2017年9月26日火曜日

2017/09/24日 鎌倉アルプス

2017/09/24日 鎌倉アルプス

「鎌倉は三方を山に囲まれ、一方を海に面した天然の要害で~」
とは中学の日本史の教科書で、鎌倉幕府の成立についての記述だったろうか
その三方の山の一部、鎌倉の北方~東北を囲む鎌倉アルプス、いわゆる天園ハイキングコースを歩いてみる
アルプスとはいうが超のつく初心者コース
ともあれ鎌倉に来るのは中学の修学旅行以来だ




北鎌倉駅~明月院前~天園ハイキングコース~瑞泉寺~鎌倉宮
を予定


 東京駅での乗り換え
ニュースでみた駅弁コーナーを覗いてみる
弁当は間に合っているが、焼売を一つ買う


 北鎌倉駅で下車
ご老人のハイキング客がぞろぞろと
皆が山というわけでもなく、お寺を巡る人も多いのだろうが


 一般的なハイキングガイドだと、建長寺の境内を通るコースを案内している
しかし地形図をよく見ると、もっと西側から山道は始まっているので、そちらから入ってみる
建長寺の境内を通る場合、500円の拝観料も要る
建長寺はそれはそれで興味がないでもないが、それはまた別の日に、時間のある時に

ここ、あじさい寺こと明月院の前を通過する
この門の先にかつては山内上杉家の屋敷跡もあったらしい


 明月院の先、住宅街の奥まった所


 から


 山道に入る


 結構生い茂っている


 建長寺の境内から登ってくる道との合流点


 展望台があり、建長寺と遠くの由比ヶ浜が見える




 尾根の上なのだが、こういう水に削られたような岩が目につく
かつては海岸だった岩が地殻変動で隆起して山の尾根に変わったのだろうか



 コース自体は優しいものの、高尾山同様人通りの多い道なため、土はえぐれ岩も丸くなる
雨の後なので滑りやすい



 コース中の最高点、大平山
今まで登った山の中でもっとも低い山だろうか


 明るく開けた場所なので、皆ここでお昼をとっている


 我々はこの先の茶屋でビールを頼んだ


 コース上にはこういう、岩をうがってお地蔵様などを安置していたと思われる細工がたくさんある


 瑞泉寺の脇を回り込むようにして下山する
随分と柔らかくてぬめる岩があり、少し厄介だった


 瑞泉寺から中心部に向かって歩く


 鎌倉宮までくると、駅へ向かうバスがある
ここからバスに乗ってしまう



 鶴岡八幡宮前は賑やか


 駅近くの軽食屋でいっぱい飲んでから帰る
座れるか怪しい時間帯だったのでグリーン車を使った



2017/09/18月 巾着田

2017/09/18月 巾着田

三連休の最後
台風が通り過ぎたのでちょっとお出かけ
日高市の巾着田に彼岸花を見に行く



 高麗駅
その名の通り1300年前に渡来人が移り住んだ土地とのこと
このトーテムポールっぽいオブジェは魔除けの何からしい
してみると鬼瓦やガーゴイルに近いのか



 台風一過のいい天気
日和田山も晴れ渡っている
台風の後で山道がぬかるんでいると思い、山登りの準備はしてこなかったのをちょっと後悔
とはいえもう、素足にクロックス・手ぶらという巫山戯た格好で来てしまっている




 上流側から入る


 巾着田は無料でキャンプ可能
ただし彼岸花のシーズン中は禁止


 今の時期だけ、入場料300円








 中ほどまでくると、食べ物やおみやげの屋台がある


 ポン菓子を作る機械のようなもので焼き栗




 下流域のほうが開花が遅いようで
まだつぼみ




 面白い構造のあいあい橋


白い彼岸花もあった

2017年9月16日土曜日

2017/09/08金~10日 甲斐駒ケ岳

2017/09/08金~10日 甲斐駒ケ岳

0925 バスタ新宿
1135 甲府駅 2000円
1205 甲府駅
1358 広河原 2050円
1430 広河原
1455 北沢峠 750円

0725 北沢峠
0750 広河原 750円
0800 広河原
0858 芦安駐車場
1030 芦安駐車場
1125 甲府駅 2050円


3連休が取れ、天気もまずまず
今年はアルプスに行ってないなあ、と
しかしまだ行っていない場所を検討する気力が湧かなかったもので
2度ほど経験のある甲斐駒ケ岳に行ってみようと思う
バスの入る北沢峠の近くにテント場があるので、二泊三日でのんびりするのにも向いている



広河原着
左下に転がしてあるのが私のザック
北沢峠行きのバスの順番待ち

甲府~広河原の山梨交通バスは山岳路線にも関わらず、通常の街中を走るのと同じ車両
横向きの席に座って二時間も林道を揺られたのですっかり酔ってしまった



北沢峠着
平日の午後とあって人もまばら



北沢峠から近くのテント場へ向かう
セリの何か?


不明


トリカブト



テント場にやってきた
平日なのでテントもまばら



前回、6年前に来たときは建替え中だった駒仙小屋
新しくなり長衛小屋となっていた
少しややこしいのだが、北沢峠に建つ小屋が
 長衛荘→こもれび山荘
となり、
10分ほど離れたこちらが
 駒仙小屋→長衛小屋
となった。
南アルプス市営の長衛荘をリニューアルする時に名前を公募したのだが、
この地の開拓に功績のあった偉人の名前も残したくて、旧駒仙小屋に引き継がせたのだろうか



ともあれマイテント設営



バス停近くの登山口型のテント場なので荷物の制約は少ない
なので椅子まで持ってきてしまった
ここのテント場は砂利混じりの固い地面なので、山テント用の軽量なペグを手で刺そうとしても刺さらない
こういう場所では大きめの石をアンカー代わりにして張り綱を張るものだが
今回はスチールペグとハンマーを持ってきて力技でねじ伏せた
ここ、そんなに強風が吹くような場所じゃないけどね



晩飯
明日の登山に備えてしっかり炭水化物を取る
パスタ250gにミートソース
重いレトルトを持ってこられるのも登山口近くのテント場ならでは



茹でる前で既に一杯
もう一回り大きい鍋を持ってくるのだった



夜のテント場



西の空に月が出ていた



翌日
東の空が明るくなってくる



今日もここで泊まるので時間はあまり気にしなくていいが
できれば雲が出て来る前に山頂に立ちたいのでなるべく早くに出たい



朝ごはん
オートミール150gをお湯で茹で、レトルトカレー2袋をぶち込んだカレー粥
カレーは1袋で充分だったな、味がくどくて食が進まない



休み休み食べていたらすっかり明るくなってしまった
6時頃出発



小屋の前の橋を渡ると、栗沢山への分岐
去年鳳凰三山に登ったときは、直前までここからの登山を考えていた
結構無茶なプランで、直前で撤回して夜叉神からのルートに変更してよかった



しっぽのような



しばらくは北沢そいにゆるい道をゆく



30分程で仙水小屋に到着
仙丈ヶ岳と違って、甲斐駒ケ岳は途中の小屋がない
強いて言えばこの仙水小屋なのだが、北沢峠の小屋に比べて時間で20分、標高差で100m弱のアドバンスしか無い
それでも、甲斐駒に日帰りで登ろうとすると、北沢峠から帰りの最終バスの時間が気になるもので、僅かなアドバンスを求めてここを利用する人は少ないない



しばらく森の中をゆくと



急に開けてガレ場に出る




仙水峠付近のこの光景もまた結構すごい
甲斐駒に登れない人でも、仙水峠まで軽めのハイクに来るという人たちも居る



後ろを振り返ると小仙丈が見える




ガラガラしたガレ場で浮石が多い



仙水峠到着



ここから見上げる摩利支天と甲斐駒ケ岳は迫力がある


ナナカマドが赤い実をつけ始めている



これから登る駒津峰(左)と甲斐駒



駒津峰へはひたすら急斜面の直登で体力勝負
カフェインで喝入れしておく




小さなミズバショウのような形の花
だがこんな小さな花がサトイモ科の筈もなく
追い抜き・追い越されしていた老人パーティの誰かがナントカソウと言っていたが、忘れてしまった

調べてみると、セリバシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)らしい



ミヤマアキノキリンソウ
アキノキリンソウとの見分けは難しい
これも確証はない



えんえん樹林帯の中を登る



後ろを振り向くと栗沢山とその奥のアサヨ峰
昨年断念したルートの何がマズイって、2000mの北沢峠から登れる事に惹かれるが、早川尾根はアップダウンが激しくて、累積の標高差では夜叉神からと変わらない
ならばあるきやすくて一日目に多少なりとも進める夜叉神の方が楽だ
実際重たいテント装備を背負っての鳳凰三山縦走は、夜叉神からのルートでも相当堪えた



コゴメグサ



駒津峰は2700m以上ある
なので山頂が近づいてくると森林限界を抜ける



駒津峰
初めてくると、この看板をみて「六合目なの?」と不審がるかもしれない
ここは2750mもあり、甲斐駒はもう目前に見える
だがこの先を行けば分かる、たしかにここはまだ六合目なのだと



東の甲府盆地側から雲が沸いてきている
私が行くまでもってくれ



駒津峰の南側
中央に北岳が見える
そして左手(東側)の甲府盆地からせり上がって来る雲が越えようとしているが、
西からの微風があるためかろうじて押しとどめられている



もう一本のレッドブルを飲んでから出発
駒津峰からはまずは降る



かなり降る



とても降る



駒津峰と甲斐駒との鞍部、六方石



ここから再び上りかえす



六方石をすぎてすぐに、甲斐駒へ西から直登するルートと、南側から巻いて登る一般ルートとの分岐がある
だがこの直登ルート、かなりの難易度
地図では破線ルート扱いで、たしかに登攀道具は必要ない傾斜度とはいえ、浮岩の落石もあり危険度は低くない
主に冬季に使われるルートらしい
夏はバリエーション扱いでも良いと思う



ボケてしまったがリンドウの蕾



しばらく行くと花崗岩地帯に入る



これまでとは打って変わって眩い光景
サングラスが欲しくなるほど







この非現実的な光景が良い



黒戸尾根との合流点
最後のちょっとした岩場をよじ登れば、




甲斐駒ケ岳登頂
あいにくと3000mより高い場所まで雲がせり上がってしまい、周囲の展望は全くなし
6年前はそれはもう、360度の絶景だったのだけど
ガイドブックにあるように、昼近くになると甲府盆地からの雲がかかってしまう山なので、なるべく早くに登るべきなのだろう



北の鋸岳への入口



とはいえ上空は晴れていてとても暖かい
前日と朝にたくさん食べてきたのにもうお腹が鳴った
のんびりお昼を食べる

6時に出発して、11時登頂
ヤマケイの地図でコースタイム累計4:10の所、休憩込みの実時間で5:00
私にしてはよくやったよ
体重が落ちてきているせいか、この所調子がいい



小一時間くつろいでから下山






土曜日なので登ってくる人が多く、岩場渋滞



六方石まで戻ってきた



駒津峰→六方石は下りなので岩場もすいすい降りてきたが
帰りに岩場の登りはきつい
この周辺の岩場、危険というほどでもないが、手も使わないと登れず、
所々は脚の力だけではたらず、腕力で体を引き上げる必要のある箇所もある

奥多摩・丹沢あたりならば、鎖が打ってあってもおかしくない






ようよう、駒津峰に戻ってきた
だいぶ疲労感も出てくる
当初は双児山経由で北沢峠に降りて、こもれび山荘で何か美味しいものでも頼もうかと思っていたが
疲れてしまって双児山に登るのが嫌になった(わずかな登りではあるのだが)
仙水峠経由で降りよう






仙水峠に戻った
急降下で膝を傷めないよう、下りは意識してゆっくり歩くが、それはそれとして疲労からのペースダウンもある
後ろから来る人をどんどん先に行かせていたら、随分人もまばらになった
確かに北沢峠の最終バスに乗ろうと思えば、もう心もとない時間だ




駒津峰で手持ちの水は飲みきってしまっていたので
仙水小屋の沢水をがぶ飲み
ここは真夏でもしびれるほどの冷たさ
まさに南アルプスの天然水



16時前には帰ってこられた
土曜日なので予想はしていたが……ものすごい数のテントだ



我が家の周りも密度が高くなっている



下の段のテント場もいっぱい



サンダルに履き替え、体を拭いてから夕食にする



三日目の朝
3時半頃から登山開始する人たちでザワザワしだす
駒津峰までは特段危険箇所はないので、暗いうちにあるきだしても大丈夫なのだ
私はもう帰るだけなのでのんびり朝ごはんを食べて撤収
と言ってもパスタは全部食べてしまったのでオートミールとインスタントのスープのみ
もっと持ってくるのだったな



7:20の北沢峠発のバスに乗るべく向かう
朝一のバスだし空いているか?とも思ったが、補助席まで出す満員っぷりだった



途中下車して芦安温泉か、甲府駅周辺の銭湯に入るつもりだったが
疲れてしまったのでそのまま帰る事にする
ゆうべ体を拭いたのでそこまで嫌な感じはしないし

とはいえ腹が減ったので10時のバスは見送り、10時半の新宿行き高速バスのチケットを買ってから駅周辺でご飯を食べる
日曜とはいえ午前中なので中央道の渋滞も無く、スムースに帰ることができた


新宿でモンベルに寄り、なくしてしまったLEKIのストックのキャップと、ひん曲がったアルミペグの補充をしようと思ったのだが、どちらも売っていない
こんなにも品揃え悪かったっけ?と不思議に思い店内を見渡すと、山道具の売り場が少なく、衣料ばかりだ
場所柄もあるが、ファッションとしてのアウトドア屋に軸足が移りつつあるような印象
ノースフェイスのようなブランドを目指しているのかな



今回の会計

コンビニ859
電車330
高速バス 新宿~甲府2000
コンビニ927
バス 甲府駅~広河原2050
バス 広河原~北沢峠750
テント場2泊1000
バス 北沢峠~広河原750
バス 広河原~甲府駅2050
吉野家690
おみやげ1696
コンビニ695
高速バス 甲府~新宿2000
電車330
合計16127