2022年5月30日月曜日

2022/05/25(水)~26(木) 雲取山

 暖かくなってきたので、久しぶりにテント泊など。
池袋から特急に乗って西武秩父へ。
いつも(週末)ならダッシュでバス停へ向かうところ、平日だからと高をくくてトイレに寄っていたら。バス待ちが意外と人が多くて座れなかった。
三峯神社まで1:15、すっかり乗り物酔いしてしまった。



ベンチでぐったりしていたが。
時間も時間、そろそろ行かないと到着が遅くなる。


三峯神社は不思議なほどにマムシグサが多い。
いろんな山を見てきたが、ここほど高密度に生えている場所はない。
しまいにゃ木からも生える。


曇ってきたので新緑もいまいち。


ボロボロだったベンチは直したみたいだ。


霧藻。


お清平の看板は折れてしまったのか。



急速に傷む白岩小屋。



降ってきた。
一次的な通り雨かと考えたが、音を立ててきたのでカッパを着こむ。



疲れた。
雨に降られたのもあるけど。
このところリバウンドで体重が増えたのが覿面に利いてる。

ちなみにテント場は1500円になっていた。
ここにかぎらず、各地でテント場代の急激な値上げにある。
これに関しては、私は前々から以下のような考えであり、特段反対でもない。

・山小屋というのはホテル旅館のような、単なる宿泊施設ではない
・登山道の保全など、山の安全にまつわる活動をボランティアで担っている
・山小屋の宿泊代には、そうした活動への「協賛金」のようなものも含まれる
・しかしテント場代にはその「協賛金」分が含まれていなかった
・お金のある人は小屋に泊り、テントはお金はないが体力のある者がやるものだ、という若者文化への許容もあったかもしれない
・コロナ禍以降山小屋の利用者が減り、また三密回避で以前のような繁忙期の詰め込みもできなくなった
・利用者も山小屋を避けてテント泊を選択する人が増えた
・その為テント場利用者にも、「協賛金」をお願いせざるを得ないのではないか

だから値上げはいいんだ。
ただそれならば、管理者(山小屋)とテント場利用者との関係性も見直してほしいと思う。
「テント場利用者は山小屋の世話にはならないはずだ」という前提でなく、安全に快適にテント泊するための便宜ははかって欲しい。
具体的にはそこのテント場に合ったペグの有料貸し出しとか。

稜線上のテント場など、石ばかりで軽量のペグなど打てない。
だから最初からペグを持ってこず、石をアンカー代わりにする人は少なくないが。
それって強風時にはとても危険。
頑丈な鋼鉄・鋳鉄のペグと重いハンマーがあれば、たいていの場所はペグを打てるが。
登山者がそんなものを買ついてくるのは非現実的だし。
初めて来るテント場の地面にどんなペグが適しているかなんて分からないじゃない。


雨の弱まったタイミングでさくっと設営。


シングルウォールのテントなので靴は中に入れないといけないが。
ひさしがあるので雨が降っていてもドアを少し開けておけるのはありがたい。


5月も下旬だが。陽の傾いた雲取山では熱燗がうまい。


翌朝。
関東平野は雲海の底。



雲取山山頂。



雲取山避難小屋前から。
鴨沢に下ろう。


小雲取。



地元の人の設置した新しい標識。

鴨沢バス停でおばあさんと少し話をした。
鴨沢西行のバスでやってきて、しかし山へ登って行かないその方は折り返しのバスで戻るのだという。
20年前に七ツ石・雲取に登ったものの、もう山には登れないがせめて鴨沢の景色だけでも見に来たのだと。
「10年20年で山は変わりませんよ」
と応じたものの。
さて、20年前は私も知らないからな。
その場ではそう言うべきだとは思ったが、若干口から出まかせだったかもしれない。


もえぎの湯でひとっぷろ浴びたが、そうだ、食堂は11時からだっけ。



駅前のヤナギコージで遅い朝飯。
ニジマスの唐揚げは骨まで柔らかくて頭から丸かじりでいけた。

平日に泊りで山にくるなんて久しぶりだったな。

2022/5/22(日) 高尾山

 ゆるふわ高尾山ハイキング


相模湖駅からスタート。
自販機の缶コーヒーは”あったか~い”のが欲しくなる陽気。




慈眼寺・与瀬神社は門前に中央高速ができてしまった為、中央高速上の陸橋が参道という珍しい立地。



与瀬神社の石段。
毎度ながらこの傾斜で手すり無しっていうのは背中が冷える。




相模湖を見下ろすベンチで朝飯。




矢の音へ東側から登る。


キンラン


フタリシズカ


明王峠のツツジ


今日などはトレランの人も多いけど。
高尾陣馬はぬちゃどろで、走れるようなコンディションではない。



景信山。
夏のようだ。



稲荷山コースでサクッと下って高尾山口駅でゴール。


2022/5/8(日) 石老山

 GWの最終日は石老山へ。
相模湖駅から津久井方面は短い間隔でバスが出ているので、特に時間を気にせずとも出かけられる。
(つまり寝坊したって事よ)




プレジャーフォレスト前でバスを降りる。
石老山といえば石老山入口バス停から顕鏡寺経由だ代表的なコースだったが、
例の台風19号以降ずっと通行止めなのだとか。



それで大明神展望台コースの方にきたのだが。
実はこちらも通行止めで。
しかし一年か二年前あたりに迂回コースが作られたという。



それがここ。
意外なほどしっかりした登山口になっている。



鉄塔巡視路のような階段を少し登ると展望が開ける。
いや、たぶん元々鉄塔巡視路のある尾根を迂回コースとして整備したような感じだ。




道はよく整備されている。



大明神展望台のほんの20m手前で、旧来のコースに合流。
これは迂回路というよりも、ほぼ新コースだ。
旧来のコースからの道は特に通行止めにはなっておらず、踏み跡も明瞭なままだが。
ここまで大掛かりな迂回路を作らなければならないほど、旧来のコースの崩落はひどいのだろうか?



大明神展望台。
相模湖の向こうに小仏峠や高尾陣馬の山なみがみえる。



石老山。


顕鏡寺コースは通行止め。



篠原方面へ少し下ったここ。
ここから牧馬峠へくだる。



破線ルートだが特に悪いところは無かった。


牧馬峠から、


石砂山へ。


ギョリンソウ



急斜面をヒーコラ登って。




石砂山。
丹沢の焼山が近い。


ベンチに座って休憩。




伏馬田城跡というのをみて行こう。


丹沢とその周辺に多い、フェイク丸太。


天然の木はすぐダメになるしね。仕方ないね。


尾崎城址という標識にあれ?



半径5m程度の山頂。
あまり多人数は詰められそうにみえない。


由来があった。
日連(今でいえば相模湖駅の南側)の領主であった尾崎某が城主だったから尾崎城。
南側の麓の地名で言えば伏馬田城という訳ね。
戦国時代には武田と北条の前線にあたる国境の村で、甲州街道沿いの日連からしてみたら後方に立てこもる山城であり。
かつ南側に道志川・道志道を監視する砦でもあったのだろう。

尾崎行雄はその末裔だと。


菅井の集落に降りてきた。


静かな山腹の集落だが。
かつての交通の要所としての史跡を案内するものがそこかしこに。


廃校になった小学校のようだけど。
調べると片山右京の自転車レースチームの何かになっているらしい。



菅井下に降りてきた。
この地図は古いのでバス路線が記されているが、とっくに廃線になってバス停は無い。
やまなみ温泉から先には篠原集落方面と、道志道に接続する東野方面と2系統あったのだが。

さて、時間的には峰山の方を回ってきてもよさそうな塩梅だが。
なんだか山欲は満たされた感じなので、車道を歩いてやまなみ温泉まで行こう。


やまなみ温泉バス停。
廃線になった篠原行の路線の代わりなのか、オンデマンド運航のワゴン車が待機していた。


開放的な露天風呂に使って、酒を飲んで横になる。
バスまで時間があるのでのんびりだ。
やまなみ温泉は6月から長期改装に入るようで、次に入れるのはだいぶ先になりそう。