2020年10月31日土曜日

2020/10/31土 お鍋@大倉高原山の家跡地

今週末もいい天気だ。
きっと山に入る人はおおかろう。
山に向かうバスもきっと混雑するだろう。
今日はその山ラッシュには加わらず、遅い時間に出て山で鍋をしてくるだけ。


渋沢駅北口から大倉へ向かうバスは、始発はきっと混雑していたのだろう。
今日は10時過ぎだったのでだいぶ落ちついて座れた。
大倉バス停のベンチで支度する。
天気予報に反して随分と暖かい。


この時間から大倉尾根を登っていく人は流石に多くはない。


いつもの朝一のバスでくれば、まだ開いていない観音茶屋もこの通り。


あったかいコーヒーと牛乳プリンを頂く。


大倉高原山の家の跡地のテン場は、意外にも先客が数組いた。
特にファミリーが大きなテントを立て、子供がはしゃいで走り回っていたのはちょっと驚いた。
他にもテントを設営しているのが何人か。

この場所は、現在ちょっと特殊な状況にある。
前提として丹沢は国定公園であり、指定されたテント場以外での幕営は禁止だ。
そして丹沢には山小屋は多いが山中のテント場はない。
ここ、大倉高原山の家という例外を除いて。
テント場が無い理由は込み入っているのでここでは割愛するが、とにかくここは例外の場所だったのだ。

風向きが変わったのは何年か前。
登山ブームを受けてか秦野市が丹沢を観光資源として整備に乗り出したようで。
それでかどうかはしらんが、各山小屋の設置するトイレに変わって、新しいきれいなバイオトイレが設置されたりしている。
そして大倉高原山の家なのだが。
ここは長年ある男性が秦野市から営業権を得て、献身的に運営してくれていた。
わざわざ下の沢からポンプで引く水場も維持していたのだ。
その営業権を、秦野市が取り上げたらしい。
で、そこに何かをつくるつもりらしい。
暗くて汚くて臭いトイレが、新しいバイオトイレになるように、
ここも市の予算でいいものを作ってくれるならば、それは登山者として歓迎すべきなのかもしれないが……

だが何年か前にここの小屋が閉鎖されてそれ以降、ここに市が何かをつくるという様子がないのだ。
人のいなくなった小屋がただ古くなっていくばかりで。
それで例外扱いだったここのテント場がどうなったかといえば、
「当面は以前のように、テント泊してもいい」「特に許可・料金はいらない」という市の半公認・半黙認状態なのだ。
国定公園という事は実際の管理は神奈川県側だと思うし、その決定に他の山小屋が同意しているとはちょっと考えられないのだけど。
その辺ちゃんと詰めているんだかどうなんだか。

ともあれここは、管理者不在という宙ぶらりんな位置づけのまま、国定公園内でありながら
「なんか勝手にテント泊しても許される場所っぽい」
という事になってしまっている。

だが現在ここを利用する人がその辺の事情を理解しているのかどうなのか。
昨今のキャンプブームに反して麓のキャンプ場はどこもキャパオーバーで。
特に人気のあるキャンプ場は予約制だったりする。
なんだかそういう場所からあぶれた人たちがここにきているように見えなくもない。
ファミリーが大きなテントは立てているのはまあいいとして。
ネイチャーストーブで焚火している人までいて、それはまずいんじゃない?って。
裸火でこそないものの、ねえ。
あくまでここは山中であり、国立公園内であり、もと山のテント場であって。
決して無料のキャンプ場ではないのだ。
この利用方法が広まってしまうと、遠からず問題になるかもしれない。


まあそれはさておき飯だ。
寒くなってきたので鍋がおいしい。
山で凝った料理をしてみたいという気持ちもないではないのだが、
あんまり現地で下ごしらえとか、時間のかかる事とかはしたくないのだよね。
その点鍋なら、朝に自宅で材料を切って持ってきて、現地では鍋に放り込むだけ。
お手軽においしい。


先週の大菩薩の具合からするに、関東甲信の紅葉は1200~1500m位が見ごろだろう。
ここは550mくらいでまだ全然。
あと一か月後ぐらいになればここもきっときれいなはずだ。


2017/11/25のこの場所の写真はこちらの過去記事を参照


鶏白湯スープに牛肉とオーソドックスな野菜。
筍の水煮も入れてみた。


第二ラウンドは鶏肉とほうれん草。


沢山いろいろ持ってきたが、食い切らない前提。
使わなかった分は持って帰って私の晩飯になる。


連れは満腹になってしまったので、残りに都一の中華麺をいれて私一人でくう。


食後一休みしてから頂上決戦(頂上ではない)といく。
いや、スコッチの飲みすぎか凡ミスを連発したへぼ将棋だったが。


なんだかんだのんびりしていたら14時半になった。
朝一のバスで塔ノ岳まで登った人たちが降りてくる頃合いだ。
ゆっくり下っていくと後ろから足の速い人たちが次から次へと追い抜いていく。

大倉バス停は予想通り、バス待ちの長い列ができていたが。
神奈中バスが臨時便を出してくれたので2台目に座って帰れた。
登山したともいえないピクニックだが、まあこんなお山もたまにはいいでしょ。



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