2024年7月6日土曜日

2024/7/3(水) 熱中症にご注意@戸倉三山

最初に伝えておくと、今回軽い熱中症になってしまいました。
熱中症になっていたにもかかわらず、終わりの方まで熱中症と気付かなかった。
その辺の経緯と反省が中心になります。

戸倉三山は、個別になら全部歩いているものの、通して歩いた事は無かった。
初心者向けの高水三山と異なり長時間のロングコースとなる。
少し自分にカツを入れたくて今回選んだ次第。



武蔵五日市駅から”京王八王子駅行”のバスにのり、今熊山登山口で下車。
7:37に出発。
今日の予定は今熊山と戸倉三山のピークを踏んで、荷田子峠から瀬音の湯まで。
山と高原地図でおよそ8時間。
水4Lを入れてもなお日帰りの軽装備、日中の暑さを含めてもおおよそコースタイム通りで……15:30頃には着くかな?と見積もっていた。


今熊神社。
歩き始めてすぐ、トイレに行きたくなる。
が登山口や神社にトイレは無く、少し山に入ってから道を逸れる事の出来る場所を探すので時間をロス。



まずは今熊山。



このあたり、木々にさえぎられて直接見ることはできないが東側の採石場からの操業音が響く。
実は今日、今熊山登山口バス停からではなく、美山町バス停から来れないかと検討してみた。
美山町バス停は高尾駅北口からバスが出ており、今熊山登山口よりも30分近く早くスタートできる。
ただ調べてみると、美山町バス停から西側は採石会社の私有地で立ち入りできないのと、
バス停すぐ北側の丘陵にあがって、404ピーク~523ピークとトレースはありそうなものの、バス停のすぐ北側の民家の庭先を通るような塩梅で、ちょっとよろしくないかなと。



刈寄山周辺の人の手の入った里山感。



刈寄山。
既に汗だくで、汗が脚を伝って靴下を濡らし始めた。
まだ序盤だってのに参ったな。
誰も来ないのを確認して、シャツとハーフパンツを脱ぎ、雑巾絞りに絞るとじょばじょば絞れる。
……この後30~60分おきにこれを繰り返すことになる。


汗を絞ったのち、刈寄山のベンチでおにぎり。



入山峠へ向かう。
最初、下に見えている林道に降りてそっちを歩いて行ったのだが。
意外にも林道で測量作業している人がいて、邪魔してはいけないので引き返してこの本来の登山道を歩いている。


南へ、トッキリ場へ向かう。
思い返せばこのあたりまではまだ何ともなかったのだが。
トッキリ場を過ぎて峰見通りに入ったあたりからじわじわと熱中症になりかけたのかも。
相変わらず服の汗を絞りなら進む。



市道山。
調子があがらず、想定時間よりもだいぶ遅れている。
とはいえヨメトリ坂へエスケープするほどでもなし、先に進む。


市道山と臼杵山の鞍部。
林業者が皆伐作業をしている。


東をみれば、刈寄山~トッキリ場の山並みが。


鞍部から臼杵山へ登りはじめて、あからさまに身体が重くなる。
遅々として脚がすすまない。
一口羊羹をかじっても見たが、自覚的にもシャリバテ・いわゆる低血糖ではない。

大量の汗をかきすぎたが為に体内のミネラルバランスが狂っただろうか?
それはたぶん合ってる。
塩気のあるものを持ってこなかったのはミスった。



臼杵山に着いた頃にはヘロヘロ。
とはいえ後は下るだけだし、さしたる違いでもないから元郷へエスケープではなく予定通り荷田子へ降りよう。
念入りに服の汗を絞って、少し長めの休憩をとってから下山開始。

しかしどうした事か。
もう下るだけだし、ゆっくりゆっくりとしか歩けていないのにも関わらず、汗が止まらない。
額からとめどなく汗が湧き続ける。
おかしい……と、汗冷えで冷たくなった腕を額に押し付けてみると、
ようやく自分の身体が熱を持っているのに気づいた。
熱中症の初期段階だったのだ。
頭がぼーっとしがちなのをなだめ、休み休みでようよう下山した。



結局瀬音の湯に着いたのは17時。
屋外の日影に設置されていた温度計をみると、この時間なのに29℃とある。
温度計をみて、ようやく事の次第を把握した。

今日、すぐに熱中症だと気付かなかった理由はいくつかある。
・まだ7月の頭であり、直射日光のない曇天である為油断していた
・体感では全く暑くなく、むしろ風が涼しくて心地よいとすら感じていた
・過去に本当に酷い熱中症になった事があり、その時の自覚症状と比べたら「まだその段階ではない」と思っていた

とはいえ反省点はある
・7月頭で曇天とはいえ、天気予報で危険な高温である事は分かっていた
・天気予報の気温に比べて、山とは言え低山の風にしては涼しすぎると気付いていた
 (大量の発汗の気化熱で、体表部を冷やしていた)
・バテてしまい、ゆっくりとしか進めなくなっているのに汗が変わらず湧き続ける時点で身体の異変を疑うべき

などなど。
何はともあれ水だけはたっぷり持って行って、水分補給を絶やさなかった為、軽症で済んだのだと思う。
塩分補給できるものもあればなお良かったが。


そんな反省をしつつ、表のベンチでしばし休んだ。
いきなり温泉に入ると不測の事態が起こりそうな予感があったもので。


温泉からあがって、畳の上で横になって休んだらだいぶ落ち着いてきた。
しかしそれでもビールを飲む気分になれない。
ありあえない、この私が。


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