぼの裏を通る。
道の駅は閉まっているようだが、駐車場とトイレは開放しているみたいだ。
ツーリングのバイクがたくさんいる。


 農産物加工所の脇をぬけて、


 その先の線路下をくぐる。


 結構暗いトンネルだが、最近のスマホカメラはオートでもこんなに明るくとれる。


 線路下のトンネルをくぐれば、もう即山だ。
地元の民家や集落に近ずくことなく山に入れる。


 駅裏の尾根を乗り越すところから、


 バリエーションルートの尾根上を行く。
一度歩いているルートではあるので不安はない。

https://yamatabinokiroku.blogspot.com/2019/01/2019113.html
2019/1/13日 あしがくぼの氷柱@二子山


 以前来たときは地面が落ち葉に覆われていて、枯葉で足が滑って難儀した記憶があるが。
今回はどうという事なく歩ける。
やはりバリエーションルートは状況によって難易度が変わる。


 まだいくらか山桜が咲いている。
向こうに見えるのは二子山の雌岳。


 岩場の迂回か所は砂ざれ気味の急斜面。
足を滑らせないように慎重に。


 そこを登り切ってから振り返る。
危険って程でもないかもだけど。
正直下りでは使いたくないルートだな。


 もう少し進むと腰をおろすのにちょうどいい岩があったので、


 駅で買った甘い缶コーヒーを飲む。
もう冷たいやつがおいしい陽気だ。


 ちらちらと舞う花が膝に


 さらに登ると左手が伐採されたところにでて。


 眺めの良い小ピークがある。


 武甲山の方はやや木立があるが、


 麓の芦ヶ久保やその向こうの横瀬や秩父の街並み、さらには西上州の山まで。
大展望だ。


 ここね。


 椅子をだしてここでお昼にしよう。


 ソーラーパネルが竜の鱗か鎧みたいだ。


 芦ヶ久保は山の南面に広がる山腹の集落で、果樹類の観光農園がたくさんある。
ここは元々バリエーションルートという事もあってか、紹介されることのない場所だけど。
私のお気に入りよ。


 たまには初心に帰ってカップヌードル。うまい。


 カップをすすいで、たっぷりの紅茶をいれてのむ。

椅子にもたれて小一時間昼寝。
肌が灼けるようないい陽気だった。


 二子山まではいかず、一般ルートの兵の沢ルートで下山。
途中3人ほどと出会った。
前回来た時よりも少し道が荒れている。
ここも昨年の台風の影響か。


 トイレを借り、顔を洗うのに道の駅による。
営業はしていないが、駐車場はたくさんの車とバイクでにぎわっている。


 飯能駅で一端でて、満州でビールと中華丼を食べて帰る。
満州の店舗一覧をネットで見るに、今は中央線や京浜東北線沿線にも出店しているようだ。
そこまで頑張るなら池袋にも出店してほしい。
同じ所沢が本社のよしみ、西武百貨店に出店させてあげなよ。


 飯能駅北口入口脇のホテルのパン屋。
お兄ちゃんがテイクアウトのパンの販売をやっていた。
一袋700円相当のパンが500円と。
袋の上からのぞいても違いが判らんので適当に一つ選んだ。


 おしゃれなホテルのパン屋かと思っていたが。
おやき?意外と渋いの作るね。


 薄いパン生地の中にみっしりと高菜の油いため。
ほぼ、高菜を食ってる。




その日の夜の睡眠。
近頃5時間弱で目が覚めてしまうが、やはり山を歩いた後だとよく眠れる。
けっして世間の自粛に逆らうわけではないが。
心身の健康維持に、私には山が必要なんだよ。



2020年4月20日月曜日

2020/4/19日 不要不急ではない公園散歩@弘法山

新型コロナ禍もおかしな局面になった。
心身の健康維持のためのウォーキングは容認されているものの、登山は自粛の方向だ。
多くの山小屋がGWの5/6までの休業を表明している。
病院のリソースが逼迫するなか、登山などのレジャーで何かあって負担をかけるかもしれない事は控えろというわけだ。

これは私の考えだが。
登山そのものは感染拡大には影響しない。山の中はむしろ安全だ。
だが。
山の手前には麓に生活する人々がいて、彼らは感染の広がる都市部から人が流れてくるのを恐れている。
彼らに迷惑はかけたくない。
だが私も山を歩かないと健康、主にメンタル面に影響の出る人間なので。
支障の小さい範囲で歩きたい。
そう考えると、都市部のみで完結して、なるべくバス等を使わずに済む所が望ましい。
というわけで小田急の秦野駅~鶴巻温泉駅で歩ける弘法山に行ってみた。




 秦野駅北口を出る。本日は快晴。


 万葉の湯の少し北側に登山口がある。




 秦野側からの登りは急な山肌だが、道はしっかりとジグザグに作られている。





 浅間山に到着


 すばらしい。
四月のこの時期でこんなにも空気の澄んだ日があるだろうか?





 公園として整備されている場所なので、植えられた花も多い。


 車道を横切り、権現山への急階段



 新緑をくぐる。
紅葉の時期も素晴らしそうだ。


 権現山到着
八角堂のような展望台を登る。


 北に大山・塔ノ岳


 みぃ~と声がするので下をみると


 山猫がいた


 箱根から富士まで一望だ。
元来東海道は箱根ではなく足柄峠を通っていたというが。
ここから見ると確かに箱根よりも足柄山の方が楽そうに見える。


 ベンチでコーヒーを一杯。
整備された公園ではあるが、きもちのいいところだ。


 広い馬場道をとおって弘法山へ。


 弘法山
ここも平らで広くて休憩によいが、展望は権現山よりだいぶ劣る。


 井戸は閉じられているが、隣のポンプは生きている。



 シャガの群生を横に、先へ下っていく。
浅間山~権現山~弘法山は秦野市によって公園として整備されていて、ベンチなどが至る所にあるが。
ここから先は一般的な山道に近く、ベンチなどはなくなる。



 尾根道のわきには果樹園などもあり、開放的な里山の雰囲気があじわえる。


 善波峠の深い切通し。
ここは矢倉沢往還道と呼ばれた道で。
平塚側を通る東海道に対して、伊勢原秦野を経由して足柄峠へ向かう裏街道だったそうな。
現在はこの山越えを通る車はなく、下のトンネルをR246が走る。


 峠の先の鉄塔のしたが開けていたので、ここでお昼にする。



カツオ(刺身&表面を焼く)
 ↓
味付けジンギスカン
 ↓
味付け牛ホルモン
 ↓
赤魚

のコース。締めのごはんを忘れるという失態を犯す。
ごはんの後は椅子にもたれて昼寝。
陽射しが強くて暑かった。

それにしても。ヘリノックスの椅子の脚が柔らかい地面にめり込んでバランスを崩すのは困ったもんだ。
ヘリノックス自身もこの問題は把握しているようで、公式にボール状の脚キャップを打っているのだけど。
これが4つで3500円もする理不尽な値段で。
代わりの何かを探さないと。


 吾妻山まで行かず、野仏の道から南にくだる。


 山際の畑ののどかな道


 カラスビシャク(鳥柄杓)(サトイモ科テンナンショウ属)
写真でしか知らなかったが初めて見た。ちいさいんだ。


駅近くの公園にて。
鶴巻温泉駅なのに、今は休業中で温泉には入れない。
いつかまた温泉にはいれる日もくるだろうか。