2015年12月22日火曜日

2015/12/22火 三ノ塔

2015/12/22火 三ノ塔(丹沢)

今日は今年の冬至
日が短く寒くなるのも早い
軽めの山にしときましょう

小田急の秦野駅から平日は1本だけのヤビツ峠行きのバスに乗る
臨時便がもう1台出る程度に乗客はいたが、さほど混まずに座って行けた

朝飯のおにぎり一つ食べてヤビツ峠を出発
バスの乗客の大方は大山の方へ登っていった
ヤビツ峠行きのバス、大山に登るにはちょうど良いが、表尾根を登って塔ノ岳へ行くには時間がちと遅い
平均的な脚の人でも塔ノ岳到着が13時をすぎてしまうよ


ヤビツから塔の台を車道沿いに北西まで回りこむ
富士見橋の所から表尾根が始まる


ここでストックを出してあっ!となる
中段が腐食している!(写真は帰宅後に撮影)
原因はすぐに思い至る
10月に大菩薩で小雨の中歩いて、ストックが濡れたままたたんで、
帰宅後そのまま手入れせずに放置していたか
前のストックもこれでボロボロにしてしまったんだよなあ
私の不注意といえばそのとおりなのだが、少し脆いんじゃありません?


気を取りなおして出発
表尾根は開放感がある
今日みたいに風が弱く陽射しが暖かい日は特に

過去2回来た時はいずれも夏で緑が濃かったが、冬は葉が落ちて藪もない
低山は冬に限る

すぐに暑くなってフリースを脱ぐ


登山道の保修資材(大きめの石ころ)ボッカのお願い
大倉尾根と同じことをやっている
以前は見なかったが


前来た時よりもガッチリと木段で固めている
人が多いとどうしても道が傷んでしまうから仕方ない
そうでなくとも丹沢は崩落が多いし


二ノ塔への急登


ここで後ろを振り返ると大山が良く見える
今日は雲が多めだが、それでも江ノ島や三浦半島までは見える
(写真は今日もスマホ撮影なので画質はご容赦)


急登が終われば後はほんの少しで


二ノ塔に到着
正面に見えるのが三ノ塔
西の空はだいぶ雲が湧いて、富士山は見えないだろうな


二ノ塔と三ノ塔の標高差はさほどでもないが、一度降ってから登り返す
下りがぬかるんでいるのは霜柱が溶けたか


標高1500mの塔ノ岳へはこの表尾根と大倉尾根が2大ルートになる
標高290mの大倉からの大倉尾根に比して、
760mのヤビツ峠からの表尾根は大きなアドバンテージに思えるかもしれないが、
この”降って、登り返す”をえんえん繰り返すため累積の標高差はさほど変わらない様に思える
そして私はそういう道が大の苦手


お昼前に三ノ塔に到着、今日はここまで
天気はまずまずでも、流石に12月下旬ともなると人は多くはない


三ノ塔休憩所
前来た時に見たので今回は中はのぞかなかったが、中は土間にテーブルとベンチがあるきり
外観は避難小屋と言っても差し支えないほど立派なものだが、
神奈川県としては横になれる板の間が無いと避難小屋とは言えないのだろうか?
それとも麓まで2時間で降りられる場所で避難も無かろうという趣旨だろうか
日光男体山なんて扉の外れて無くなったイナバ物置程度のものを「避難小屋」と称していたがなあ


下に見えるのが次の烏尾山
行者ヶ岳、大日岳、と続いて中央の塔ノ岳まで表尾根は続く


西方面
富士山は雲の中
雪を被った南アルプスはかろうじて見える


南東方面
三浦半島までは見える


温かいものが食べたいので魔法瓶に熱湯を入れてきた
朝コンビニでカップそば、スープ、インスタントコーヒー2杯分を買った
これでちょうど1L使いきり
1200m程度の山でも平地との気圧差はあるのね

最近めっきりストーブを使わなくなった
昔ほど山で料理を作らない
荷物が多くなるよりも軽快に動ける事のほうを優先する気持ちが強い
お湯だけなら魔法瓶で充分よ


そばを食っていたら富士山の山頂だけが一時顔を見せた
富士山を探していたら思いもかけず高い位置にあって驚くことは、ままある


さて、今日三ノ塔を選んだのは目的がありまして
大倉から三ノ塔へ伸びる”三ノ塔尾根”を歩いてみようと思う
この尾根は
・道が悪い
・藪が濃い
・ヒルに食われる
・単調で長くてつまらない
と散々な噂で、行くとしたら冬だろうなとは思っていた


三ノ塔から10m程戻ると、三ノ塔尾根の分岐がある




降りだしは確かに急な部分も多いが、予想外に木段がしっかりしている
ヤビツからの道がそうであるように、ここも近年に整備されたのだろうか





途中一箇所だけベンチがあった
すぐ脇に車道がきているが、地図をみても記載が無い
林業者が伐採した木を搬出するための作業道の模様


三ノ塔尾根の中ほどの牛首
表丹沢林道・荻山林道・作業道・登山道が交差する


舗装路は歩きたくないので、当然登山道を行く


長い下りの後の登り返しは脚に堪える


無名の山頂
あとは下りだけ


道が鉄塔の下を通る


鉄塔の真下
こういうのを「結界」と称するのは、私の知るかぎりでは新潮社のファンタジーノベル大賞を取った『鉄塔武蔵野線』が初出だと思う


麓まであと10分ほどの所で舗装路に出る



馴染みの大倉を馴染みのない方角から見る
吊橋のこちらに秦野山岳スポーツセンターがあるので覗いていこうかとも思ったが、面倒になったのでまた今度
神奈川で国体が開催された折に作られた施設で、クライミングなどの高度な登山技術を指導するという公営山岳会のような場所らしい


戸川にかかる不相応に立派な吊橋を渡れば、いつもの大倉バス停
14時半だというのに陽の傾きが夕暮れのようだ


帰りに鶴巻温泉の市営日帰り温泉「弘法の里湯」に入る
施設・料理ともに東海大学前駅近くの「さざんかの湯」の方が良いのだが、
あっちは丘の上まで坂道を登らねばならず、
山から降りた後だとどうしても駅近くのこっちに来てしまう


 初めて歩いた三ノ塔尾根は、人気の丹沢にあって人が少なく静かな山歩きが出来る
道も悪くは無かった
ただ、やはり夏には来たくないかな
登りで使うのも長くてつらそうだ
大倉から塔ノ岳へ行くなら大倉尾根を登れば良いのだし、三ノ塔尾根経由では累積標高差が大きすぎる
その辺の事情も考えると、歩く人が少ないのも致し方ないのかな

2015年12月15日火曜日

日本百名山

深田久弥の著書は無論持っている
正直西日本の方は読んでいないが
スタンプラリーよろしく百名山ハントをする人も少なくないそうな
私は特段意識はしていなかったが、先月筑波に登った所で一度整理しておこう

◆登頂済み

男体山(日光)
白根山(日光)
筑波山
両神山(秩父)
雲取山(奥多摩)
丹沢山
金峰山(奥秩父)
大菩薩嶺
立山
富士山
赤岳(八ヶ岳)
奥穂高岳
甲斐駒ケ岳(南アルプス)
仙丈ヶ岳(南アルプス)
北岳(南アルプス)

以上15座


◆登山予定

鳥海山・月山
鳥海山は昨年予定していたが、天候見合いで流れとなった
何しろ遠方で交通費もかかることだし、日程が許せば月山もセットにしてしまいたい

那須岳
ロープウェーがあり、行くだけならばいつでも気軽に行ける
それこそ日帰りも可能
ただせっかくなら西側中腹にある、秘湯の三斗小屋温泉に泊まりたい
三斗小屋温泉は冬季は閉鎖になるため、また来年

燧ヶ岳・至仏山
尾瀬も行きたい候補の一つ
テントを持って行ってのんびりしたい
体力的に一度に2つは無理なので、どちらか一つになるかな

谷川岳
ロープウェーで上がれば手軽な山ではあるか、都心からだと日帰りは無理
小屋に泊まるか、水上あたりに前夜泊にするか

白馬岳
夏季は新宿から白馬までの夜行鈍行列車がある模様
無論高速バスでもいい
ロープウェーで栂池まで上がれば無理なく行ける

蓼科山
今年のリタイアのリベンジを

木曽駒ヶ岳
千畳敷までロープウェイで上がれば、木曽駒だけならかなり手軽
宝剣にもとなると、少し手強い岩場になる

白峰三山縦走(北岳~間ノ岳~農鳥岳)
今年計画していたのだが、天候事情で北岳のみのピストンに変更したのだった
とはいえテント装備かついでの踏破は体力的に厳しい
小屋泊まりでないと無理かなあ


◆その他
槍や剣は無論「いつかは」と思うが、腰が引けてる部分もあり
行きたいと思う気持ちが少しでもある山は他にもたくさんあるが、
一泊以上の宿泊が伴う以上冬季は無理
いくつも計画しても仕方ないので、まずは上記の山を登れてから次を考えよう

2015年12月5日土曜日

2015/12/05土 景信山

12月の4日・5日と共に関東の降水確率0%
素晴らしい冬晴れの予報の日にちょうど休みだったわけです
4日はこまごました用事があったので家に居たが、5日はフリー
これはもう山に繰り出すしかない

……はずだったのだが
朝起きると8時過ぎ
あるぇー?
寝る前は奥多摩の川乗山か御坂の三ツ峠あたりを考えていたのだが
一日フルに使った日帰り登山に行くにはあまりに遅すぎる時間
こんな時は駅から近い山に気軽な半日ハイクに限る

そうと決まれば
小さいザックに帽子・手袋・タオル・衛生用品袋・防寒着を放り込み、財布・スマホを持って家を出る
駅前のコンビニでおにぎり2つとポカリの900mlを1本買って、とりあえず山手線にとび乗る
さて、どこに行こうか?

陣馬山を考えていたのだが、高尾駅への列車の到着と高尾駅北口発陣馬高原下行きのバス発車が同時
バスは1時間に1本なのでこれは無理
中央線を藤野まで行って、藤野側から登ろうか?
いや、これもバスの時間があわない
高尾駅北口から小仏行きのバスが10分程度の待ちで出るな
小仏バス停から景信に登って、お昼食べてからその先は考えるとしよう

つまりこれは
わざわざブログに書くほどのものではない、ごくごく近場のちょっとした山歩き
いつもの私ならば写真など取らない
それでもこうしてブログを始めたのだし、枯れ木も山のなんとやらで記事の足しにしようというわけ
冬の間はこうした近場のちょっとした山が多くなるのも確かだしね



11:15頃、小仏バス停
旧甲州街道を小仏峠方面へ出発
右手の高い道が中央道



 もう無いかと思った紅葉だが、麓には多少残っている


 小仏から景信山に登るには、南東尾根が見晴らしが良いが、そちらはもう3回か4回は登ったと思うので
今回はまだ歩いたことのないヤゴ沢ルートで登る

舗装路の終点、登山道の入り口
正面に進めば小仏峠に上がる
ここを右に折れる


最初は車両が通れる位の広い道だが


すぐに細くなって山道になる




 沢の頭
沢沿いの山道の常として、最初の沢沿いは平坦だが、その後の尾根に上がるまでの道が急登になる



ここで朝起きてから何も食べてなく・水も飲んでいない事に気づいて休憩
おにぎり一つ食べてポカリを飲む


結構な急斜面ではあるが、このようにきれいにジグザグに踏まれていて歩きやすい



 黙々と登っていると、上のほうが開けてきて


見覚えのある場所に出る


 高尾~陣馬の縦走路の、景信山の山頂手前だ
右が登ってきた道


 ほんの一息で景信山山頂
まあ賑やかなこと
12:30到着
私にしては随分早かった


 南面
左側の尖ったのが大山で、右側の尖ったのが大室山
丹沢山塊が一望


南東面
右の電波塔があるのが小仏城山で、左側が高尾山


 東面
都心方向
流石に昼になるともう、ガスってしまうか


北面
右側の平野部が五日市・あきる野・青梅
左側が奥多摩の山々のはじまり
一番奥の稜線が、東京・青梅市と埼玉・飯能市を隔てる長沢背稜の東端か


 都心をズームで
今日もカメラではなくスマホ(sony Experia Z3)なので望遠性能は無理
でもスナップ写真に関しては癖がなく、手ブレ防止も強力
ただ接写のフォーカスが合いにくい


 数えきれないくらい通過している山だけど、山頂標識をちゃんと見たのは始めてかも


 西側は木が生い茂っていて展望は無いのだけれど、ごく一部だけ木が伐採されている
それはもちろん


富士山が見えるように
南東面にだけ雲がまとわりついていた


茶屋でなめこうどんを注文。500円
何度もきた山だけど、茶屋が営業しているのに出くわしたのは始めてだよ
ハイシーズンの週末に来たことは無かったからかなあ

まろやかなダシに薄い味噌仕立て
なめことネギが入って、ゆずがきかせてある
素朴ではあるが野暮ったくはない
いや、なかなか旨い
空腹は最高のスパイスだしね

風はほぼ無く、南天からの陽射しは暖かい
私の好きなシチュエーション
ベンチに横になってしばし、まどろむ


茶屋のまえの紅葉
枯れ始めてくすんだ色だが、これはこれで


 さて
ここ景信山からだと高尾山と陣馬山がほぼ等距離だがどちらに行こうか
陣馬山は山頂から降りるのが藤野にしろ・陣馬高原下にしろ、駅までバスに乗らないといけない
藤野は温泉があるが、今日は特に入るつもりはない
だから帰りの便がいい高尾山へ行くとしよう



 落葉近い黄葉も味がある


景信~小仏峠の途中から都心方向を見ると、
ちょうど小仏トンネルから出てくる中央道と、高尾山の下を貫通する圏央道が見える




 小仏城山到着
山頂に住み着いているネコどもの姿は見えず
寒いから小屋の中に引っ込んでいるのかな


ベンチに座って都心方向を眺めながらぼーっとする
でも14時半頃になると陽が傾いて風が冷たい
そこそこにして高尾山へ向かう


一丁平の手前に野生の柿の木があるのは知らなかった
果実が小さくておいしくはなさそう


 一丁平の展望台から富士山を見る


丹沢の山並みの手前の稜線が石老山
先々週だかに皇太子殿下が登られたとか
私も2回ほど登ったが、渋いチョイスだと思う



 ヤブムラサキ(クマツヅラ科ムラサキシキブ属)


 鮮やかな色のもあった


 ツルシキミ(ミカン科ミヤマシキミ属)
小さな赤い実の植物は数多くあるのでいまいち自信がないが、多分これ
植物の名は図鑑で調べるよりも、その山域を管理しているビジターセンターなり公園管理事務所のHPを見たほうが早いと最近気づいた


 高尾山山頂への最後の階段を登る
高尾~陣馬の縦走路は人が多いといっても一応皆ハイカーではある
だがここを登りきると別世界、観光地である



高尾山山頂南側の展望台
冬至の頃にはここから富士山の火口に陽が沈む「ダイヤモンド富士」が見られるため、
プロからアマチュアまで、カメラの三脚が林立する
今はまだ火口のちょっと左側に沈むのだが、それでも皆熱心に眺めている
いい光景だ

稲荷山コース~6号路でさっと下山
山頂の人混みに反して人は少なく小走りで行けた
皆、1号路かな