2020年10月26日月曜日

傘と笠

 この夏、2つの「かさ」を買った。


一つがこれ。
軸の無いこうもり傘で、頭にかぶるやつ。
小池都知事がオリンピックのスタッフが炎天下の日除けにかぶるのを案内して有名になったやつだ。
てっぺんから紐がでていて、これを引っ張ることで広がる。
あー、なんという名前なのかは知らないが、昭和のご家庭にあった、夏に食卓の準備をしている最中に蝿がたからないようにかぶせる蚊帳。
あれと同じ開き方といえばオッサン以上の人には伝わるだろうか。


裏はこうなっている。
陽射しを反射できるようにか銀の裏地になっていて。
頭にかぶる所はゴムバンドになっている。
最初はあごひももついていたのだが、非常にちゃちなつくりで一回使っただけでちぎれてしまった。
てっぺんの所に穴が開いていて、


天辺が二重の傘になっている。
これにより頭部から発する蒸気が外に抜けていくようになっているし、
また強風が吹いた時に下からの風が抜けていくような工夫なのだろう。
雨風のなく、熱い時には通気性重視でこんな風にめくって使う事もできる。


たたむとこんな感じ。
天辺が二重の傘になっているため、不格好に膨らんでいるが。
ストックをザックに外付けするように、これもザックに括り付ければ問題はなかろう。



買ったもう一つがこちら。
竹製の編笠。
菅の編笠とどっちがいいか迷ったが、竹製の方が見た目がきれいなので竹にした。


五徳は別のものに取り換えた。
お遍路用品のいっぽ堂という店で取り扱っている柔らかい樹脂製の五徳をつけた。


元からついていた五徳は私の頭には小さすぎたのだ。


このいっぽ堂の五徳、柔らかい上に長さの調整ができるので自分の頭にピッタリにできる。
するとあごひも無しでも帽子のようにかぶることができる。

サイズフリー五徳
もし編笠を買おうと思っているならば、かならずこれも一緒に買いそろえてほしい。
あなたの編笠ライフを彩り豊かなものにしてくれるだろう。


傘のようにたたむことはできないので。
かぶっていない時はザックの後ろに括り付けておくことになる。
邪魔って程でもないが、まあ目立つね。

------------------------------

なぜこれらのかさを買ったのか。
一言でいえば、夏の暑い時期にカッパを着たくない。
雨に濡れなくとも、内側で汗で蒸れてびっしょりになるから意味がないのだ。
これはおそらくゴアテックスだろうと同じだろう。
一度経験した人ならわかってくれるはずだ。
また道の良く整備された山ならば、傘を差しながら歩く人も多い。
基本観光地の高尾山一号路は言うに及ばず、
丹沢の大倉尾根あたりでも結構いる。
それほど皆、夏にカッパなぞ着たくないのだ。

とはいえ片手が塞がり、風にあおられる傘が登山に望ましくないのも確かで。
そこで頭にかぶる笠ならばいいのじゃないかと思ったのだ。
ちょうど都知事のアレがメディアに出ていた時期で、買ってみた。

以下は使ってみた感想。

まずかぶる傘のほう。
雨傘としての機能は十分だった。
そこそこの大きさがあるので、胸元から上はほぼ濡れない。
若干肘が濡れる。
強風下で使った事はない、というかそういう状況で使う気もない。
あくまで風のない、しとしと雨の状況で使うものだ。
欠点は、でかい事。
高尾山の一号路のような広い道ならばよいが、一般的な狭い山道でこれをかぶっているとすれ違うのが困難だ。
手持ちの普通の傘ならば、傾げたり・持ち上げたりしてすれ違えるが。
頭にかぶっているとそうもいかない。
使う場所は選ぶだろう。

もう一つの編笠のほう。
こちらは肩幅~肘幅くらいなので、これ単独では雨避けにはならない。
基本カッパなりポンチョを羽織った上で、頭部にフードをかぶらずともよくなるアイテムだ。
他人とのすれ違いにも支障はない。
編笠の中でも三度笠と呼ばれる大きな奴(木枯し紋次郎がかぶってるアレね)ならばもうちょっと雨に強いかもしれない。
三度笠+旅行合羽という旅がらすスタイルもいいかもしれないが、旅行がっぱに相当するものなかなか無い。
現実的にはバタつかない、適度な大きさのポンチョを探すことになるだろうか。

編笠は雨というよりも、真夏の強い日差しに対して強い。
笠と頭部の間に空間ができるので、汗は手ぬぐい等に吸わせることができる。
私が笠に興味をもったもう一つの理由がこれで。
結構な汗っかきであり、真夏は頭に巻いたタオルが絞れるほどの汗をかく。
そのため帽子ではだめなのだ。
帽子が汗をすってびしょびしょになって不快なことこの上ない。
故にいつも頭にタオルを巻いているが、そうなると帽子とは別種の日除けが欲しい。
それが笠というわけだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿