2016年5月4日水曜日

2016/05/02月 富士山吉田口

GW中にぽつりと入った平日、しかし私は休みの日だ
降水確率は0%
低山は暑くなってきたし、少し高い山に行きたい
日帰りで手軽に
ほぼ思いつきで富士山のお中道に行ってみようと思った

お中道と言うのは、富士山の五~六合目の森林限界のあたりをぐるりと一周トラバースするという歩き方で、江戸の信仰登山の頃には「頂上へ三回以上登った経験者」にのみ許されたという

ただ現在は道が失われていて、残っているのは

大沢崩れ(西)~~奥庭(北西)~~スバルライン五合目(北)~~吉田口六合目(北北東)~~須走口六合目(東)

のみ
現在「お中道を歩く」といえば、スバルライン五合目から大沢崩れまでを指す
 


 新宿駅の新南口
以前は埼京線のホームの南側出口でしか無かったのに、いつの間にか拡張されていた

 ニュースでも見た、新南口に新しく移転したバスターミナル、バスタ新宿
以前の西口のヨドバシカメラ前のバスターミナルはとにかく狭かった
あそこだけでは扱いきれずに、西口のあちこちに分散していて、詳しくない人や自分で調査出来ない人には「新宿からの高速バスの旅」が敷居高いものであった

それはさておき、このバスタ新宿、売店が無い。自販機も4台しかない。トイレも少ない。
利用者数の多さに対して色々と足りないように思う。

 スバルライン五合目
頂上はまだ雪をかぶっている
Tシャツ一枚だと少し肌寒い
それでもさすがにGW中、観光客が結構たくさんいる

 南アルプスの稜線はまだ白い


さて、トイレも済ませてお中道へ出発!と思ったら
入口が封鎖されていて7月まではダメと書いてある
五合目からの水平移動の道なので、頂上への登山制限は関係ないと思っていたのだが、調査が足りなかったか
頂上への登山が禁止される9月中でも、たしかお中道は歩けたはずなので、GWなら行けると思ったのだが

入口の前で思案していると、二人組の青年が柵を乗り越えて入っていく
ならば私もと思って乗り越えると、あわてて戻ってきてやんわりと注意された
どうも管理側の人間らしく、雪崩の跡の調査に行くのだと



 どうにも困ってしまった。
とりあえず佐藤小屋の方へあるってみようか。

 須走口の方まで行ってみるか?
いやダメだ、一度6合目まで上る必要があるのでこれまた禁止区域になる


 北側、河口湖町のほうを見下ろすが、霞んでしまって正面の御坂すら見えない

 泉が滝
当然、頂上への道は封鎖中

 道の先に佐藤小屋と星観荘が見える
佐藤小屋は冬季であっても予約があれば営業するという、冬富士登山や冬富士スキーヤーの拠点
観光客や普段は登山などしない人で溢れる富士山にあって、異質というか別格の存在感を放つ山小屋ではある


 雪崩の爪あと
木ばかりでなくガードレールすらへし折られている

 さて、佐藤小屋の下の吉田ルートにまで来た
スバルラインまで引き返して、飯を食って昼寝して、13時の高速バスで帰ろうか?
それとも吉田口を下山しようか?

今日、5/2は平日であるため、「富士山駅~馬返し」間のバスが無い
つまり登山口の馬返しから駅まで相当な距離を歩かねばならない
道標に書いてある「12.5km 233分」と言うのは富士吉田の浅間神社までの事だろうなあ

 ええい、ままよと下山開始
なんとなればタクシーを呼べばいいのだ

 五合目早川館跡
スバルラインが開通したことによって、頂上へ登る人は吉田口の麓から歩かなくなった
そのため佐藤小屋よりも下の小屋は全て廃業となっている

 そんな中で建物がしっかり残っている唯一の井上小屋
比較的最後まで営業を続けていたのだろう

 頂上を目指す人が歩かなくなったと言っても、この道を歩く人がいなくなったわけではない
下っている途中、10人位とすれ違った


 富士の樹海らしく、登山道以外は原生林

 三合目の三軒茶屋跡

 途中林道を横切る

 「日」の漢字の様に組まれたこれ
これが何なのか分からない
吉田口の馬返しから二合目の間に短い間隔で沢山ある
土が流れない様に・登山道保全のためのもの・岩が転がらない様に溜めておくもの
そういった目的ではないかと思うのだが……
「日」の漢字状に組まれている事や、石が麓側の方にだけ溜めてある理由が分からない
ついでに言うと富士山の吉田口以外でこれを見たことも無い


 馬返しまで帰ってきました

 馬返しは登山口とはいえ標高1500mある
そのためか山桜もまだ咲いている

 馬返しのバス停
無論今日は来ません

 林道をてくてく歩く
ある意味ここからが本番だ



 ふと左手を見ると遊歩道の案内が
そうだ、浅間神社から馬返しまで、車道と並行するようにずっと遊歩道があるのだったか

 おお、いい感じの道だ
アスファルトは脚にこたえるし、こっちを歩こう

 アカマツが美しい
正面から車が来ているが、どうも入ってきちゃ行けない所だと気づいたらしくUターンしていった



 中の茶屋、営業していた
いい加減脚がくたびれたけど、食料も水も大量にあるのでスルー



 富士五湖有料道路の高架下をくぐる

 とても感じのいい道ではあるんだが、いかんせん長過ぎる



 足元に桜の花びらが

 見上げるとちょうど散り始めの山桜の木が
逆光で写真に撮れない



 立ち位置を変えて
今日はカメラを持ってきてはいるが、疲れていると設定をマニュアルでいじくる気力がわかない

 ともあれ、ここが遊歩道の起点だった



 車道に戻って少しばかりで浅間神社の裏口につく
少し寄り道してお参りしていこうか

 本殿を右手後ろから

 本殿

 大鳥居

 大鳥居と随身門を正面から


浅間神社から富士山駅まではあと2km
だがまだ日は高いしさらに1kmほど寄り道して温泉に入っていこう



 温泉から駅へ向かう
横着して県道ではなく地元の住宅地の中を通る近道を使う
観光地の「表の顔」ではない表情が見える

この辺りは電柱に、「電力線」「通信線」と共に「注連縄」がかかっている


さて、富士山駅からは安くて早い高速バスを使おうと思ったのだが
都心方向へ向かうバスは全路線・最終便まで全て完売との事
GW中のドル箱路線を甘く見たか
仕方なく電車で帰る
大月からは、大月始発の東京行きに座れたので助かった

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