2024年1月15日月曜日

2024/1/8(月)~9(火) 奥多摩三山

 新年最初の山は、三頭山・御前山・大岳山の奥多摩三山欲張りセットで。



奥多摩駅から小菅行のバスに乗り、深山橋で下車。
もう一つ先の陣屋バス停の方が登山口には近いのだが、バスは留浦へ行って戻ってくるのでここで降りた方が早い。


深山橋・三頭橋を渡るとムロクボ尾根登山口。
ここから登るのは初めてだ。



浮橋で奥多摩湖を渡るヌカザス尾根の方がコースとしては楽しいと思うが、意外にもこちらから登る人も多いようだ。
登山口付近に駐車場があるのでマイカー勢にはこっちが便利なのだろう。




ヌカザス山直下にオツネの泣き坂の標識。

あー、ここがそうだったのか。
山高地図の表記位置が変で、ヌカザス山よりも先の急坂がそれなのかと思ってた。
泣くほどのところかな?とも。
グローブはずすのが面倒で写真は撮ってないけれど、トラロープが張ってありました。
本来ジグザグに踏み跡を作るべき斜度なのに、ロープがあるせいでロープを頼って直登してしまうので地面がザレてますます足が置きにくくなるというアレ。
最初にロープを張った人は善意だろうけど、良くないよ。
安定したジグザグ道を作るの、難しいのかな?
尾根筋って地権境だったりするし。



改めてこのあたりの標識を見ると、下りは三頭橋を示すものが多い。
現在のハイキングコースはさておき、古来の山道としてはムロクボ尾根の方が由緒あるのかもしれないな。
小菅へ向かう旧青梅街道沿いだし。




三頭山西峰はさすがの人気。
昼時もあってベンチが全部埋まってるので中央峰のテーブルで小休止した。



見晴らし小屋の温度計はマイナス3℃。
私が見たのに釣られて小学生男児がのぞいて「温度計壊れてる」と父親に報告していた。
たぶん壊れてはいないよ、坊っちゃん。




鞘口峠。
久しぶりに来たので忘れてたけど、三頭山→鞘口峠はかなり降るんだな。
もう都民の森スタート地点に近い。
今回のようなコース取りの場合、給水はそっちに下るのが確実だったかもしれないな。




鞘口峠から惣岳山までは初めて。



月夜見第二駐車場から惣岳山御前山を望む。
御前山は東の方から見るとピラミッド的な姿が美しいが、西の方から見るとわりと穏やかだ。


この時月夜見第二駐車場付近には蛍光オレンジのベストをつけたハンター集団がいて。
巻狩りでもしてたのかな?

駐車場から東の山道に入っていくと戻ってきた人たちとすれ違うのだけど
「え、今から行くの?」
と怪訝な顔をされた。
そこに車を停めて今スタートしたと思われたようだ。


小河内峠手前の山腹を巻く道。
まあ、どうということもない、ちょっと足元に集中するだけの山道だけど。
ここってハセツネ(日本山岳耐久レース)のコースだよね?
夜中にヘッデンの灯りを頼りに行くとしたらだいぶ心もとないなあ。



小河内峠。
ここから御前山まで単純標高差でも350ほど。
最後の踏ん張りどころとカフェイン摂取。
写真を撮り忘れたが、御前山方向を示す標識に
"奥多摩主脈縦走路"
という表記があった。
初めて聞くなあ?


小河内峠から惣岳山まで、妙に道が悪い。
尾根筋を南側にはずす踏み跡を辿っていると、急に足元が柔らかくなる。
前方を見渡してもトレースが極めて薄い。
ああ、ここは尾根筋を行くのね、と合点してあがったものの。
尾根筋の上も踏み跡が薄く、ほぼ踏まれていない深い落ち葉をガサガサと登る。



結果としてここの通行止め側から降りてきた。
つまり尾根筋を南側に巻く道があり、そっちが正解ということになる。
ただこの月夜見の示す方向を覗いても、急斜面に極めて薄いトレースに落ち葉が積もっていて。
正直私の降りてきた通行止め側のほうが安全そうに思える。



惣岳山。
予想以上に時間がかかり、陽が傾いてしまった。
暮正月に飲み食いが過ぎて、身体がなまってしまったのが大方の理由だが。
プランニングのベースにした山高地図のコースタイム(2018年版)がなんか妙な箇所もある。



惣岳山から栃寄側にちょっとくだった水場へ明日の分までの水を補給に…
枯れてる……
以前、夏に来たときはジャバジャバ流れてたのに。

むむむ、困ったな。
残りの水はわずか。それでやりくりするしかないな。
何となれば日本酒が1Lあるので、それを煮きって水代わりに飲むという手も無くはない。
鞘口峠から檜原都民の森に一旦降りて水を汲むべきだったか。


すっかり遅くなった御前山。


小屋に入ってまずは寝床をつくる。


ここの避難小屋は大きな掃き出し窓があり、それが東……都心方向を向いている。
小屋のなかから東京の夜景を眺められるという贅沢な場所だ。


酒を温めて、ハムをかじる。
ようやくおちつけた。


ラーメンは二食分食う。


翌朝の小屋内の気温は-6℃



のんびりと7:20頃の出立。
だって寒いんだもんよ。




御前山~鋸山の間も初めて。



鞘口山。
江戸小屋尾根からの踏み跡は明瞭。
こっちもそのうち行こうと思い幾年月。
尾根の最末端の取り付きがよくわからんのだよな。
病院脇からは民家の中を行くような感じ?でちょっと気が引ける。


この区間、短い間隔でベンチもある。
昨日の小河内峠~総岳山までの妙に道の悪い区間はなんだったのか。



この石垣が、かつての鋸山避難小屋跡地かな。
13年前に山登りを始めたとき、最初に買ったのがヤマケイアルペンガイドの『奥多摩・奥秩父』で。
そこには鋸山避難小屋が掲載されていたのだけど。
結構昔に取り壊されてたらしい。



大ダワ峠にでた。
ここから北側・奥多摩側はずっと通行止めになったまま。
林道としての必要性がないのだろうか?

鋸山から先はまあ、いつものおなじみなので。




大岳山を西から登って。


うん、今日もいい天気だ。


今回ニトリル手袋をベースに。
私は結構手汗をかくほうで。
汗で濡れた手袋が冷えてしまい、指先が凍えることが多くて参るのだ。
ニトリルをしているとオーバーグローブが濡れないので安心。


当然中に手汗が溜まるので。
こうやって時折汗を抜く必要があるのと、手がふやけるのは致し方なし。
ただこれだとオーバーグローブ側に通気性や透湿性がまったくいらないので。
グローブ選びが根本から変わるかもなあ。


大岳山からはもうさっさと温泉に行きたかったが、瀬音の湯は火曜日休業なので白倉には降りられない。
観念して御岳側へ。



大岳神社でファーストモーデ。
今年も山での事故がなきように。



芥場峠をくだったとこでようやく
ヒャッハー!水だぁ!
とモヒカンごっこできました。


松も明けてて平日の御岳神社は落ち着きを取り戻している。


日の出山へ向かう途中のヤギチャン。


つるつる温泉へ。
いや、よく歩いた。
暮正月で増えた体重を絞らないとだな。


食堂の大広間側、以前はお座敷だったのがカーペット&椅子テーブルに改装されてた。
私は椅子のほうが楽だけど、歩き疲れて寝っ転がりたい人には残念かもな。


名物の豆腐をまるごと使った麻婆。

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