2020年5月18日月曜日

2020/5/17日 ハナノナ@官ノ倉山

野山で出会った花は、写真だけ撮っておいて帰宅後に調べる。
私の場合、「5月 青い花」「高尾山 山野草」などのキーワードでしらべるが、
なかなか判別がつかずに苦慮することもある。
めんどくさくて放置してあるのも多い。

千葉大の開発しているAIで、花の名前を判別するソフトウェアがiOS向けのappとしてリリースされた。

アプリを起動してカメラレンズを向けると画面に映った花をリアルタイム判別するモードと、
カメラ撮影した花に名前を字幕としてそえるモードとがある。
山で試してみましょう。



東武竹沢駅。
我々の他に降りたのは一人だけ。
静まり返った無人駅。
自販機でエナジードリンクを飲んで支度する。


駅から登山口まで結構歩く。





道すがらの花にハナノナappをむけてみる。
このあたりの花は雑草よりも、農家の人が畑の畔に植えたであろう花が多い。



以前官ノ倉山に来たときは小川町駅から歩いた。つまり山の南東側から。
そちらと似たのどかな山里の風景。
しかし遠い、遠いな。
駅から登山口まで2km以上あるのだ。
日曜日とあって畑仕事をしている地元の人も多い。
この緊急事態宣言下に皆が皆、山歩きに来るよそ者に好意的であるとも限らず、肩身がせまい。
とっとと通り抜けて山に入りたいのだが。


道なりにずっと歩いて三光神社で左に折れる。


まだしばらく民家と畑が続くが、


ほどなくして天王池というため池にでる。
ここが正味の登山口。


官ノ倉山の周りにはこういう農業用水のため池がいくつもある。
なぜか錦鯉が多数泳いでいる。
養殖しているのだろうか?


立派なあずまやがあり、ここで小休止&支度。


駅から山頂まで、全行程の7割くらいはもう歩いている。
ここから山頂まで1km弱、標高差200m弱、といったところか。

ちなみにこの山頂の北尾根のルートは、普通に歩いている分には見当たらなかった。
山頂の北側に踏み跡はあるものの、10mも下るともう藪に飲みこまれていて、進むのは面倒そうな感じだった。


その代わり、でもないが。
山頂の200mほど西の峠に出るルートは全体的によく踏まれている。
東秩父村の方へ抜ける街道だったのだろう。




峠にでる。
山頂へ向かって東へ。


山頂手前はちょっとだけ岩っぽい。


官ノ倉山到着。
向こうに見える隣の山は石尊山。
昔、小川町駅から登ったのはあっちの石尊山なんだけど、それを官ノ倉山だと勘違いしていた。


若干藪がうるさいが、部分的に関東平野がみえる。
手前の緑に覆われた丘陵地帯が嵐山で、その中に開けている大きな建物群が嵐山の工業団地だ。
ずいぶん昔に松屋のセントラルキッチンのバイトでなんどかあそこへ行ったっけか。


陽射しが強いので、北側へ少し下った平らな所で椅子とテーブルを出す。


肉を焼く。


肉の保冷剤代わりに缶ビールを凍らせて一緒に入れてきたのだが。
思いのほか融けなくてパンパンのままだ。


飯を食い、椅子にもたれて食休み。
今日は風もなく穏やかな夏日だ。


来た道を下る。
きれいな土嚢積み。


民家の手前で猫の集会。
猫の社会もソーシャルディスタンスか。


空だけ見れば夏のようだった。
駅に戻って水で顔を洗う。
毎年夏には頭を丸めてしまうのだが、そういや今年はまだだ。
泊りがけの山に行けない状況だしなあ。
日帰り温泉もまだ休業中だし、どうしたものか。


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ハナノナapp、楽しい。
見覚えがあるけれど名前が出てこない、そんな花を目の前にしたときに便利だ。
ただ使ってみた感じではまだまだ登録されている種の数が少ないかな。
街中や里で見かける園芸種はだいたいでなら回答が出るが、
山の中での山野草は全然物足りない。
馬酔木の花を「スズラン」と返すようではね。
ツツジ類はどれでも「サツキ」としか返さないし。

それと図鑑などでAIに学習させているようだけど、
図鑑の写真を単品で取り込んでいるせいか、
科-属-種 を体系的に判断するようにはなっていないっぽい。
これからに期待。


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