0435 王子
0453 神田
0501 神田 中央線快速高尾行
0610 高尾
0615 高尾 中央本線松本行
0651 大月
0703 大月 富士急行河口湖行
0713 禾生 1999円
おむすびのおおみや
禾生駅前 禾生第一小前交差点の角 6:00~
禾生駅
↓1:55
九鬼山
↓2:25
突坂峠
↓1:10
高畑山
↓1:00
倉岳山
↓0:25
立野峠(水場)
↓0:50
鳥屋山
↓1:00
舟山
↓1:20
新大地峠
↓1:50
桜井峠
↓0:50
秋山温泉
秋山温泉
(月曜日休館)
10~21時 1000円
食事処は11~14時LO
上野原駅への送迎バス 1130.1300.1445.1630
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秋山山稜とは。
北を甲州街道、南を旧秋山村・県道35号によって挟まれる東西に長い山稜のこと。
西端を禾生駅・九鬼山、東端は曖昧だが高柄山を経て上野原駅か35号まで。
一昨日に守屋地図を眺めていて初めて山域として意識した。
それで急に歩き通して見たくなった。
なぜこれまで意識しなかったのか。
この山稜には人気の山が目白押しだ
西から九鬼山・高畑山・倉岳山・高柄山など。
だがこれらは駅から歩けるお手軽で展望のいい日帰りの山と目されていて、それ故登山目線からは個々の独立した山と目されがちなのかも。
里に近く、山中で一泊するようなとこでもない。
私のような山行スタイルでもなければ縦走しようとは思わないだろうな。
全山縦走を考えるなら、大月駅・菊花山か猿橋駅・神楽山から入って、御前山・上野原駅まで歩き通すことも考えられるが。
その場合2日フルに使っても私の足ではやや厳しいのと、中間地点が高畑山・倉岳山のあたりになり、ビバーグ適地が無い。
そこで禾生駅〜秋山温泉とした。
風呂入って帰りたいし。
大月駅でナルト列車に乗り換え。
楽しみにしていたのだが、月木は定休日だった。
今回は杉山新道で行く。
山頂で二人組がくつろいでいた。
少し戻って、次は鈴懸峠へ。
山高地図だと鈴ヶ音峠。
こういう表記ゆれどっちが正しいもないのだけど。
大月市ともう一つ(都留市かな?)の標識が鈴懸表記なので地元優先で。
まあ地図作成者だって地元の郷土史料にあたってるはずだけどね。
林相の美しさもなかなか。
やっかいポイント①
鈴懸峠に降りる手前、尾根が北東と南東に分かれている。
現地の判断では南東側の尾根筋の踏み跡が濃い。
東北側は土の柔らかい急斜面にはっきりした道型が無く、踏み跡が散逸している。
直感的には南東、なのだが。
東北側が不正解にしては踏み跡が多すぎるのが気になってGPSと方向を確認。
東北側が正解のようだ。
いったん南東側を下り、尾根を乗り換えるようにトラバースしてくるのかとも思ったが、そういうわけでもなさそう。
何だったのだろうか?
鈴懸峠で舗装林道に出る。
電柱が建っているのを見て、あれ?林道だよな?と不安になったが。
NTT専用道の先にドコモの電波塔まで電力線通信線が通じてるようだ。
チェーンを跨いで歩いていくと、向こうから作業服で大きな資材を背負った二人組がやってきた。
「こんちゃー、お邪魔します」
と挨拶。
チェーン手前の車は彼らのか、と合点しかけたが。
関係者ならばなぜ車で電波塔まで入らないのだろう?
突坂峠。
ここから再び山道に入る。
専用道のはずが、車が2台停まっている。
どこから入ってきたのか。
地図上では大桑山北で車道が途切れているが、推測だが道がその先の麓まで通じていて、反対側から入って来たのかも。
電波塔の為に作った専用道ならば、電波塔の先までの道は不要のはずだし、ここに突坂峠という地名があるはずもない。
元々山道があり、林道があったところに、西の鈴懸峠から専用道を建設したのだろうか。
そういえば、車の主と思われる人に会わなかった。
ここに停めてあるという事は山に入っているはずだが。
865ピーク・突坂山。
朝飯&昼飯にとあてにしていたおにぎりが買えず、今日は缶コーヒーしか口にしてない。
日曜日の夜勤明けにアメ横で飲み歩いたとはいえ、さすがにお腹がすいた。
倒木に腰をおろして月餅をむしゃる。
大桑山。
やっかいポイント②
高畑山西側の鞍部。
ゆるふわハイキングコースに突如現れるナイフリッジ。
写真だと高度感が伝わらないが、両側の切れ落ちは結構高い。
落ちたらただではすまない。
ただ岩の上が平に切ってあり?平均台のような塩梅。
なまくらナイフ。
慎重に渡る。
高畑山〜倉岳山は一度歩いた区間。
誰かしらいると思ったが、無人。
結局、今回山中で出会ったのは九鬼山山頂の2人と、専用道の2人のみ。
紅葉シーズンも終わった平日とはいえ、普段はもっと人の多い山なんだが。
高畑山から東へ数十m、雛鶴峠分岐。
ここは3市境。
北が大月市、南西が都留市、南東が上野原市。
無生野で上野原からのバスと接続していたようだが、今は廃線になってしまった。
富士急はハイキング向けの路線も多数用意してくれているが、地元向けの生活路線は赤字だといかんとも。
ところでこの標識、作りからして大月市のものによく似ているが。
いつものあの橋のデザインのじゃない。
旧秋山村周辺のレアバージョンなのだろうか。
倉岳山。
今回の最高点だがそれでも1000mは越えない。
立野峠。
北に下れば梁川駅へ。
10分ほどで水が得られる。
縦走中に補給するならここだが。
煮沸要という意見もあり、めんどくさいので5L持ってきた。(私の感覚では生でも大丈夫だと思うが)
おかげさまでたいそう重い。
トレーニングと思うことにしよう。
恩356石標。
地図で初めて見たときは、二十六夜塔のような民俗的な何かと思っていた。
実態はただの境界見出杭。
恩がなんの意味かは不明。
まあここの手前の杭に354.355とあるのを見てネタバレはくらってました。
ちなみに後日調べたところ、以下のページが見つかった。
明治時代に下賜された恩賜林の意味なのだろう。
北側には進まないようとうせんぼがしてある。
やっかいポイント③
鳥屋山の東側。
広い尾根にはっきりした踏み跡が続きもくもくと歩く。
ああ、傾いた西陽が木々を照らして綺麗だな、と感じた瞬間、その太陽が右手にあるのに気づいてビクリと足を止める。
GPSを見て案の定、南への踏み跡に釣られたようだ。
20mほど引き返す。
正解はこちら。
鈴懸峠の手前もそうだが、正解の方が踏み跡が薄い。
どうもこのあたりの踏み跡はハイカーがつけるものより、山仕事の人がつけるもののほうが多いのか。
人気のハイキングコースの部分と、それ以外の部分とで道の状態に思ったほどの差がないのも、山仕事の人も多いからかな。
これは決して偉そうに言うことではないのだが。
私はコンパスを持たない。
実際に道を間違えたときに何で気づくかといえば、第一に太陽の位置、第二に頭に入っている地形と視界との差異。
それらに対し、コンパスは能動的に見ないと機能しない。
踏み跡が薄く道型が無く、地形が複雑に起伏していて見通しがない。
それでいて曇天で太陽の位置が分からない。
そういうときは確かにコンパスが必要だ。
滝子山から大谷ヶ丸に向かうときそんな経験もあった。
ただその程度はスマホの電子コンパスで足りる、というか、そんな場面ならGPSを頼るべきだし、GPSを見るなら自動的に電子コンパスも見ることになるので。
コンパスは紙の読図とセットのものね。
次の舟山を見て。
お腹すいたなあ、行動食の羊羹を食べたくなったが。
もう少ししてツェルトったらラーメン作るから、と腹をなだめる。
陽もだいぶ傾いてきた。
そろそろ想定していたビバーグ地点だが。
やっかいポイント④
舟山通過直後。
尾根上が通行止め。
いや、山がやっかいなのではなく、これは山高地図の記述が悪い。
「東に進むとき、右の尾根に入らない」
とあるので尾根が分岐しているところを左に進むのだと理解していた。
その為分岐を見落としたのかと舟山まで引き返したが、そんなものはない。
一本しかない尾根道が通行止めなのだ。
正解は……
通行止めの直前まで来てみれば、左手に尾根を外すように下るピンクテープが見える。
お宿。
立ち木を利用。
教科書的な張り方ではあるが、実際にやるのは初めて。
木と木の間って地面に根が張ってて、寝るのに不向きな事が多いので。
ここは窪地で土が多いので可能。
やってみると、入口にストックがないのは出入りが楽でいいな。
入口側の片側だけでもいいので、今後は積極的に活用したい。
もう冬用の寝袋を持ってきた。
600FPの安物ダウンを1500g充填の力技でカバー。
一番寒い時期の雲取山でもいける。
つまり、晩秋の里山だと暑かった。
お湯を沸かし、ジンを割って飲む。
ああ、甘い。
クタクタになって身体の中の糖分をスッカラカンにすると酒というのはこんなにも甘い。
逆に言うと身体を動かさず、飽食の現代人は酒の本当の旨さを味わってないのではないかという気がする。
そりゃ年々酒の消費量も下がるはずだ。
私自身、糖尿病治療で食事コントロールを始め、常時空腹状態が常になってから酒の旨さを知ったのだし。
ただこの説にたつと、高級酒の説明が難しくなるな。
昔も今も、高い酒を買うのは肉体労働をし、お腹をすかせてるような層ではない。
彼らの味覚を納得させるのは、そういう味わいではないだろうから。
夜中に目が覚めて、寝付けない。
そういやあれほどお腹をすかせてたのに、プロテインとジンだけで酔って寝てしまったな。
あったかいラーメンを胃におさめて再び眠りにつく。
朝5時のツェルト内は4℃。
あったけえ。
冬用シェラフ、いらなかった。
朝飯にココアを3本、熱々に作って啜る。
朝6時出発。
まだ薄暗くて踏み跡の薄い場所だとヘッデンの灯りではよく分からず難儀する。
基本ナイトハイクはやらないので持ってる2つのヘッデンは暗めだが。
この先やるつもりならもっと明るいやつが必要だな。
やっかいポイント④
丸ツヅク山の北面と矢平山の西面。
ここだけ妙に道が悪い。
丸ツヅク山はピークを踏まず、北面の巻道を行くのだが、その道が細い&砂ザレ&落ち葉ザレ。
踏み抜いて滑落しないよう気を使う。
丸ツヅク山は西面が急で、下りは嫌だが。
西→東への通過に限っていえばピークを踏んだほうが安全かも。
続いての矢平山の西面は岩場。
ところどころちょい厄介な場所もある。
(スマホを出して写真撮るのが億劫な程度には)
鎖やロープがあってもおかしくないのに、と思っていたら、上の方はトラロープがあったわ。
ただし風化してボロボロ。
矢平山の東側はなだらか。
新大地(おおち)峠。
ここから南、秋山側に下ったところが大地地区。
そこの生まれだと大地の子というわけね。
秋山山稜縦走というのなら、高柄山まで行ってもいいのかもだが。
あそこの東尾根、落ち葉の時期に下りで使うのかなり嫌なんだよなあ。
金山地区に下山してしまうと車道あるきが長くなるし。
というわけで金山峠方面へ。
以前来たときはまさに尾根上に道を作って作業してる最中だったが。
それが何なのか説明する看板ができていた。
金山峠で休憩。
残った水1Lは捨ててしまう。
金ぴら山周辺はちょっと荒れてる。
やっかいポイント⑤
それでも高柄山よりはマシかな。
……む。我ながら高柄山を嫌い過ぎな気もする。
道なりに下って行き、ほどなく秋山の桜井地区の山畑の上に下山。
悪場の通過に不慣れな頃のトラウマが尾を引いてるかも。
今行ってみれば、案外そんなにひどく感じないかも。
11時半の送迎バスで帰りたいので、ビールともつ煮込みだけね。
御無沙汰かな。きれいに改装してからは初訪問だし。
南口の幸楽苑は閉店してしまったようだ。
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