2017年1月14日土曜日

2017/01/14土 四寸道

2017/01/14土 四寸道(途中道迷いあり)

0700 池袋 東上線快速急行小川町行
0737 坂戸
0739 坂戸 越生線越生行
0759 越生 720円
0801 越生駅 川越観光バス黒山行
0816 火の見下バス停下車
一つ前の石戸橋バス停でもいい。その場合バス停から120mほど戻った「黒山138」から坂道に入る

0820 スタート
0850 四寸道入口
1030 林道・蟻の門渡り入り口
1120 関八州見晴台
1200 下山開始
1220 高山不動尊
1400 休暇村奥武蔵(旧:あじさい館)

休暇村奥武蔵 日帰り入浴 10:30~16:30 620円
吾野駅への送迎バス
14:25、15:25、16:25

これは事前に調べたバス停の場所
山と高原地図だと終点の黒山バス停から歩くような書き方だけど、実際にはそれでは行き過ぎ
何百mも歩いて戻る事になる
石土橋バス停か火の見下バス停で降りる


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昨年の夏に西吾野駅~高山不動~顔振峠~吾野駅と歩いた時、
七曲り峠の簡素な標識に「四寸道 しすんみち」と書かれているのが気にかかっていた
なんとも奇妙な名前
後で調べた所、関東三大不動である高山不動へ、尾根の北側・越生側から詣るための山道だったらしい
現在では通る人も少ないのか、昭文社の山と高原地図では破線ルート扱いとなっている

また最近この山域を歩く人達の間でちょっとした話題になっていたのだが、
四寸道の途中から、関八州見晴台の東北へ伸びる尾根にとりつき、登山ルートのない尾根を行くバリルートが人気のようだ
途中に蟻の戸渡りと呼ばれるナイフリッジもあり、低山らしからぬ面白い場所だとか

整備された山道ばかりでもつまらないだろうし、たまにはマイナールートにも行ってみようという魂胆


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少し前に越生駅~黒山~顔振峠と登った時は、朝ゆっくりと出かけたが、
今回はできれば始発のバスで行きたい
だがそれでルート検索すると最初に記載したような乗換案内が出て来る
坂戸駅と越生駅の乗り換えが2分しか無いのが不安だ


越生駅に定刻よりも1分遅れて到着
慌てて改札を飛び出ると、目の前でバスが駅前ロータリーから出ていったのを見送る
定刻通りといえばそのとおりだけど、田舎のこういう場所では駅に入ってきた列車から降りてきた乗客を待つものじゃないのかねえ?

さて、次の黒山行きのバスは1時間20分後
さすがに待てない
幸い駅前にタクシーが客待ちしているので、タクってしまおう
バスで15分の道のりならば、タクシーでも2500円で足りるだろうし
(おおよそ路線バスで1時間の距離が、タクシーで1万円と覚えておくとよい)




石土橋バス停の少し手前、入るべき坂道の所でタクシーを止めてもらう
ここまで2170円
バス乗り損ねて利用した身でこんなこと言うのも何だけど、越生駅ってタクシーが客待ちするような場所には思えないんだが
週末だからかな?


民家が点在する斜面を登っていく


こんな場所に飲食店が
外観はほぼ民家
「とんちん館」という武蔵野うどんの店らしい


とんちん館の20mほど先に標識があり、北に折れる


横吹峠へ向かう


 土建会社の廃材置き場のような所で電柱が終わり


そのすぐ先が横吹峠
舗装されているので、ひょっとして頼めばここまでタクシーで運んでもらえたかな?


ここが四寸道の入り口にあたる
登山道の水切りが出来ていないようで、雨水によって嫌なえぐれ方をしている



この通り、山と高原地図(2013年版の奥武蔵・秩父)では破線ルートとなっている
ここで身支度をし、おにぎり一つと缶コーヒーをとる


道が悪そうなのは最初だけ
高山不動詣での道だっただけあり、よく踏まれている


だが1月なのに落ち葉がふかふかなのは、歩く人の少なさを伺わせる


入り口にあったのと同じ標識がある


龍ケ谷地域というのはこの四寸道の尾根の北側の集落
そこの人たちが設置した標識ということは、この御嶽神社というのもそうなのだろう
どれ、ちょっと寄り道してみるか


 ちょっと登れば尾根上に神社があるのかと思いきや、尾根の北側に回り込む


おかしいな、と思い出した頃、北へ伸びる短い支尾根の先に神社が見えた


御嶽神社をこの地に分霊・勧進したものらしい


社は東をむいていて、東面が開けている
ただ大高取山が塞いでいるため、関東平野は見渡せない


山の安全を願い、来た道を引き返す


 こんな感じの山道だったのが、


途中からこんな感じになる


ごく最近に林業者の手が入っているようだ


最初の林道に出る
林道を横断してすぐまた山道に入ると思っていたのだが


左をみても


右をみても、取り付きが無い


山地図は細かいところまで書いてないものだが
これは一体??
もうちょい北側を進んで見る


山道の入り口があった
ちょっと怪しい感じだが


入ってみれば普通の道だ


木の間伐や枝落としをした作業跡がみえる
真新しいピンクのリボンもついている


しかし枝打ちした枝を登山道に放置したままとはどういうことだ
あるきにくいぞ


・・・・・・


 ・・・・・・変だな?


 確かによく踏まれた道で、ピンクの新しいリボンもあるが、
これは登山道の感じではないぞ
とはいえ、もとより破線ルート
悪路は覚悟の上なので、とりあえず進んで見る


おかしい、明らかにおかしい
道は続いているけれど、倒木が道をふさぎ、上から垂れてきた枝や蔦がおおい、
何より道のど真ん中に木の若木が生えてきている
ピンクのリボンも無くなっている


その道もだんだんか細くなり


とうとうかすかな踏み跡すらもなくなってしまった



たまらずGPSを出す
四寸道よりも少し南にズレてるのか?
いや、しかし、山と高原地図は道の位置が細かいところまで正確ではない事もあるし……


あらためて、よく目をこらす
こちら西側進行方向
間伐された木が無造作に放置されていて、踏み跡は見いだせない


こちら北側
やはり踏み跡は無い
だが30mほど上は明るく、尾根に出られそうだ
来た道を引き返すかしばし思案した後、この急斜面を直登してみることにする
崖でもなければ最悪、林道には出るはずだ


 人の踏み跡はないが、獣の糞は落ちている
文字通りの獣道だ
柔らかい土の急斜面なので少しずつ慌てず登る


もうちょっとだ


林を出ると北からの冷たい風に身をすくませる
風にのって雪も舞っている
ここは……?
防火帯の様に尾根上の木が伐採されている
林業者と思しきエンジン音もすぐ近くから聞こえる



GPSを再確認
どうやら本来の四寸道に復帰したようだが


振り返る
(この写真の右下から登ってきた)
林業者が一人で何かの作業をしている
四寸道は尾根上を進んでくるのが正解らしい
では私が来た山腹の道は?
そもそも入る場所を間違えたのか??


気を取り直して進むが、
悪路を進んだせいで、脚の筋肉が少し疲れたな


2つめの林道に出る
本来の四寸道はこの車道を左に300mほど進み、再び山道に入ってから七曲り峠に上がる

だが最近話題にのぼる、例の蟻の門渡りは、ここを強引に直進して尾根上を進むのだ


そのためのトラロープがたらしてある
ここから取り付く

だが……


予定外の時間ロスと疲労とにくわえて、雪まで降ってきた
(スマホのカメラでは映らないが)
心が萎えてしまった
危険があるかもしれない岩場はやめにして、本来の四寸道を行くことにしよう



ここ
案内標識がかすれてしまっているが、ここから再度山道に入って七曲峠にあがる


ここも当然破線ルートであり、あまりいい道では無い






だがその前に
ここまで休憩なしだたので、側溝に足を入れて道端に腰をおろし、おにぎりとエナジードリンクを取る
ザックの雨蓋が汚れ、雪もついている




ようやく七曲り峠に到着
予定よりだいぶ時間を食ってしまった


関八州見晴台へ最後のひと登り
雪もやみ、おひさまも出てきてくれた
とはいえ風は依然として冷たい


山頂の北側には雪が


関八州見晴台(高山不動奥の院)に到着
土曜日のお昼時とあって、10人近い人が休んでいる
だが皆、南側の陽が射す斜面に腰をおろしていて、日影になる東屋のベンチは使っていない


800mにも満たない山頂なのに霜柱が


山頂側西側、秩父方向
武甲山と南に連なる奥武蔵アルプスが薄雪をまとって何とも言えぬ荒涼感だ
武甲山の右奥に両神山も見える


山頂南東側、都心方向
都心の高層ビルが、肉眼ならどうにか見える


お昼にしよう
魔法瓶のお湯でカップラーメン
この所手抜きだな


少し休んでから下山
山頂は風が冷たくて長居したい所ではない


日影には雪が
もう少し高い山にのぼるなら、チェーンか軽アイゼンが要るな


高山不動の本堂脇の休憩所で小休止
風がないだけで落ち着く


山中とは思えぬほど立派なお堂
関東三大不動とやらは伊達ではないのかな?

とはいえこの高山不動、現在では廃れてしまったのか、住んでいるお坊さんが居るのか居ないのか、ひっそりとしている
境内を歩いていてお坊さんと出くわすとなんだか気まずいので、境内を降りずに東側の車道に出る


周辺にも民家なのか僧坊なのか、よくわからない建物がいくつかあるが、
人の気配はしない

尾根沿いの山道をくだるつもりだったが、山道への入り口が見当たらなかったので、車道で麓までくだる事にする



麓までまだもうちょい、という所で右手に山道が
こんな所に道あったかな?と地図を出す


ああ、ここか
三社峠をへて吾野小学校の裏に出るのと、このまま車道を進むのと、どちらにしようかと悩むが、
破線ルートでこりたばかりなので車道を行く


ようやく民家が何軒か有る所へ出る
向かう目的地は右だと標識が指しているが……右?
右は民家じゃないの?
と首をめぐらすと


あれま
民家とガレージとの隙間を進むよう標識が
昔はこういう民家の庭先を通るような道が少なくなかったのだろうな
今は道といえば市町村道ですら舗装された車道だから、こういう道は少ないのだろうが



いかにも裏山といった感じの道を登り


峠を越えるとすぐに


国道299号と休暇村奥武蔵(旧あじさい館)が箱庭のように見下ろせる

露天風呂にゆっくり浸かり、ビールを飲んでから帰った
ここ最近あまり酒は飲まないのだが、今日のビールは沁み入る旨さだった



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追記

どこを間違ったのか調べようとしたが、国土地理院の地形図をみたら、あっさり答えがあった
本来進むべき道も、私が迷い込んだ道も両方のっている

赤丸が林道から私が入った所
赤矢印が行き止まりから急斜面を直登した所
赤点線が当初行く予定だった蟻の戸渡り
(なぜか林道から七曲峠にあがる道は無いね)

確かに、林道から山道に入ってすぐ、右手の急斜面から降りてくる道があったよ
あそこを登ればすぐ左手に本来の道があったのか
真新しいピンクリボンは登山ルートのガイドでは無かったのか


ではあらためて山と高原地図2013年版をみてみようか
破線とはいえ、これを一本のラインで示すのはちょっと酷くない?


いや、愚痴っても仕方ない
私の事前調査が足らなかったのだ
道が怪しくても引き返さなかったのは、
たとえ道が違っていても、この辺の地形ならばどうとでも出来るという自信があったし、
実際リカバリーできた

とはいえ
山地図にも色々あり、長所と短所がある
旺文社の山と高原地図は里山に弱い、というのは以前から感じていて、今回それを再確認させられた
(バス停の案内も酷く不親切だしね)
2016年版からは、分岐のわかりにくい所は拡大図で補足するようになっているけど、ここはどうだろうなあ
東京近郊の低山のマイナールートを行くならば
守屋さんの地図を買っておくべきかな
(守屋さん親子が実際に歩いた上でのコメントが豊富なのだ)
(以前は高尾陣馬しか無かったが、今は丹沢・奥多摩・奥武蔵もあるらしい)



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今回行けなかった蟻の門渡りは2017/11/26に再挑戦しました
そちらの記事も見てくださいな


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