2018年11月7日水曜日

2018/11/3土 扇山・百蔵山

2018/11/3土 扇山・百蔵山




0701 西ヶ原
0718 四ツ谷 195円
0728 四ツ谷 中央線中央特快高尾行
0819 高尾
0820 高尾 中央本線甲府行
0849 鳥沢 1317円
0900 鳥沢駅前 富士急山梨バス
0915 梨ノ木平扇山登山口 300円

扇山登山口 580m
↓1:20
扇山 1137m
↓2:10
百蔵山 1003m
↓1:20
百蔵山登山口 444m

※CTは山と高原地図。今回は軽身なので食事休憩を除けばCT通りと予想

百蔵山登山口からのバスは16:10?
※こちらは路線バスのバス停だが、時刻表に記載無し
 猿橋駅まで25分なので歩いても構わない
※戸並入口は1時間に1本程度あるが、駅まで歩くには遠い

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このところ山梨東部の山によく行く。
これまであまり行くことのなかった山域だが、一度行くと付近の山にも行きたくなるものだ。



扇山は大月市と上野原市の境にある山で、大月市の制定する「秀麗富嶽十二景」の一つにも選ばれている。
鳥沢駅から周回・ピストンできるので、初心者にもおすすめ、らしい。
ただ正味の登山口である梨の木平まで駅から1時間歩く。
山と高原地図をみるとハイキングバスがあるような記述。
そこで富士急山梨バスのHPで調べてみると、確かに鳥沢駅9時発のバスが1本だけある。
ちと時間が遅いのが気になるが、今回はこれを使ってみよう。
しかしそうなると山頂までわずか1:20。すこし、いやかなり物足りない。
ならば隣の百蔵山まで縦走しよう。
こちらも秀麗富嶽十二景の一つ。


 鳥沢駅。
こじんまりとした無人駅。
駅前のロータリーにはバス停らしきものが見当たらない。


 改札前の自販機で温かい缶コーヒーを買って飲んでいると、これが目に入った。
なるほど、バスは駅前ロータリーには入らず、甲州街道にバス停があるのか。


 予想外に沢山いる。
ジャージを着た学生たちは、梨の木平ではなく手前のエコの里という場所の入口で降りていった。
特にバス停ではない場所だが、特に何もいわずとも運転手が停車させたところを見ると、毎度のおなじみの乗客たちなのかな。


 歩けば一時間の道だがバスならばわずか12分で到着。
バス停の標識はおいてあるが、季節運行で土休日の午前1便だけの完全なハイキングバス専用のバス停だ。
こないだの松姫峠といい、富士急山梨バスはハイキング用のバスに力を入れてくれている。
この記事の最初の登山ガイドも富士急山梨バスのHPからダウンロードしたもの。
バス時刻表までセットになっているのはバス会社ならではで、下調べの手間が少なくすみ、ありがたい。


 北側すぐの場所が梨の木平


 トイレ・ベンチなどもあるので、準備をするには申し分ない


 身支度をして、9:20に出発


 あ、あぶない。
知らずに明日来ていたらトレラン大会とぶち当たっていたところだった。
一頃のブームからはだいぶ下火になったけれど、それでもまだトレラン大会はあるのだね。


 最初はなだらかな出だし


 水場と


 お社のある場所をすぎると山道らしくなってくる


 ムラサキシキブかな




 高度をあげるにつれ、徐々に色づいてくる。
でも鮮やかではなく、少しくすんだ色だ。
今年の秋はなかなか寒くならず、紅葉はいまいち。


 稜線にあがった。
大久保のコルに到着。


 扇山はここから東へあと一息




 いくらかいい色も出てくる。


 お、あそこだな


 扇山山頂
東~南~西
広々として開放感のある心地よい場所だ。
すこし早いがお昼を食べているグループがたくさんいる。


 あいにくと富士山の方は雲の中
思えば「秀麗富嶽十二景」はいくつか登ってきたが、富士山が見えたことは一度もないなあ。


 ここから北、浅川峠の方は踏み跡が薄め


 シートを持ってきたが必要ない。枯れ草が絨毯かわり。
朝飯用に買ったものの食いそこねたサンドイッチと、
魔法瓶のお湯で作った味噌汁とうどん。
でも温かい食事が欲しくなるほど寒くはない。


 おっと、到着時間を確認してなかったな。
10:45くらいだったろうか。
概ねコースタイム通りか。


 だいぶのんびりしてしまった。
11:30に扇山山頂を出発。


 大久保山から下りに入る



 結構急な下り。
しかも踏み跡がしっかりとついておらず、やや砂ザレ気味。
梨の木平からの道は全く不安のないいい状態だったが、こちらはちょっとだけ良くない。
少なくともこんなところを走ったら、足を滑らせて転んでしまう。


 リンドウ
秋も深くなると山で見ることのできる花も限られてくる。


 宮谷分岐
ここで2回目の休憩


 780mまで下ってきた。
ここから百蔵山へ200m以上登り返す。
たかが200mだが、ここから見あげる百蔵山は意外と鋭くとがって見える。


 だが道はさほど急な登りでもない


 紅葉した葉はみんな落ちてしまっている


 百蔵山山頂東側の分岐
百蔵浄水場から登ってくるとここに来る。


 西へ50mほどで、


 百蔵山山頂に到着
扇山のほうが広々し気持ちのいい場所だが、展望ではこちらのほうが勝るかな。


 だいぶ雲が出てきてしまった。
富士山はやっぱり見えないが、おや?


 「天使のはしご」だ。
スマホの貧弱なレンズとセンサーではなかなか写らないものだが、それでもはっきり写るくらい近い。
吉田のあたりだろうか?

余談だが、初期キリスト教の絵画などをみると「御使い」の姿は普通の人間と同じであり、背に翼などは生えていない。
後にギリシャ世界の神々と習合して翼が生えるようになる。
では翼なき「御使い」たちが天上と地上をどのように行き来していたかというと、
雲から地上に降ろされた梯子を使って上り下りする、と考えられていたのだ。
降水量の少ないエルサレムのあたりでは、このように「天使のはしご」が見られる事もそう多くはなく、その分余計に神秘的・神々しくみえたのだろう。


 概ねコースタイム通り


 朝の6時にお湯を沸かして、11時に扇山の山頂で半分ほど使った。
だたまだ熱々で80℃くらいはありそう。
象印、たのもしい奴だ。
サーモスの山専ボトルも気にはなるが、高いんだよねあれ。
カタログスペックを見る限りでは、価格差を納得できるほどの性能差ではない。
もちろんカタログスペックにはあらわれない使い心地みたいなものはあるかもしれないが。


 ぼちぼち出発しようかな、と腰をあげる。
「天使のはしご」が都留のあたりまでやってきている


 百蔵山山頂を
東~南~西


 西へ下る
こっちは松の木が多い


 西の肩の分岐点
ここから西へ下れば葛野を経て戸並入口バス停がある。
1時間に1本程度バスはあるが、駅から遠くなり歩くのはしんどい。
ここから南に下れば百蔵山登山口のバス停がある。
だがバスは16:10にしかない。
ただ駅まで歩いても25分なので、歩いたって構わない。
ちょっと悩んだが、南に下ろう。


 8合目のあたりにいい展望台があった。
麓の眺めは山頂よりもこっちのほうが良いかもしれない。
四方津~鳥沢~猿橋~大月の甲州街道沿いの町並みだけでなく、
大月~都留〜西桂~富士吉田といった、富士北麓へ至る町並みも見える。
道志山塊(御正体山など)と三ツ峠山に挟まれた、細い回廊状のこれらの町並みが、ちょうど覗き込める角度なのだ、この百蔵山は。


 地形図で見た感じほど急な道ではない


 麓の建物が間近に見え始めた頃に道の分岐があり、トレラン大会の案内標識があった。
それには左方向が駅だと書いてあったので、左に進むとこの様な林道終点に出る。
少し歩き出すが、地形図を見るとこの林道だとちょっと遠回りになってしまうようだ。
あわてて引き返す。


 東へ進む林道ではなく、山際の集落の中の舗装路をまっすぐ南へおりていく


 ここの左から下りてきた。
あの林道を行けば、ここの右から下りてくるのだろう。
別にあちらでも良かったのかもしれない。


 もう少々くだるとバス停が見えた


 ここは梨の木平と違って通常の路線バスの走るバス停だが。
土休日は午前中に2便あるきりで午後は便が無い。
季節運行の土休日のみ、猿橋駅へのハイキングバスが16:10にある。


 バス停に着いたのが15:15
荷物の片付けを終えても15:23
いいさ、駅まで歩こう。そのつもりでこちらに下りてきたのだし。


 中央道と、岩殿山


 桂川にかかる橋から


 猿橋駅
おや、休日のこんな時間なのにタクシーが客待ちしている。
呼べばバス停まですぐ来てもらえたな。
歩いて25分の距離なら、多分1000円しないだろう。
次に百蔵山へ来ることがあれば、タクシー会社の番号を控えておこう。

以前は登山口までタクシーを使うなどブルジョワの所業だと考えていたが。
山梨県に来るとそういう考えがやや薄まる。
いや、山梨東部に限って言えば、富士急山梨バスは頑張ってっくれてるけどね。
どうにもこうにも、駅によっては路線バスが貧弱で、タクシーが観光の足みたいな所もあるので。


 猿橋は特急は停まらないが、ちょうど次の電車が東京まで直通。
正面に見える扇山が大きい。
なるほど、扇を逆さまにしたような塩梅だ。


 猿橋駅近くのセブンイレブンで買った。
コンビニは全国どこでも同じ様なレイアウトで、入店した瞬間に近所のセブンイレブンに入った様な錯覚を覚えるが。
売っているものには多少地域性がある。
これは南アルプス市の弁当メーカーのもので、東京では見かけないものだ。

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扇山も百蔵山も素晴らしい低山だった。
そのうちまた来たい。
隣とあって、山頂からの眺めは似たようなものだが。
山頂の居心地の良さは扇山、
麓まで含めた眺めの良さでは百蔵山、といったところか。
それぞれ単独なら気軽な半日ハイク、両方含めればそれなりの日帰り登山になる。
大久保山から西側がやや砂ザレで滑りやすいが、それ以外の道は状態もよく危険箇所は無い。
初心者にも安心のコースだった。


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