2020年5月26日火曜日

2020/5/24日 角研山

0435 王子
0453 神田
0501 神田
0611 高尾
0614 高尾
0706 笹子 1980円

笹子駅 600m
↓2:45
角研山 1377m
↓1:30
本社ヶ丸 1630m
↓3:05


自粛下のマイルールにのっとり、地元の集落・民家を避けた所を。
中央線笹子駅から南の山は民家を避けてすぐ山に入れる。
本社ヶ丸へのいくつかあるルートの一つ、庭洞山・角研山へ登ってみる。
一応本社が丸へのコースも確認しておくが、このところの体力低下もあり、角研山まででもいいかな?



近所の公園。
始発の電車で行くのは久しぶり。
4:15頃だが、もうこんなに明るい。
夏至まであとひと月ほど。


中央線の電車は、同じ車両に登山者っぽい人は5人ほど。
笹子駅は降りる人も少なく、私を含めて3人。
自販機で缶コーヒーを飲む。


駅を南側へ向かい、この正面を、


右にまがる。
線路と山の間の林道をいけば。


何やら小屋のようなものが建っていて、


ここが庭洞山への登山口になる。


地図でいうとここ。
標識もあるので間違えようがない。


林道から入ってすぐ、堰堤の所で身支度をする。


普段はつけない熊鈴をつけた。
特段このあたりで熊が出るとは聞かないが。
人間の出入りが減って、人間と野生生物との境界が崩れているかもしれない。





初っ端から急登




一つ目の鉄塔。
尾根を横切るが小さな鉄塔だ。


山中のヤギさん。


ちょいと道を逸れて座れそうなとこで小休止。
後ろから登ってきた人に追い抜かれる。
今日山中で出会ったのは彼一人だけ。


ザックに着けていた熊鈴が、鳴らない。
元々静かな山歩きが好みでチリンチリン煩い熊鈴は嫌なんだ。
それで比較的煩くない、カラコロ鳴るこの鈴を選んだのだけど。
ザックに括り付けても、腰に下げても、鈴が揺れなくて音を立てないんだ。
歩きがゆっくりで、身体を激しくは揺らさないからだろうか?
そうはいっても熊に聞こえない熊鈴に意味はない。
手で持てばストックをつくたびに多少は鳴るが、ずっと持っているのもうっとうしい。
腰に下げておく。



平らな場所についたと思えば、そこが庭洞山だった。


南東方向、雲のかかった高い山が見える。


あれが本社ヶ丸と、手前の1541ピークか。
秀麗富岳十二景の12番目だが、今日は展望なしだろうな。


庭洞山の西側、薄いが下っていく踏み跡が見える。
地形図を見るに、下って行けるようには見えないが?


山名を示す手製標識があった。



庭洞山を南に進むと林道に出る。


西側が若干開けていて、笹子峠以南の山並みが見える。
笹子峠は山梨県東部(郡内地方)と山梨県中央部(甲府盆地)を隔てる山脈で、北の大菩薩と南の三つ峠と、ずーっとつながる。
笹子側から臨むと「甲州街道最大の難所」と呼ばれたのも納得の高い壁だ。
今はもちろん、甲州街道(R20)も中央自動車道もJR中央本線もみんなトンネルだ。
ただ地図を見れば峠越えの道も車道にはなっているようだ。


林道を東に10mほど進む。
随分と山肌が荒れているなあ、などと思っていると標識があり。
え?ここから登るの?



まあ、それなりに踏まれている。


尾根をずっと南へ登ると、


さして急でもない所で階段が作られている。
もっと急で荒れている場所に作ってほしいな。なぜここに?


答えはすぐに分かった。
目の前に二つ目の鉄塔。


こちらはでかい。
鉄塔周辺の土壌の保全の為に階段を作っているのだろう。


いつもの。


本社ヶ丸方面は相変わらず雲の中。
昨日の夜みた山梨の天気予報では、降水確率は0%・日中の最高気温25℃という話だったが。
ずっと薄曇りでTシャツ2枚のみだと若干肌寒い。
動いていればちょうどいいのだけど。


角研山へ、最後の登りにさしかかる。


定規を当てたかのような一直線の登り尾根だ。


高度を上げてきたからか、新緑がまだいくらか淡い。



山頂直前、岩の間を縫うように登る。


岩を抜け、おや、まだツツジが?と思えば


そこが角研山山頂だった。
事前調査の通り、展望はない。

山と高原地図で2:45の所、休憩込み(最初の身支度の時間は除く)の実タイムで3:00。
良くは、ない。
少し早いがここでお昼にしよう。
朝コンビニで買ってきたおにぎりとサラダチキンだが、山で食うとうまい。

ところでこの山名、どういう意味だろうと思っていたが。
さっきの山頂直前の岩、たぶんあれだ。
岩の隙間を縫うように歩くので、例えば角の立派な牡鹿が通れば。
角を岩でこすってしまうだろう。


さて。ここから本社ヶ丸へ向かえば地図上で1:30。
1:45……いや、休憩込みで2:00かかるかな?
体調的には行ける気がするが。
登り5時間というのは、このところのたるんだ足腰には刺激が強すぎるかもしれない。
急な下りで膝に来るかもしれないし、今日のところはここまでとしておこう。




来た道をのんびりと下っていく。
展望はあまりない尾根だが、なかなか美しい森じゃないか。

道は……
おおむね良く踏まれていて迷う個所は無い。
ただところどころ少し荒れて、急斜面で滑りやすい土に足を置かないといけない場所があった。
雨の直後などは避けた方がいいかも。
それと腰をおろすのにちょうどいい倒木・切り株・岩などは少ない。
庭洞山と角研山の山頂くらいか。
腰をおろして休みたいなら敷物があった方がいい。


例の林道の登山口へ下山完了!と行く前に。
少し手前の最初に身支度した場所で、同じく下山前の身支度を行う。
上から下まで全部脱いで着替える。
汗で濡れているのに風呂がない場所では仕方ない。


林道にでて、駅への残り僅かな道を行く。
さて、次の電車の時間は?と調べると15分後。普通に歩いてちょうどの頃合いか。
その次の電車は?とみれば1時間以上開く。
仕方ねえ。
着替えた直後に汗をかきたくはないが、すこし早足で駅へ向かう。


駅の水道で顔を洗ってさっぱり。
ホームには私の他に山帰りの男性がひとりきり。

角研山、短くも急な山で歩きごたえがあった。
悪くない、悪くはないが。
往復5時間と4000円かけて来る山としてはちょっと物足りないか。
次来るときは脚を鍛えなおして本社ヶ丸と清八山を周回したいな。