2021年3月28日日曜日

2021/3/27土 筑波山(椎尾ルート)

0547 王子 
0552 赤羽 
0557 赤羽 宇都宮線宇都宮行 
0701 小山 
0707 小山 水戸線水戸行 
0743 岩瀬 1980円 
0757 岩瀬駅 桜川市バス筑波山口行 
0848 紫尾団地 200円 

筑波山京成ホテル入浴 11~16時 1000円 
つつじヶ丘からTXつくば駅行のバス 毎時00分と30分 900円 

椎尾ルートとは私が暫定的につけた呼び名で、本当はなんというのか不明。 
登山コースではないので特に呼び名は無いかもしれない。

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筑波山は何度か登っている。
高尾山同様観光地じみたところであるが、登ってみれば案外に悪くない山なのだ。
名山であるからこそ、観光地化もするわけで。

とはいえ筑波神社やつつじが丘からのコースをもう一度登りたいかといえばそんな気分でもない。
筑波山は独立峰のような感じではあるが、実態は北方の加波山から山地が続いている。
ならばその北方になにがしかのマイナールートはないだろうか?
そう思って地形図を眺めれば、それなりに破線は引かれている。
車道歩きはパスして、なるべく長いルートはどこかと探して見つけたのが今回のルートになる。
真壁町椎尾のあたりの墓地の脇から入るルート。
途中に薬王院からのコースと合流すれば、山と高原地図にも紹介されている一般コースになる。

こういう山行計画を練った場合、次に登山口に至るための公共交通機関はなにかを調べる事になる。
幸いに登山口近くにバス停があった。
ただちと便が悪い。
まあたまにはいいでしょうよ。


赤羽から宇都宮行に乗る。
色々あって4週間ぶりの山になってしまったが、おかげで膝の違和感は完全になくなっている。
平地での生活と、山を歩くのとではまた違うだろうが。
ともあれ今日は膝サポーター無しで来ている。

小山駅で乗り換え。
新幹線ホームも込みだが、16番線まである。

水戸線に乗る。
4ドアなのにボックスシートという見た事のない車両だ。

岩瀬駅で下車。
私同様山へ行くっぽい人が2名、ロードバイクを組み立てている人が3名。
駅前ロータリーには客待ちのタクシーが1台。
その他地元住民の姿は見えず。
休日の田舎駅の朝ですな。

茨城の方はあまりなじみがない。
群馬や栃木はなんというか、平野部と山間地とがはっきり分かれているような感じなのだが。
岩瀬駅までの車窓から眺めた印象を言えば、丘陵以上低山未満の山が点在している中に人々の暮らす平野があるような。
あと池が多い。

桜川市バスに乗る。
乗客は先に述べた2名と私の3名のみ。
あまりニーズがあるようには思えぬ道を走る。
前方に電波施設の見えるツインピークがみえてきて「おっ筑波か」と思うが、

筑波はその右の方だった。
左のは加波山か。

加波山から筑波山へ、南北へ連なる山地の西側の県道41号をバスは走る。
桜川市役所の各分庁舎や病院や学校へ寄り道しながら走るこのバスは、
いくつかの町を合併して桜川市になったその統合の象徴なのだろうか。

そんな事をぼんやり考えていたが、後で調べてみるとどうも事情が異なるようだ。
岩瀬駅から真壁を経由して土浦駅まで、かつて鉄道が通っていたらしい。
鉄道が廃線になり、真壁町は公共交通機関の一切ない陸の孤島になり。
それを解消するために桜川市発足前にバス路線ができたとのこと。
ちなみにこの市営バスの終点である筑波山口はかつての鉄道の「筑波駅」の跡地だそうで。
ここでバスを乗り換えてTXつくば駅まで行くことができる。

ともあれ左手に筑波山地を眺め、また真壁の古い町並みなどもあり、さほど退屈しないバス旅ではあった。

バスに50分ほど揺られて、紫尾団地で下車。

バス停近くのセブンでおやつを仕入れて、これから登る筑波山を見上げる。

住宅地と畑の間をすすみ、この場所から山に入る。

墓地の脇を抜けて、少し山に入った所で身支度する。
家で食べた朝食から時間もたっているのでセブンで買ったおやつもお腹にいれる。

分岐を前にフム?と考える。直観的には左かな?という気もする。
右は少し先で倒木が塞いでいるというのもある。

地形図の破線だと右っぽいのだが。
地形図はの破線はしばしばあてにならないしなあ。
少し左の道を偵察してみて、やっぱり右だなと確信して引き返す。
おそらくこの道は……昔はどうだか知らないが、現在は林業者の作業道なのだろう。
だから道は「山頂へ至ること」を目的としていない。
他にもあれ?と思うような分岐はいくつかあり、そのたび地図を確認した。

こんな風に枝打ちして落とした枝が散乱していて。
普通の登山コースでこんな道になったら「あれ?間違えたかな?」と思うもの。

薬王院からの道と合流する。
ここからは山と高原地図にも紹介されている一般コースになる。
筑波山ほどの山ともなれば、古来からの登山者の歩く道は各方面からあるはずで。
西北の真壁方面から登る道だってあったはずだろうが。
それは私の歩いて来たところではなく、薬王院からの道がそれなのだろう。

途中、林道を横切る。


丹沢ばりの階段地帯が現れる。
4週間ぶりの山ですっかり心拍数があがってしまった。


前を行く人が時々屈みこんで。
何をしているのかと思えば、これはカタクリか。

向こうに山頂が見えてきた。

自然研究路に入ると、山頂側から周回してくる人もいてそれなりににぎやかになる。

前半の石を持って登ると疲れない、というのは子供の頃に聞いたことがあるような?
小学校の遠足の時に先生が言ったのだったかな。

あずまやがあったので腰をおろして休憩。
ジョニ黒のお湯割りを飲む。
4週山を休んでいる間にすっかり季節が変わってしまった。
春の陽気に汗ばむくらいだが、山肌を撫でる風はまだ涼しく心地よい。

知らなかったのだが。
筑波山というのはこうも無造作に大量のカタクリが咲いているところなんだな。

男体山に到着。

あいにくと霞が強くて麓しか見えない。

御幸ヶ原に降りてきた。
晴れていれば日光連山まで見える場所なのだが。

茶屋にはいって休憩。
酒がうまい。

トイレの花。
カップ酒のコップにその辺の花を突っ込んだだけのものではあるのだけど。
それ故にトイレの掃除をしている人の心づくしを感じる。
業務ではない、義務でもない、純粋な善意によるもの。
酒を二合飲んで酔っ払ったからか、そんな事にいたく感動してしまった。

女体山。
霞ヶ浦がかろうじて見える程度。


女体山からつつじが丘方面への下りだしはちょっとした岩場で。
観光地気分でやってきた人々にちょっとしたアスレチックを提供する場となっている。
小さい子が懸命に岩にしがみついて登るのをほほえましく思いながら下っていく。

筑波山のメジャールートといえば、
・筑波神社~御幸ヶ原(ケーブルカーあり)
・つつじが丘~女体山(ロープウェーあり)
の二つだが。
歩いてて面白いのは断然後者よ。

腰をおろして残りのスコッチを飲んでいると、この陽気でもまだ水仙が咲いているのを見つけた。

指がかかってしまったが、これが一番カタクリがきれいにとれていた。

つつじが丘へ下山。

つつじが丘に入浴施設はないと思っていたが。
京成ホテルで日帰り入浴できるらしい。

温泉ではないし、露天の展望もさほどでもないが。
それでも下山直後に風呂に入れるのはありがたい。
酔った状態で長風呂したせいか、ぐったりしてしまった。

ホテルを出てつつじが丘へ戻るとちょうどロープウェーが正面に見える。
バスもちょうどきた。
30分に1本あるのであまり時間を気にする必要はないが。
早めに並んでいないと座ることはできない。
そしてどういうわけだが、駐車場に待機しているバスは数台いるのに、増便はしない模様。
筑波神社で乗り切れない人がいたのに。

つつじが丘からTXつくば駅まで、こちら側も約50分。
岩瀬駅から紫尾団地と同じくらいだ。
お腹は減ってないが何か食べたい気分だったので、駅前ビルのフードコートで適当に。
大洗のしらすが乗ったバラ海鮮丼のザンギセット。
受け取りの時に「納豆食べますか?」と聞かれる。
このちっちゃい納豆はサービスとのこと。

フードコートの横に茨城の農産物や地元の業者の加工品を売る、道の駅的なコーナーがあり。
苺と林檎と菓子類をお土産に求めた。

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椎尾からのルートは筑波山にしては人の多くない山歩きが楽しめる。
ただ薬王院コースに合流するまでは若干読図が必要になる。
それとやっぱり公共交通機関の便が悪い。
「赤羽~岩瀬」と「日暮里~TX筑波」とを比べるとね。
こればっかりは仕方ないね。

調べ切れていないが、時間帯によっては
 TXつくば駅~(バス)筑波山口~(バス乗換)紫尾団地
の候補もあったかもしれない。

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