2023年6月22日木曜日

2023/6/21(水) 高鈴山

 またの名を日立アルプス。

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【行き】
0457 王子
0505 日暮里
0514 日暮里 4番線 常磐線勝田行
0658 水戸 4番線
0703 水戸 3番線 常磐線いわき行
0733 日立 2640円
0740 日立駅中央口3番乗り場城南台行
0757 城南台 220円

【コースタイム】
城南台
↓3:20
高鈴山
↓1:40
神峰山
↓2:00
切通(ハイキングコース入口 バス停)
(日立駅行のバスは1444と1619)


※切通し到着時刻によってこの後は3パターンに分かれる。

A.まもなく駅行のバスがある場合
ハイキングコース入口からバスにのり、駅前の福乃湯で入浴
バス20分 310円

B.駅行のバスまで90分以上ある場合
鞍掛山経由(30分)でかみね市民プールまで歩き、隣のホリゾンかみねで入浴

かみね市民プール前からバスに乗り駅に戻る 14分 190円

C.上記のいずれでもない場合
神峰公園口まで歩き(60分)、バスに乗り駅前の福乃湯で入浴
9分 190円

福乃湯 14:30~ 300円
ホリゾンかみね 09:30~ 420円

茨城交通のバスはicカードが使えないので小銭を用意しておくこ

【帰り】
特急ひたち・ときわ が毎時1本ある。毎時00分~05分あたり。
上野まで指定席1580円
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昨年、山と高原地図の特別版として筑波山(『山と食欲と私』のイラスト)と三浦半島・房総半島(『ヤマノススメ』のイラスト)が発売された。
筑波山の方のサブ地図として紹介されていた高鈴山をみて、一度訪ねてみたいとは思っていたのだ。
高鈴山を含む南北に長い山域は日立アルプスとも呼ばれ、海側の日立市と内陸の常陸太田市とを隔てる山脈となっている。
日立市側からみると、背中の屏風といった塩梅か。
この日立アルプスを南から北まで全部歩く……つまり大甕駅から小木津駅まで……となるとコースタイム10時間となり、なかなか厳しい。
しかし今回計画した日立駅からの周回ならばコースタイム7時間。
日帰りでも手ごろだろう。

始発で出てくると水戸駅まではガラガラだったが、水戸駅で乗り換えると通勤通学の人で座席が埋まる。
時間帯のせいもあるだろうが、水戸よりも向こう側の方が人が多いのか。

昨夜はなかなか寝付けず、2時間しか寝てない。
しかもスマホを見ているうちに寝落ちしてしまったようで、スマホの充電が不十分。
モバイルバッテリーで充電すればいいやと思っていたが、充電ケーブルにmicroUSBのものを持ってきてしまった。
しかたないコンビニで買うか、と考えていたら。
いや凄いな、日立駅。
通勤者とたくさんの高校生で駅のホームから駅前ロータリーまで混雑と行列。
乗換は7分あったものの、コンビニによる時間は無く、ぎりぎりでバスに乗った。



バスは満員だったが、市民病院の所で半分が降り、工業高校で残りが降り、私一人に。


終点の城南台でバスを降りる。
ここから出発するが、先に茨城交通のバスについて説明しておきたい。
バスはsuica・PASMOといった全国区のICカードは使用できない。
何やら独自のローカルなICカードがあって、それのみが使えるようなのだ。
カードが無い人は乗るときに乗車券を引いて、降りる時に現金払いになるが、
この乗車券が変わっている。
ICチップが入っているような、小さなプラスチック片なのだ。
しかし見ても乗車番号が書いてない。
バスが動き出すと車内アナウンスで「○○からご乗車の方の乗車番号は〇番です」と伝えられる。
それを聞いて覚えておかないと、降りる時にいくらなのか分からなくなる。
まあ、事前に調べてちょうどの小銭を用意しておくのがいいでしょう。



城南台の団地の西の角、ここから山に向かって入っていく。


最後の民家の前、ここから未舗装の山道に入り、


わずか5mで化粧水分岐の標識がある。

本来のハイキングコースはこの右手から来るようで、助川海防城跡公園が起点になっているようだ。
しかし茨城交通のバスを調べてみるに、地図にある”鳩ケ丘”バス停を通る路線バスは現在は存在しない。
そこよりも一本海側の日立工業高校前を通る路線バスはあり、そちらの終点の城南台バス停を出発点にした次第。
このバスは通勤通学用らしく、土日の朝は便が少ない。
駅から歩くには遠いが、そこまで遠距離でもないので、何となればタクシーを利用してもいいかもしれない。


道は深くえぐれており、歴史ある道だと思われる。



トンネル?をくぐると助川山が見えてくる。

トンネル?を振り返る。
上に索道というかロープウェイのようなものが通っていて。
万が一積荷が落下した場合の保護でトンネルになっているようだ。


助川山に寄ってみる。
ぐるぐる回らずとも直登できる階段もある。


助川山。
これはなかなかの展望だ。


南側。
晴れていれば鹿島の方まで見えるらしい。


正面に日立の街を見下ろす。
工場とかの施設が目立つ。”日立”の町なんだな。


北側は丘陵が邪魔をして高萩の方は見えない。



西を見ればこれから向かう日立アルプス。
右奥のとんがっているのが最高峰の高鈴山だろうか。


気温は21℃
日影で風に吹かれれば涼しいが、直射日光下では汗が噴き出る。



おむすび池。



まだ蓮の花が楽しめた。


池のほとりには東屋もある。





金山百観音。
ここから先は特にいう程のものはなく、黙々と歩く。
道は良く歩かれているが、踏み跡が複線化している場所が多い。
ただ道が分かれている場所には必ずピンクテープがあるので、迷うようなことはないだろう。


レーダー施設の前に出たら、そこの右後ろが、


高鈴山の山頂。



北西側がひらけている。
どこまでも延々と低い山地が連なる。
茨城の県北部とはこういうものか。



高鈴山から御岩山へ向かう。
稜線上になったため、右手・海側から吹く風が涼しくて心地よい。



標識の名前が違ったのでうっかりスルーしかけた。



御岩山山頂は西側がひらけている。
麓の御岩神社からだと手軽に登れるようで、老人のグループがくつろいでいた。




御岩山北側の分岐。
なんだろう、この……おにぎりが進入禁止?
山頂は御神体だから飲食禁止って事かな?

追記、御岩神社のHPにありました。
神域なので食事・飲酒はNGとのこと。


コース上、トイレは多数整備されているので心配ありません。
ただ水場は一切ないので、必要なだけ担いでくる必要がある。
最長8時間の歩きになる事を想定して4L持ってきたけど、結果から言えば2Lも飲まなかった。



きららの里分岐。
当初の南北縦走10時間コースを想定した時、このあたりでビバーグになるかな?と思っていたのだけど。
藪がひどくてコースを外れることが困難。
こんなところでツェルトで寝たら、マダニに食われてしまう。



神峰山にもよっていきましょう。




神峰山には立派なお社があり、東の海側がひらけていた。
ここまで休憩なしでさすがに小腹が減った。
ベンチに座ってチョコバーをかじり小休止。


羽黒山は展望なし。



右手に高鈴山が見えた。
もうあんなに遠くに。




大煙突展望台、という場所にも寄ってみたのですが。
コースを外れて鉄塔巡視路を少し行くと、途中に大煙突”を”展望できる場所がある、というだけの話でした。




13:16、切通に降りた。
地図のコースタイムの通りだとすると、ここに15:00到着の予定だった。
そこまではかからないだろうとは思っていたのだけど。
予想以上にコースタイムが甘い設定だったようだ。
同じ山と高原地図でいえば高尾山なみの甘さ。



切通にはハイキングコース入口バス停があり、本数は少ないが駅に戻れる。
とはいえ次のバスは14:44。
パターンBでいきましょう。




市街に向かって少しあるくと、かみね公園(動物園・遊園地・レジャーランドなどの複合施設)の上に、市民プールと「ほりぞんかみね」という風呂サウナを併設した会議室・研修施設が並んでいる。
清掃工場からの排熱を利用した施設ですな。


風呂上がりにバスまでまだ少し時間があったので軽く食事。
ビールもあったが、なんだか気分じゃないのでコーヒーで。

風呂は広くてきれいだったが。
google口コミにあった通り背中がいらすとやな人たちが多かった。
私はあまり気にしないが、一応情報として。

今回はこちらで風呂に入ったが、どちらかといえば駅前の福乃湯の方がそそられる。
茨城県の銭湯としては最後の一軒らしい。

市民プール前のバス停は山に向かう方向側にしかなくて面食らったが、
山から降りてきたバスはここを素通りして一つ下のレジャーランド入口でUターンして戻ってきて、プールよりも山側から仲町小学校の方に降りていくようだ。
これまた分かりにくい。
茨城交通のバスはHPで調べても分かりにくい点が多かったな。


さて、駅に戻ってきたが。
予想外に早く降りてきたしまった為……地方都市の悲しみで、酒を飲める店は夕方からなんだな。
せっかく日立まで来たのだから、地魚と地酒でやりたかったのだが。

酒を置いてる普通の飯屋でもいいんだが、そういうのも駅周辺にはなさげ。

ひとまずコンビニに入ったが地酒は置いてない。
ホットスナック類が異様に充実していて、地元の高校生のお小遣いを吐き出させる強い意志は感じた。



駅の変な場所にあるカフェにひとまず座った。
打ち寄せる波を眺めるのは悪くないが。

妙に高いクラブハウスサンドを頼んだら、付け合わせにフライドポテトもついてて。
さっきの冷やしつけ麺と合わせて、不覚にもお腹いっぱいになってしまった。
値段の半分は場所代にしても、おいしくはなかったな。

うーん。
16時になって早い居酒屋は開く時間になったが。
チェーン店ならば仕入れは流通を介したものだろうし、それならば東京で食べるのと大差ないだろうなと思ってしまい。

特急券と地ビールを買って特急で帰るのだった。
特急ひたち・ときわは全席指定席&座席未指定券もアリという。
あずさ・かいじと同じ方式だった。

東京に戻るのならば高速バスという手もあるにはある。