2020年12月16日水曜日

2020/12/13日 笹尾根

0646 新宿
0712 立川
0713 立川
0731 高尾
0739 高尾
0756 上野原
0803 上野原駅 富士急バス 井戸行
0827 井戸

井戸
↓0:40
軍刀利神社
↓1:00
本社
↓0:15
熊倉山
↓0:50
浅間峠
↓1:00
日原峠
↓0:20
土俵岳
↓0:35
小棡峠
↓0:20
丸山
↓0:15
笛吹峠
↓0:40
数馬峠
↓1:00
数馬の湯

数馬の湯 880円
食堂ラストオーダー18時

帰りのバス
1732 1914
------------------------------
笹尾根というのは三頭山から醍醐丸までの東京山梨の県境(一部東京と神奈川の県境)の尾根である。
奥多摩はかなり登っているのに、ここはほぼ手付かずだった。
三頭山から槇寄山を経由して数馬の湯に降りたことはあったのだが。
今回はここを登ってみたい。
とはいえ醍醐丸から一日で歩きとおせる距離でもなく、どこから山に入ったものか。


例の『新バリエーションハイキング』はこの笹尾根周辺も充実している。
今回はこれ。井戸バス停から入って軍刀利神社の男坂から笹尾根に登ってみたい。
上記のコースタイムは守屋地図準拠(男坂は私の推測)。
コースタイム6:55なので、下山は17時頃になるかもしれない。
またもし左膝の具合がおかしくなったら、途中で南秋川側へ下山する。


上野原駅は山間の谷間で寒い。
あの御前山もいつか挑まねばな。


鶴峠行のバスほどではないが、ここ井戸行のバスも席が全部埋まる程度には人が多かった。
くらご峠周辺は結構人気の山域なのだろうか。
私がノーマークだっただけで。


山里の風情


では出発


軍刀利神社鳥居


軍刀利神社社務所


トイレ


軍刀利神社への石段


山道になり、しばし行くと


奥の院
ここで支度する。


奥の院のすぐ裏手。
若干荒れ気味だが、沢沿いに踏み跡が見える。
ここで私は間違いを犯す。
冒頭にあげた『新バリエーションハイキング』の概念図をみて、
「この沢沿いの道に入って、すぐに右手の尾根へとりつく」
のだと勘違いしてしまった。
結果から言えばこの部み跡は日本武尊御座石までで行き止まり。


沢沿いの踏み跡は酷く荒れている。
だが進んでも右手の尾根は急斜面で踏み跡は見えない。
早々に
「これはおかしいな?」
とは気づいたものの。
私はまだこの『新バリエーションハイキング』の著者のクセが掴めていなくて。
どのくらいの悪場をどのように記述するのかの相場が分からなかったのだ。
また手書きの概念図ゆえに
「とりつきはまだこの先にあるのかも」
という疑念も捨てきれず。
ひとまず踏み跡を信じて登ってみる。


沢沿いの踏み跡も完全に消滅。


んー、これは。ダメだな。
ここで引き返す。
一応左手の斜面を注視しながら降りたが、やっぱりとりつきは無い。


あきらめて女坂への道を登るも。
最初の標識の所に本当の男坂へのとりつきはあった。


ここ。
してやられた。



かなりの急斜面をジグザグに登っていく。
踏み跡は明瞭に見えているが、道は細くて崩れそうだ。


今回、新しく買ったトレランシューズで来た。
2回ほど街中のジョギングで履いてみた感じでは悪くはなかった。
私はずっとミドルカットの軽登山靴(キャラバンのC1-02)で通してきたが。
実はミドルカットをそこまで信頼しているわけでも無く。
俗に言われるような「足首を保護して捻挫を予防する」効果などは無いと思っている。
本当に捻挫を予防するならば、テーピングで固定するのと同じくらい足首を動かなくする必要があるはずだ。
そこまでギチギチに紐を締め上げると痛くて歩けなくなるだろう。

だがこうして男坂の急斜面にこうして足を置いてみると。
やはりミドルカットの靴は必要だな、と感じる。
足首で靴をホールドしないため、登りの急斜面では踵に荷重が集中してしまう。
ずっと歩いていると踵が痛くなってくる。

トレランシューズがダメというより、道の状況によって向き不向きがあるという事だろう。
こういう道の悪い急斜面を慎重に登っていくには向いていない。
ただ靴底のグリップ力は思った以上にある。
こういう場所を歩くのでなければ、確かにトレランシューズを好む人がいるのも分からんでもない。




植林帯から広葉樹の森に代わり、足元にぶあつく落ち葉が積もる。
足が滑りかねない為気を使う。


最期の急斜面を慎重にあがる。
この男坂は通常の登山地図にはのっておらず、守屋地図でも下りの矢印と×印と「荒廃」の文字だけで掲載を控えている。
そこまで悪い道ではなかったが……今みたいに落ち葉が積もっている時に、下りでは使いたくないかな。
スリップすると数mは滑落しかねないような場所が多いので。


笹尾根上にあがる。


後ろを振り返ると富士山。



軍刀利神社の元社についての説明がある。
軍刀利(ぐんだり)神社と読むのだが、軍荼利明王とはまた別なのだろうか?


笹尾根を西へ


醍醐丸で糖分補給


気持ちのいい尾根歩きだ。
左手にはずっと富士が見える。



浅間峠に到着。
立派なあずまやとベンチがある。

お昼には早いか。
醍醐丸でおやつを食べたせいでいまいちお腹もすかない。
だがこの先しばらくベンチが無いのだよな。
迷ったがお湯だけ飲んで先へ進む。


日原峠。
なぜか道の真ん中にお地蔵様がいる。
元々道のわきに立っていたのが、道が広がったことで「道の真ん中」になってしまったのか?



土俵岳
北面が開けていて、御前山と大岳山が良く見える。



富士山は見えなくなったが、明るく穏やかな尾根歩きが続く。


植林帯と広葉樹の境もおもしろい。


木へんに岡と書いて、棡(ゆずり)と読む。
このへんは小棡とか棡原とかの地名が多い。


木に巻き付いた蔦が太くなり、木の方をへし折ってしまっている。


しかも隣の木にまで魔の手をのばしている。



入沢山の北面は「伐採地」とあるが。
伐採したあとに自然と生えてきた?背丈以上の高さにまで伸びてきている。



丸山
北側に巻き道もあるが、大した差でも無いのでピークを踏んでいく。



笛吹峠の少し先、「ベンチ」と守屋地図にはあるが。
無い。
何やら痛んだ丸太木材が積んであったのがソレの残骸だったのだろうか。


浅間峠からずっと歩いていてくたびれた。
その辺の切り株に腰かけて休憩にする。
今日はお湯とカップラーメンとカップメシを持ってきたのだが。
行動食をちょこちょこ食べていたせいかお腹がすかない。
いいや、今日は行動食のみで。

山で食べる食事はおいしくて、それもまた山の目的の一つではあることは否定しがたいが。
朝食を軽めにして「腹五分目」程度を維持しながら行動食で糖分補給しながら歩いたほうが、調子よく歩けるような気がする。

以前TV(サラメシだったと思う)でみたが。
ロードバイクでメッセンジャーの仕事をしている人がまとまった昼食をとらず、半分くらいの小さなおにぎりを10個作っておいて、仕事をしながら少しずつ食べるという事をしていた。
身体のパフォーマンスを優先すれば、おのずとそういう栄養補給になるのだろう。
食べ物を消化する、という事自体が身体にとっては負荷になるので。


ビニールテープぐるぐる。
なんだろう?間伐するときの残す木の目印とか?


ぽっかりと陽の当たる数馬峠に到着。
最期の休憩をしていこう。


ここから数馬の湯まであと1時間。
今日はいいペースで歩けている。
左膝に多少のこわばりはあるが、まあまあ持ってくれた。


数馬峠から南を見れば、富士山と道志山塊がチラ見できるものの。
その手前の権現山と左右の長い尾根がまるで巨大な壁の様に立ちふさがる。


数馬の湯へ降りよう


左手に三頭山の重い山容がみえる。
奥多摩三山の一つではあるが、大岳山・御前山と比べると遠くから遠望される事が少ないような気がする。


通る人が少ないコースでもないはずだが。
厚く積もってまだ踏みつぶされていない落ち葉をガサガサかき分けながら降りていく。


麓が近くなってから、皆伐した斜面にでくわす。


これは……なんで皆伐してしまったのだろう?
木材採取でもないようだが。


数馬峠から数馬の湯へは一度車道におりてから遠回りする必要があるが。
温泉の人たちが近道を作ってくれたらしい。


その入口がここ。
元々守屋地図で×印がついているので、何らかの踏み跡はあったのだろう。
そこを整備したという事か。


植林帯の中を鍬で掘って道を作ってある。


数馬の湯の真裏に降りる。


はい、ゴール。


今日のログ。
やっぱりGPSのトラックログを取るとバッテリーを食うなあ。


当初の予定では17時ごろに降りてきて、19時の最終バスで帰る事も想定していたが。
早く降りてこられたので、17時のバスで帰れた。
それでも温泉前のバス停はもう真っ暗だったが。
今日は良く歩いた。


0 件のコメント:

コメントを投稿