2019年7月28日日曜日

心拍数のこと

昨年末にスマートバンドを購入し、運動時の心拍数を気にするようになった。
心拍数を上げすぎないような歩き方、~私の場合は140を越えないように気を付けているが~当初こそ劇的な効果があったのだが。
どうもここ最近違和感が大きくなってきている。

キツイコースを歩いているときに、心拍数を上げないようにしているのに妙に苦しいのだ。
脚の筋肉はまだまだ疲れていない。呼吸も決して乱れてはいない。なのになぜか体の芯からじわーっと疲労感が染み出てきてバテたような状態になる。
一度や二度ならその時の体調もあるけれど、何度か続けてそれを経験し、
同じコースでも以前より時間がかかって疲れるとなると、これはもう気のせいではない。

思い当たる原因は……心拍数だよね、やっぱり。
たぶんこういうことなんだろう。
人間の体は負荷がかからない楽な状況がずっと続くと、その負荷への耐性が衰える。
心拍数を抑えて、心肺機能への負荷が小さい状態をずっと続けていると心肺機能が衰えるのだろうな。

以前にも類似の経験はあった。
ダブルストックで歩くとバランスを崩さないことがもたらす脚力への負担の軽減効果がものすごくありがたくて。
それでずっと使っていたのだけれど、ある時杖なしで歩いた時の自分の脚のバランス感覚がちょっと許容しがたいほどに衰えていて。
それ以来はダブルストックを使う時と使わない時とを分けている。
自分の体力の限界に近いようなコース、未知のコース、下りが急で膝への負担が気になるコース、などではダブルストックを使うが。
そこまで負担ではないだろうというコースでは使わないようにしている。

心拍数のコントロール……スポーツ医学でいうとこの運動強度だろうか。
ともかくそれをいつもずっと抑えているのは良くないのだろう。
抑えるのは上記のようなガチめな山の時だけにして、軽めのコースの時は積極的にあげる心肺トレーニングも必要なのかもしれない。

梅雨もまだ明けず、仕事のほうも立てこんで最近なかなか山に行けない。
そんな日はせめてもと、午前中に近所の体育館のジムで汗を流す。
ここ半年くらいは上腕の筋トレ重視だったが、心肺トレーニングも意識していこう。

ジムのトレッドミルやクロストレーナーを15分位続けていると、あるタイミングでふっと心肺が楽になるタイミングがある。
無酸素運動から有酸素運動に切り替わるときだろうか?
主観的にはスイッチが入ったような感じなのだが。
昔の私はそこまでもっていくのがとてもへたくそで。
歩き出しがオーバーペースで、そのスイッチまでもっていくまでにバテてしまってペースメーク失敗、その日はもうどうにもダメ、って事が多かった。
その反省とスマートバンドの威力からか、ちょっと甘ったれた山歩きが過ぎたのかも。

トレランで走っている人や、急登もぐいぐいのぼっていくような「強い」人を見ていると、皆が皆余裕でってわけではない。
汗を流し、大きく呼吸を取りながら、って人も少なくない。
目指すべきはそこなのだろう。
余裕しゃくしゃくで歩けるように、ではなく。ペースを保つのは当然の前提にしても、心拍数=運動強度を上げてもペースを崩さない身体。
これだな。

いや、それにしても早く梅雨が明けないものか。
そして仕事のほうが落ち着かないものか。有休がとれやしない。