以前に軽アイゼンについての記事を書いた。
軽アイゼンの選び方(2020年版)
ただあの頃に履いていた靴は柔らかめの軽登山靴(キャラバンのC1_02)だった。
今の硬めの靴(モンベルのテナヤブーツ)ならば違った結果になるかもしれない。
今年は久しぶりに雪が多かった。
そこで積雪のある奥多摩で6本爪と10本爪(小型)の軽アイゼンを試してみた。
先に結論を書く。
硬い靴でなら6本爪も悪くない。
以前はどうにも嫌だった、バンドが靴に食い込んで痛く、食い込んだ分が弛みとなって靴底のアイゼンがずれるという点が固い靴だとさほど気にならない。
またいまいち必要性を感じなかった10本爪(小型)も、低山マイナールートでありがちな「急斜面が砂ザレや落ち葉が積もって滑る」という悪場でに積雪に強いという事が分かった。
本格アイゼンを持っているならば、そういう場所もそれでいいというのは変わらないが。
ともあれ軽アイゼンという道具は革靴のような昔ながらの固い靴で使うものだという思いを強くした。
■2/12(土)馬頭刈尾根で6本爪
集落を抜け、神社の脇から山に入る。
まだ降雪から幾日も経っていないため雪が柔らかい。
踵に重心を置き、爪先側は使わず、重心移動で歩く。
陽射しは暖かく風は少ない。
今日はもういいや、適当な所で下山しようかと考える。
もう少しと頑張っているうちに、
ここまできたら、御嶽山までがんばろうか。
つかれた。
軽アイゼンやスパッツをはずして片づける。
この時間だともう茶屋はやってない。
■2/23(水)川苔山で10本爪(小型)
川乗橋バス停から百尋の滝は奥多摩でも有数のカチコチに凍結するところだと思うが。
あいにくと林道の工事で夏まで通行止めになっている。
なので鳩ノ巣駅から。
陽当たりのいい所の雪はもうだいぶ緩んでいる。
実は初めて歩く。
道が悪いとも聞くし、積雪時に行くには若干不安がないでもないが。
トレースもたくさんついているし、なにしろ小型とはいえ10本爪を履いている。
大丈夫だろう。
怖い岩場はさほどなかった。
まだ13時だが人はいない。
さて。本仁田山のすぐ南の分岐を花折戸尾根方面にすすむ。
知っている人には分かるだろうがあそこの下りだしは土が柔らかく落ち葉が積もって滑りやすい。
だが10本爪を履いていると、踵をグイっと地面に押し込むヒールステップで安定して歩ける。
なるほどなあ。
ゴンザス尾根に入るところで10本爪をはずした。
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