寒くなってきた。
週末のテント泊に適したシーズンもぼちぼち終わりかな、今週末あたりが最後かな、と思っていたが日曜日の天気予報が悪い。
では土曜日の日帰りで。
膝にやっぱり疲労感が残っているので軽めのところにしよう。
富士急の禾生(かせい)駅から。
ローソンがあったのであったかいコーヒーとおやつを買いに入ってみたが、棚がガラガラ。
11月末で閉店とのこと。
先々週の一杯水避難小屋内の朝6時台の温度計でも7℃はあったのに。
「富士見台」という表示がある。
樹木に囲まれたところだが、富士見?とキョロキョロすると。
北西方面が開けていて展望がいい。
まずくは無い。が、ロールケーキと豆餅を一緒に食べる意味が分からない。
中央がクリームたっぷりの今風のロールケーキに、豆の存在感と食感がどうにも合わないというか。
そうそう、九鬼山は秀麗富岳十二景の一つだっけ。
ついでに言えば禾生駅の看板にあったように、都留市二十一秀峰の一つでもある。
富士山はどこだ?とまたキョロキョロすると、ベンチの真後ろ方向にあった。
完全に余談になるが。
都留市は大月市よりも富士山に近い。
なのに、大月市の定める「秀麗富岳十二景」に比べて、
都留市の定める「都留市二十一秀峰」はいまいち存在感がない。
私なりに理由を考えるところはある。
都心からだと都留の山より大月の山の方が若干登りに行きやすい。
また大月の方が富士山から遠いとはいえ、桂川沿いの回廊状の地形の向こうに富士が鎮座する構図が絵になりやすい。
などなど。
でも一番の理由はネーミングセンスの差だろうな。
声に出して発音してみればゴロの良さの差は歴然だ。
また大月市の方は全部で20の山があっても、ごく近くの山はまとめて「一景」という扱いにすることでキリのいい「十二景」にしているが、都留市の二十一というのはとっ散らかっている印象を受ける。
全部制覇してやろうという気がおきない。
なにより山のすばらしさを讃える選定の頭に「都留市」とつけてしまう自己顕示欲がダメ。
身をもって震えたように、寒いからかな。
紅葉はもう終わりごろで、色のいい枝は少なかった。
こんな風にロープを渡してある場所が多いのだけど。
ロープを掴んだところで歩きやすくなったり安全になったりするわけでもないような奴ばかりだった。
三角点がペンキで赤く塗ってある。
地面に刺した枝とリボンも不自然。
あれ?ひょっとして?と北側を覗き込んでみると。
リボンも見える。
え!?ここ??とびびる。
行けない事は無いが、足をとられて滑り落ちるのは目に見えてるなあ。
今日は着替え用意してないぞ。とあせるが。
うん、違うな。
大月市街の裏山といういうべき山。
北側の岩殿山と、南側の菊花山。
ただこちらの山頂はとても狭い。
いいやその次の12:35ので帰ろう。
ビールを流しこみ、そばを手繰ればちょうどよかろうと考えたが。
鶏もつ煮を頼んだのが我ながら失敗。
こんな味の濃いものがビール一杯で片付く訳がない。
七賢も注文して13時の特急で帰ろう。
数年前にあずさ・かいじは「指定席車両・自由席車両」という区分を廃止して全席指定席にした。
その際自由席券に代わって「座席未指定券」というものが導入されたのだ。
これは席が空いていればどこでも座っていいが、その席の指定席券を持った人が来たらどいて席をあけろ、というもの。
大した値段差でもないので私は指定席券を買っていたのだが、ある時ちょっとしたことがあって。
ガラガラの車両のある席を指定で買ったらば、その席の隣に未指定券の先客がいて。
でもその人別の席に移動してくれないの。
ガラガラの車両内で赤の他人が隣り合って座り続けるという変な空気が耐え難かった。
私が未指定券なら他の席に行けたのだが。
そんなわけでガラガラと分かっていれば未指定券を買う様にしたのだ。
ただ未指定券だと停車駅のたび、指定券の人が乗ってこないかを頭上のランプで気に掛けないといけないので。
新宿まで寝ていきたい時などには不向き。
小さいけれどストレスだなと感じた。