2021年5月18日火曜日

2021/5/15土~16日 雁ヶ腹摺山

0507 王子
0524 神田
0534 神田
0629 八王子
0635 八王子 中央本線松本行
0719 大月 1694円

0728 大月駅 富士急バス西奥山行
0742 遅能戸 270円

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今回は天気予報があまり良くない。
雨には降られる覚悟でいく。
暖かくなってきたので思い切って防寒着はなし、ストーブもなし。
SOLのエスケープビビィをシェラフカバー代わりにすれば充分だろうという判断。


水2L含めて12.3kg。
軽くはないな。
これに朝コンビニで買う飯がくわわる。


一本早い電車に乗ってしまったので東京駅まできた。
駅弁でも買うか、とおもったのだけど。
駅弁屋「祭」は5:30開店だった。
まあコンビニでおにぎりを沢山買ったので別によいが。


大月駅から西奥山行のバスに乗ったのは2人だけ。
終点の一つ手前、遅能戸でおりる。


まずは車道を北へ。
今日は体調がいまいち。
昨晩はよく眠れなかったし、膝に疲労感も残っている。
ゆっくり行こう。


バス停から北、金山温泉方面に向かうと民家はほとんどない。


道すがらの廃屋を覗き込むなど。
陽当たりがいい場所なので廃屋特有の怖さが無い。
古い民家の間取りがいい感じ。


温泉宿の手前で右手の林道に入る。


藤も色あせてきた。


林道をあがってすぐ。
登山口があり、ここで身支度。

歩いてしばらくして「そういえば熊鈴をつけ忘れてたな」と気付いた直後、熊に出会った。
猪やカモシカではありえない真っ黒な毛皮。
でも小さな子熊だった。
距離は15mほど。
私には興味なさそうに行ってくれた。
結構長い事山には登っているが、熊を目撃したのは実は初めてだ。


サクラ沢峠にあがる。


新緑の尾根道になる。


後ろを振り返ると、岩殿山を後ろから見る。


尾根上に高架鉄塔が立っていて、伐採されている。


緩やかな小ピーク。ここがセーメーバン。


漢字では清明盤。
晴明ではない。


更に尾根を北へ。


あまり歩く人は多くないのだろうか?
今日などはメジャーな山は多くの登山者で賑わっているらしいが。
バスを降りてから誰にも会わない。
登山道のトレースははっきりしているのだが……
このように道の窪みに落ち葉が詰まって、ふかふかで歩きにくい為道を避けて歩かざるをえない。


金山峠からは下っていく。


百間干場という林道におりる。
結構な水量のある沢沿いで、沢水で良ければ汲める。


しばし沢沿いの林道を歩く。
林道とは言うが、道の具合からして長らく車両が通っていないようだ。
ここで本日初めて人とすれ違う。


ここから再び山道に入る。
百間干場からこのとりつきまでは林道とはいえ車両が来ることも無く、沢沿いに平らな草地もあり、静かな水遊びやデイキャンプなどにもよさそうだ。
遊びに来るにはちと遠い場所だが。



尾根を登っていく。


いや、ミツバツツジでしょ。



急登を黙々と登る。
それにしても今日は調子があがらない。
休憩のたびにおにぎりをかじってはいるが。
カーボローディングは前日のうちにやっておくべき。


姥子山の手前で林道にでる。
こちらは生きている林道で、ダンプカーが結構走っている上に一般車両も通行するようだ。


ここ。


水量は細いが、一応水も汲める。


林道を東へトラバース。


ここから姥子山までピストンしてくる。



ごつごつした場所を登って。


姥子山に到着。


曇って富士や遠くは見えないが。
まあ、まずまず。


西を向くと小金沢連峰。

林道まで戻ってくると、14時前だというのにもう肌寒くなってくる。
西からの湿った風が不穏だ。


尾根上なのに巨岩。


調子の悪い身体を鼓舞しつつ、じりじりと高度を上げていく。


急登が終わってなだらかな場所にでる。


あれ?ここ?


ここが雁ヶ腹摺山かあ。



昔の五百円札に描かれた富士山は、ここから撮影した写真を元にしていたそうな。
それで有名な山ではあるのだけど……ここまで出会ったのはたったの4人。
そして1800m級の山頂は雲の中。
天気のいい時に来るべき山だ。


ややザレ気味の道を大峠へ下っていく。


大峠の水場。
沢水をパイプで汲みやすくしてくれてある。


山中の水場はありがたいもので。
多少大げさな名前がついていたとしても微笑みをもって返すところだけど。
こんないっぱな標識の置いてある水場は見たことないな。


大峠に降りてきた。
ゲートがあり、ここから先は一般車両通行禁止だが工事車両は結構走っている。


トイレや一般車が停められるスペースもある。


東屋もある。随分と窓が大きく、雨風はしのげそうもないが。


「休憩」させてもらった。


雨が激しいようなら大峠から南へ真木へ下る事も考えていたが。
大丈夫そうなので予定通り黒岳へ登る。


大峠から標高差400m以上あり、ゆっくりと高度を上げていく。


黒岳のすぐ北側で小金沢連峰の主脈に合流する。
ぽつぽつを降ってきた。


黒岳。
観念してカッパを着る。


白谷が丸。
小雨ながら富士を拝めた。

白谷が丸から湯ノ沢峠への下りは赤土の出たザレ気味の道。
雨で道がぬかるむ前に下りきってしまいたいが。
あわてて転んでもつまらぬゆえ、慎重に。


湯ノ沢峠避難小屋に入って休憩。
雨が降っている時などは屋根と壁がありがたい。


さて、ここからの下りだけど。
湯ノ沢峠登山口までの沢沿いの道は、昨年11月に下った時はやや荒れ気味だった。
まだ沢が増水するほどの雨ではないが、崩れている斜面は嫌だな。
それにゴールのやまと天目山温泉は10時開店。
早く降りても意味が無い。
試しに林道を歩いてみよう。


林道は(冬季以外)一般車両も入れる林道で。
道の状態もいい。
サクサク歩ける。


石丸峠へ向かう分岐からは舗装もされている。


展望などもあり、退屈はしない。
ただ、やはり長いな。
途中タクシーが4台連なって湯ノ沢峠へ向かっていくのとすれ違った。
甲斐大和駅から7000円位×4台か。お大尽だねえ。


湯ノ沢峠登山口にまで降りてきた。
ここまで1時間20分かかった。

山と高原地図では、湯ノ沢峠からここまで沢沿いの山道で40分とある。
ただ昨年11月に歩いた感じだと荒れ気味で40分ではきかなかったかな。
一方林道の方は登山道より3倍以上長いが、サクサク歩けるので1時間20分。
普通にエスケープの選択肢になるだろう。
なんとなればタクシーを呼べば来てもらえる場所だけど。
(ちなみに湯の沢峠は電波が入らない。タクシーを呼ぶためには少し登らないといけない)

ここから温泉まで山と高原地図では1時間10分とあるが、私の足で50分。
その私の足で湯ノ沢峠からここまで1時間20分ですので参考までに。


わずかに残っていたヤマザクラの花もこの雨で落ちてしまったようだ。

歩いていると履きなれた登山靴が妙に柔らかく感じ、足の裏に摩擦を感じる。
このキャラバンのC1-02sも3年近く履いて、ヘタって来ているのを感じる。
靴底の溝も無くなりつつあり、ぼちぼち買い替え時期なんだが。
次はもっと固いトレッキングブーツを買おうか。
今は軽い山はトレランシューズで行くわけだし。


10:10にやまと天目山温泉に到着。
じっくり湯につかり、11時開店と同時に食堂になだれ込む。


裂石の方の大菩薩の湯は、今は緊急事態宣言地域からのお客はお断りらしい。
こっちはお湯に入れるだけでなく酒まで飲ませてくれる。
ありがたや。


最初のお銚子を秒で飲み干して、次は地酒。
生酒の谷桜本醸造。北杜市のお酒。

大いに飲んで、お土産も買って、お座敷の畳に横になる。
11月の時もそうだったが、親切なおばちゃんがいてなんやかんやと気を使ってくれる。
ここは泉質も抜群にいいし、気に入ってる温泉なんだ。
けれど上日川峠からのバスがきても風呂に入りに来る登山者はごく少ない感じだった。


13時半のバスにのり、甲斐大和駅へ戻ってきたが。
列車まで30分ある。
駅前の和食やに入ってもう一杯。
笹一酒造の大吟醸をもらう。


なめこそばを頼んだら、ウドの天ぷらが山盛りついてきた。
季節の天ぷらがデフォでつくらしい。
田舎流のもてなしだ。



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