2015年8月31日月曜日

2015 8/23日~8/24月 北八ヶ岳

(2020/6/21追記)
このブログの中で一番古い写真入りのこの記事が、写真が全部消えているのを確認した。
何らかの制限があったのか、詳細は不明。
復旧予定は無し。

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8/23日~8/26水 蓼科山・北八ヶ岳

百名山の蓼科に登った後は穏やかな北八ツの池めぐり

8/23日
0700 新宿 あずさ1号
0908 茅野 6230円
0925 茅野駅 アルピコバス
1017 北八ヶ岳ロープウェイ 1250円
ロープウェイは毎時00.20,40分発 1000円

山頂駅~北横岳~双子池
一泊800円×2

8/24月
双子池ヒュッテ~蓼科山 ピストン

8/25火
双子池ヒュッテ~雨池~縞枯山~茶臼山~麦草峠~白駒池
一泊500円(ウッドデッキは900円)

8/26水
白駒池~高見石小屋~中山~中山峠~渋の湯

渋湯御殿 日帰り入浴800円

渋の湯発茅野駅行バス
1130 1500  1150円

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当初の予定ではこのようなものだった
降水確率は23~25の三日間とも夜間を除いて10%
26だけ30%
天気には心配の必要がない筈だった

計画を建てたのが25日
夜勤明けであずさの特急券を買いに行くと指定席は売り切れ
夏休み中の日曜日だし仕方ないかとグリーン券を買う

初めて乗ったグリーン席は至極快適……と言うほどのものでもない
席の幅は一般指定席と一緒
ただ前後間隔はかなり広い
一般指定席でも前後間隔を狭いと思ったことはないのだがな
そう思っていると、ゴルフクラブバッグを抱えた人がちらほら
隣に人がいる場合、自分の膝の前にバッグを置いている
なるほど、この広いスペースはひざ上に乗せられない大荷物のためでもあるのか

車窓から見る東京の空はどんよりとして今にも降り出しそう
うたた寝から目覚めた山梨では小雨がぱらついている
が、もう出発してしまった
天候は回復すると祈るのみ

茅野駅の西口バスのりば
アルピコ交通の窓口が開いていたのでそちらで券を買う
バスのりばにファンシーなペイントのバスが止まっていたのでこれか?とも思ったが、
これは八ヶ岳を東西に横断するメルヘン街道の麦草峠まで行くバスだった
次の北八ヶ岳ロープウェイまで行くバスは通常の4列シートの大型バス



ロープウェイ麓駅に到着
ウォッシュレットのトイレに無料更衣室まである
まあ冬にはスキー場になる所だしね
従業員の制服までアルペン的というか、スイスの民族衣装っぽい
それはいいのだがヨーデルのCDを流しているのはいただけない、一気に嘘っぽくなる



ちなみにこの麓駅のすぐ近くに水族館があった
世界最高所の水族館と謳っていた
冬に暖房の効いた部屋で食べるアイスクリームのごとく、希少価値は分からんでもないが、うーむ

ロープウェイ頂上駅、標高2230m
周辺は散策路として整備されている
ご老人から家族連れまで
でかいザックにマットを外付けにしている私のほうが異様







遊歩道を離れ、北横岳へ
北横岳山頂までは標高差約250m、ほんのひと登り



稜線上に出ると三ツ岩からの合流点


10分少々で北横岳ヒュッテ
裏の広いベンチで休憩
ここまでは簡単に来られるため、軽装の人がたくさん



天気は曇だが、気温はちょうどいい
ザックの中で潰れたサンドイッチを食べて、出発


北横岳(南峰)



そこからほんの数分で


北横岳(北峰)2480m


ガスガスで目の前にあるはずの蓼科すら完全には見えない


気の早いアキアカネ


とはいえ頭上の方は雲も切れて陽射しは暖かい
風は冷たくなんとも心地よい
岩に腰掛けてしばらく呆けていた
今日は双子池までなので、急がないのだ


双子池ヒュッテとテン場は少し離れいている
ヒュッテで受付をしなければならないことを考えると、大岳経由で降りたほうが手間がないように思える
が、大岳からのくだりは結構な岩場のようで、かつ今日は道が濡れている
安全をとって亀甲池まわりで降りる


北横岳をすぎるとほとんど人が居なくなる
亀甲池までにすれ違ったのは2人のみ


濡れた木の根と岩とぬかるみと
滑りやすいため足の置き場に気を使う
左足を内股にして大きな段差を降りた時、左膝を痛めてしまった
膝をやってしまうのは本当に久しぶりで驚いたが、ともあれ「痛い」というほどの痛みでもないのでかばいながらゆっくり降りる

亀甲池
地図上でははっきり池としてあるが、なんとも頼りない水量
前日雨がふっていたのにこれか
好天が続いたら消えてしまいそうだ
岩に腰掛け少し休む


亀甲池から双子池へ向かう途中で雨が降りだした
雲は厚く、いっときの通り雨という感じでもなさそう
双子池(雌池)についたが雨で見通せない


この湖畔も本来ならテントは張れる場所なのだが、この雨で水はけの悪い砂地はちょっとためらわれる
今日持ってきたのはテントではなくツェルト
下からの浸水にはめっぽう弱い
少し登った森の中にもテントサイトはあるのだが、山岳用テントがかろうじて張れる小さな整地が点在している感じで、ペグを離して打つ必要のあるツェルトには手狭


膝の痛みと雨に濡れた事ですっかり心が折れてしまった
双子池ヒュッテに泊めてもらうことにしよう
素泊まり5500円


予約なしで飛び込んだのに、1Fの大広間ではなく2Fの個室を使わせてくれた


畳の六畳間!
この小屋は林道から車で入れる場所にあるためか山小屋特有の手狭さがない
畳の上に横たわり、ようやくひとごこちがつく


しばらくたっても雨の止む気配はない
天気予報が急変したのだろうか?
確認したくとも電波の届かない場所
明日の予定を決めかねたまま布団に入る


暗くなった、19時過ぎ頃だろうか
にわかに玄関先が騒々しい
窓から見下ろすと20人位の団体がこれから夜間登山に向かうようだ
この雨の中に
蓼科あたりの山頂で朝日を迎えるにしては早すぎるし、雨天で天体観測でもなかろうに
ひょっとして個室を使わせてくれたのは、1Fの大広間は団体が休んでいたから?



8/24月
雨はやんでいる
膝の大事をとって二日目の予定(蓼科山)はキャンセル
雨池まで行って、電波が届くなら天気予報を確認してからその先は考える事にする


小屋の裏手から林道に出る
林道というので舗装路かとおもいきや、未舗装路


落石・崩れのため通行禁止となっている林道


小屋の人が丁寧に注意してくれた、雨池方面への入り口
以前ここで入らずに直進してしまった人がいたそうな
確かに開けた林道から濃い森の中に入るが、これだけはっきりと案内があって見落とすものなのか
地図で確認すると直進した場合、鷽の口集落まで11km、小海線八千穂駅まで18km


キバナノヤマオダマキ(キンポウゲ科オダマキ属)
最近思うのだが、帰ってから図鑑をあたれば花の名前、種名は分かる
だが種名を調べても同じ属の種を見分けられるようになるのかといえば難しい
実際は属名まで覚えればそれで充分な気がする


雨の後ということもあってすっかりきのこの山
きのこは調べる気はしないなあ
面白いナリなら写真は撮るが







さて、雨池(北岸)に到着


手頃な岩に腰掛けて休憩
ここでも携帯の電波は届かない
来週に犬飼さんと鳥海山の約束をしているので、膝に無理はさせられない
しかしできれば渋の湯温泉には入りたいなあ


地図を見ながらそんなことを考えていて、ふと顔を上げるとすっかり雲に包まれている
小雨まで降りだした
結構な交通費を使って北八ツまで来て癪だが、下山することにしよう
ここからは麦草峠が近いが、麦草峠には土日しかバスが来ない
西へ、ロープウェー駅へ向かう


雨池(西岸)


雨池峠への林道


雨池峠への入り口


と、例の通行止め林道の南端


雨池峠への登りは、これまた苔むした岩が濡れていて滑りやすい



アキノキリンソウ(キク科キリンソウ属)


雨池峠へ到着
なんだか晴れてきたな


ようやく電波がつながる
明日の昼から崩れる……のか?


縞枯山荘
三角屋根のかわいい丸太小屋



縞枯山荘を過ぎると10分ほどで散策路に戻る


くだりのロープウェー内から見えた蓼科山
いつかリベンジの予定


茅野駅行きのバスは1時間待つ
着替えてからウッドデッキのベンチで茶を飲む
バスを途中下車すれば、温泉はいくつもあるのだが、さして汗もかいてないし、まっすぐ帰るとする


茅野駅でも次の特急まで1時間待ち
駅前のショピングセンター内のファミレスで地ビールを飲んで時間を潰す
ファミレスとは言うが、テーブルに100円を入れる占いマシーン(なんというのだろうね、アレ)が置いてあるような古風な食堂だった


1333のスーパーあずさで新宿へ
茅野駅はスーパーあずさも停車する、八ヶ岳各登山口へのバス路線ターミナルなのだが、高速バスが無い
甲府や松本の様に急がないならバスで節約するという手が取れない
いつも食べる車内販売の信玄餅アイスも売り切れ
最後までツイてなかった