元々山を登り始めの初期の頃に、手ひどく膝を痛めてしまったことが数度あり。
それ以来歩き方には気を使っていたつもりだった。
膝を伸ばした棒立ちにならず。
爪先~踵~膝の筋肉を使った歩き方で着地の衝撃を膝に与えず、脚全体に分散させるようにしていた。
そのつもりではあった。
糖尿病が改善してくると体が軽くなり。
またコロナ禍で夏に遠征できなくなった反動で秋にテント泊を毎週のように続けていた。
私のテント泊装備が重いというのもあるが、ちょっと無理をしすぎたのかもしれない。
11月末の小金沢連峰の時に膝に覚えた違和感は、収まるどころかどんどん大きくなってくる。
今また膝痛が出てきている理由としては二つ、心当たりがある。
一つは前述の理由によるオーバーワーク。
今までは体重の重さと内蔵の悪さで息があがってしまって、体力的な意味での限界が天井であり、それ以上の頑張りができなかった。
今は糖尿病治療以前よりも頑張れてしまうため、膝への負荷が天井……ボトルネックと言った方がいいのかな?に、なったのかもしれない。
もう一つは歩き方の問題。
このところ低山のバリエーションを良く歩くようになり、以前よりも安定のためにより足をひらいたガニ股歩行で歩くようになっている。
だが膝をひらくだけでなく、爪先を外側にむけてひらくようになっている。
どうも、これも良くないらしい。
爪先の向きは膝関節が曲がる方向と平行でないと膝関節にねじれが加わってしまう。
1/16の御岳山で「下山しない」コースどりであったにも関わらず結構な膝痛になったのはショックで。
これは本気で対策しないと変形性膝関節症になってしまうぞと慌てだした。
オーバーワークならば休めないといけない。
歩き方は矯正しないといけない。
日常生活の中でも歩き方、とりわけ爪先の向きを気にかけてみると確かに爪先が外側を向いている。
特に膝の痛む右足が。
意識して爪先をまっすぐ前を向けて歩くようにしてみる。
そして翌週は山は休んだ。
代わりにジムにはいったが、レッグプレスで膝を伸ばし切らないなどの基本動作を心掛けた。
そして1/31の川苔山。
日常で感じる膝の違和感はほぼなくなってきていたものの、大事をとってもう1週休むつもりだったのだが。
ここ数年雪の少ない関東にあって、先日珍しくまとまった雪が降った。
それで我慢できずに川苔山へ登ったのだが、これがいけなかった。
登りでも歩き方に注意をはらってゆっくり登ったのだが、それでも山頂から下りだすと右ひざに違和感が出る。
それでもまあ、先々週の時よりはいくらか良くなっているのも確かで。「歩き方の矯正の効果かな?」と喜んでいたのだが。
鳩ノ巣駅近くの集落に入り、舗装路の斜面を下ると違和感は大きくなってきたが、それでも痛むほどでも無し。
さして気にせずに列車に乗ったのだが。
都内に戻って家の近くの駅の乗り換えで、地下鉄に下る階段を降りていると突如右膝に痛みが出た。
前々回の御岳山の時と同等か、それよりも大きな痛みが。
しかも家に帰って横になって寝ていても、体の向きによっては膝に痛みがでる。
これはまずい。
知っている人は知っているだろうが、膝の痛みに関して医者のできることは実はあんまりない。
痛む膝の段階にあわせて、休ませる・冷やす・温めるとか、
膝に負担のかかる歩き方を直すこととか、そういうの。
でなければ外科的な手術になってしまう。
盛んに広告をみかけるグルコサミンとかコンドロイチンとかの内服薬は医学的に効果を認められていない。
プラセボくらいはあるかもしれないというもの。
というか膝痛はそれほど対処が難しく・悩む人が多いからこそ、そういう商売が成り立つのだろう。
こうなると休ませるのは絶対だ。
それに加えてまだ何かできることはないか、と考えて。
膝サポーターの存在を思い出した。
近所のマツキヨにも何種類か安価なのがあるが。どうにも頼りない。
色々調べて、信頼できそうなやつをポチった。
それがザムストのJK-2
登山用にはEKシリーズを推奨しているみたいだが、今の私の状態からは予防なんていう生易しいものではなく、がっちりと膝の保護が必要と判断してこっちにした。
JKのJはジャンプのJらしく、着地時の膝のお皿の下の痛みとお皿の固定力の強さがウリらしい。
まずは日常生活でつけてみる。
膝のお皿の下側にあてる部分にわりと大きなでっぱりがあり、これをお皿の下・膝関節にくさびの様に打ち込む、といったら大げさか。
でも装着していると心情的にはそのくらい、違和感があり、痛い。
家を出て、残業して帰宅するまでの12時間装着しているといい加減食い込みが痛くて辛くなってくる。
ただその代わり、膝関節の不安感はない。
そればかりか帰宅後に外した時も膝関節の違和感もだいぶ改善しているではないか。
このひざ下の「くさび」が撃ち込まれることで、関節の隙間が埋まり、ぐらつきが出なくなる。
またサポーターの構造で、膝を曲げた時にこの「くさび」が膝の皿を下から持ち上げるような働きをする。
2/5の小沢丘陵では、山頂で休んだ後に下りだすとやはり右膝関節に違和感はでるものの、不思議と関節の痛みは出ない。
この「くさび」がしっかりと働いているのを感じる。
とはいえ、痛みを感じないだけで膝関節がよろしくない状態になっているのには変わりない。
無理はできない。
ともあれ当面は膝サポーターに頼りつつ、休ませつつ、様子をみる事になりそうだ。
標高差の大きい山や、長時間歩くコースは。当面は自粛かな。
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