前回の青梅とは逆に、短めの時間でもピリリとした所へ行きたい気分。
前々から気になっていたあそこへ行こう。
ビジターセンターの脇を行き、氷川小学校の前をよこぎり、
実は鉄塔巡視路があるのです。
それを頼りに行く。
慎重に登れば掴む必要は無い程度ではあるが、足元が少し怪しくなってきているので頼らせてもらう。
鉄塔巡視路といえば、どんな急斜面でも階段を作る印象なのだが。
それでも階段化をあきらめてザイルで済ましているほどだとも言えるかな。
ここを左へ。
右にも踏み跡があったが、さて?何かあるのか?
(追記:右の方へ行くと大きな岩場があり、クライミングする人が来るらしい。)
梯子そのものはしっかり固定されているものの、一番下のはしごの足元が狭く崩れやすい。
下りで使う場合、梯子から降りる際に気をつけて。
どれも確保は立木にまわしてる。
基本だけど、あまり信用はしすぎないで。
いやー、背中に冷や汗をかいた。
この感覚、久しぶりだ。
余談。
江戸時代に「数馬の切通し」が拓かれるまで、氷川と白丸の間はゴンザス尾根を越える「根岩(ネーヤ)超え」と呼ばれ……それがこのあたりだったらしい。
白丸の最奥の集落から沢筋を詰めて尾根に上がり、電波塔のある分岐から氷川屏風に進み、氷川に降りたそうなのだが。
今、登ってきたのがその根岩越えなのかというと、たぶん、違うと思う。
近世以前の街道にしたって、荷馬が使えないだけじゃなく、徒歩でも危険すぎる。
これはあくまで鉄塔巡視路で20世紀に新しく作られた道じゃないか?
これは地形図を見たうえでの想像でしかないが。
ここ、氷川屏風の上から北側の緩斜面をたよって除ヶ野の方へ一旦降りたのかもしれない。
6号鉄塔。
ここの北側も尾根のすぐそばまで植林帯となっていて、ここからでも下っていく事は可能の様にみえる。
そういえばゴンザス尾根を登るのは初めてかも。
もっぱらもえぎの湯に入るための下山路という認識だった。
菌に養分を奪われボロボロになった木とは反対に、サルノコシカケはカッチカチに固い。
曇天だったけど以外にも富士山が見えた。
高い位置の雲だったんだな。
こういうモノレール、いっぺん乗ってみたいなーとつぶやいたところ、
フォロワー氏から「ものすごい振動と騒音で5分で降りたくなる」「楽しい事は楽しい」
という返答を頂く。
平石山から南尾根をくだってみる。
踏み跡はふんだんにあるのだけど……
尾根が太すぎて、踏み跡が散逸し、どこを降りたらいいのかが見えにくい。
ステップの無い急斜面を慎重に10分ほど下ってくると道型もはっきりして歩きやすくなる。
テープや境界見出杭なんかも多少はあるけど、ここのは林業者のためのだな。
ハイカー用の目印じゃない。
初見の下りならばこまめにGPS見たほうがいいかも。
林業者は斜面を平面移動するための踏み跡を作るので、登りにおいても歩きやすそうな踏み跡に釣られると変な所に行ってしまうかも。
これは?
大きな岩が落ちていかないように支えている……のは分かるが。
なんの為に?
下は植林のみで何か施設があるって訳でもないのだが。
東へ下る鉄塔巡視路があった。
安寺沢の方に出られそうなので、こっちへ行ってみる。
ここは……
なるほど、本仁田山への入口の、もうちょっと先か。
澤乃井の本醸造も好きなんだけど、先日澤乃井園で溺れるほど飲んだばかりなのでね。
ご飯の上に鰹節、白髪ねぎ、刻み海苔、生卵。
わさびの香りを殺さぬよう、しかしわさび丼の物足りなさを補ういい組み合わせだと思う。
セルフでシャコシャコすりおろすわさびを舐めてそれでまた酒が飲める。
その後もえぎの湯で露天風呂&ビールを決めて帰った。
駅前の広場にわさび食堂のキッチンカーも出ていたが、ちょうどご飯が品切れになってて。
そちらはまた今度。
なんだかんだで結局6時間近く歩いたが、程よく刺激的なルートだった。
駅のすぐそばにこんなルートがあるというのは面白いが、確かにここは登山ガイドには載せられないな。
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