2020年1月1日水曜日

2019/12/28土 山おさめ@高柄山

予定通り、金曜日には仕事納めとあいなりました。
このところ仕事が根詰め続いていて、座りっぱなしですっかり腰も痛くなってしまった。
ただ土曜日は天気もよさそうだ。
下山後に温泉に入れる軽めの山に”山納め”と行きたいところ。


中央線の四方津駅。
の、跨線橋の上から。


北側に駅をでる。
山間地は寒いなあ。体に刺しいるような寒さ、群馬の実家のほうみたいだ。



まずはあったかい缶コーヒーを飲みながら、今日のルートの再確認。
四方津駅の南側を東へ向かい、千足沢を詰める。
高柄山に登っておひる。
高柄山を東尾根から金山へ下り、トンネルを通って秋山ネスパがゴール。

駅の前にタクシーが一台、客待ちをしている。
千足沢の林道終点まで行けるかどうか、聞いてみようかと思ったが。
さすがにそれでは歩きが短すぎるだろうと自重しておく。


線路の南側の道を東へ。



畑に霜が降りている。



千足沢への入口。
地図では甲州街道から入れそうだったが。
実態は線路したがこんなに小さな通路。


そこから南へ。


うん?
正面に見えてるのが高柄山か。


カーブミラーが霜でまっしろ。


川には吊り橋。
これはタクシーにい願いしても断られたかもなあ。

と、この時は思った。


林道は緩やかな上りで、それなりに息があがる。


ふたまた。
確かここを左だったよな?と地図を見ると。


あれ?
この先集落があるの?


左に入ってすぐに大きな家。
ただ住んでいる気配はないください


TV難視聴解消用の何か。


先に進むと家屋が密集している。
住んでいる人がいる気配だ。



写真には取り忘れたが、上野原市のオンデマンドタクシーの停車場もあった。
普通に車両の入って来られる場所なんだな。
「千足沢の集落まで」と告げれば駅に停まってたタクシーでも運んでもらえただろう。



集落の一番奥の家の手前にこんな看板が。
通行止めなのは車両だけだろう。
その家に中からさかんに犬の鳴き声がする。


林道。
特に傷んでいる場所はない。


林道終点。


街道だったのか。


金山とは高柄山の南の集落だな。


道が若干崩れ気味のところもあるが、特に通行困難な場所はない。


水が少ないため、渡渉点も特に靴を濡らさずに渡れる。


流木で沢が埋まっているが、再度の渡渉点には標識あり。


対岸にも。


ここ。


再び沢沿い。


若干埋もれているが、ルートを見失うほどでもない。


沢を詰めた後の尾根への上りは急斜面だが。
元街道というだけあってジグザグに踏み跡がついている。


ん?何だこの平らな場所と石垣は?


穴を覗くと暗闇の中から何かが覗き返しているように思えてビクリとする。
落ち着いて照明で中を照らすと結構広くかまくらくらいはありそうだった。
炭焼窯の後だな。
動物がねぐらにしてるかもしれない。


またぎやすいように取っ手のつけられた倒木。


またぐには高く、くぐるには低い、嫌な高さ。
ナマケモノのように木を抱いて、振り子のように向こう側へ体を送る。



稜線に出た。



高柄山へ。


南を見れば、丹沢北部の主脈が見える。


最後の鞍部へ下って。


登って。


はい到着。


ああ、本当に上野原の街が一望だ。
奥に見えるのが笹尾根だな。


相模湖の西端の上に見えるのが陣場山か。
右手の栃谷尾根に、それを抱きかかえるような左の一ノ尾根に。


上野原の南。
あの妙にこんもりとしたピークは。


御前山か。


お昼にするつもりで色々と準備してきたが。
まったくお腹が空かない。
まだ時間が早いし、朝ごはんに自宅で冷凍チャーハン400gを食べてきたしなあ。
お茶だけいれる。


下山は東へ。


はい。


降り始めてすぐに、勝手が違うのに面食らう。
足を置けるステップが切ってなくて、滑りやすい急斜面。
さらにその上に枯れ葉が厚く積もっていて。
足をどうおいてもズルズルと滑る。
枯れ葉の下がぬるっと滑る粘土質のようだ。
無理せず尻をつけた尻セードで滑り降りる。


高柄山山頂からは見えなかった富士。



尾根を右にはずれる。



これまた急斜面だが。
枯れ葉の下が粘土質ではないため、かろうじて立って歩いて降りられる。


尾根上の小ピークを登り返すと。


「小高柄」という標識があった。


ここもチラッとだが富士が覗く。


標識が示す金山へ降りる方向が崖にしか見えず、地形図と目の前の風景とを見比べる。


ここを降りるのか。
確かに踏み跡はあるが……


降り始めて即、歩いて降りる事は諦めた。
こんなところで転倒したら大怪我になりかねない。
わずかに枯れ葉の上からでも分かる木の根っこや、補助ロープを掴んで勢いがつかないように少しずつ尻セードで滑り降りる。


振り返って。
こうして下から見ればそこまで急には見えない。
枯れ葉がなくて足の置き場を探れるならば、そこまでキツイ場所ではないのだろう。
だが今の時期に初心者は通行しないほうが良さそうだ。
雨が降った後の地面が濡れている時もね。


再び尾根を右にはずれる。


ここもだ。
かろうじて立って歩けるけど、枯れ葉に足を取られやすい。



今度は尾根を左にそれる。
ちょうど麓の防災無線から正午を伝えるメロディが流れてくる。


車道のあるとこへ下山。


ショートカットで畑の中を通行させてもらう。


鹿柵を閉じ、下を見れば。


民家が見える。金山の集落だな。
ここで帽子手袋ストックなどをしまう。
買ったばかりのストックのキャップ、もうなくしてしまった。



もう少し東へ行けば、新しい秋山トンネルもあるが。
西側の古い桜井隧道を通ってみる。


まっすぐなトンネルで、照明はなくても歩けそうだ。
ただここまでの道すがら、2台車が通った。
一車線のみ歩道なしのトンネル内で車とかち合ったときのことを考え、照明は点けて歩く。


トンネルを抜けると仏像の後ろ姿が。


ああ、いかにも山里といった風情だ。


墓地としては新しいのだな。
だがこの秋山の村で生まれ死んだならば、ここに葬られたいと思うようないい場所だ。


県道に出て東へ。


こっちが秋山トンネル。
二車線で照明も歩道もある。


温泉郷みたいなゲート。
くぐりながら、実家にお正月に帰る事を電話する。


秋山温泉に到着。
金山集落から3kmは歩いたかな?


ここに来るのは初めてだ。
確かネスパ秋山という名だったような気がするが。

ここは屋内温水プールがあるのが特徴。
プール目当ての小さい子も見かけた。
ただ年の瀬だからかな?客は少なめだった。
もっともこういう場所の日帰り温泉は、地元の人が入りに来る夕方以降が本番かもしれない。


温めの源泉にじっくり浸かり、このところひどかった腰痛もいくらかほぐれた。
飯にしよう。



食堂のメニューは郷土色のない、定食屋めいたメニューだったが。
そつなくおいしい味でした。
ここは館内設備も広めで悪くない。

この付近の温泉は突出して良いってほどでもないが、どこも悪くないな。
露天風呂の開放感が抜群の藤野やまなみ温泉。
泉質とヘルシーな飯のうまい温泉病院併設の東尾垂の湯。

上野原駅への送迎バスは2時間後だ。のんびりしていこう。


上野原駅は北側と南側とで高さがかなり異なる。
エレベーターで5階に上がると、そこが北側と同じ高さの連絡通路で。
1階分降りたところがホームになる。


ホームからみた御前山。
低いが手応えありそうな山だ。
ちょっとだけ登りたい時にいいかもしれない。


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