奥多摩は晴れてくれたようでなにより。
バスに乗り東日原まで。
日原は陽射しが温かく梅や菜の花が咲き春の陽気。
しかし稲村岩尾根の上の方をみるとまだ白い。
ここ、一石山神社から入ってタワ尾根を長沢背稜へ向かう。
最初のベンチで小休止。
一石山神社の裏手の取り付きが、以前(5年くらい前だったか)よりもさらに崩れていた。
金袋山で休憩。
以前来たときは雨が激しくなって、この金袋山の手前で引き返したのだっけ。
朝は晴れていたが、雲が出てきて雪がちらつき始めた。
さて。
余裕がなくて写真はないが、この先のウトウの頭あたりで結構てこずらされた。
尾根上の岩場を迂回するのか・乗り越えるのかの判断がつきにくいのだ。
脇に迂回するような道が見えても、入っていくと途中で道がなくなったり。
迂回が見当たらないので岩を登って行ってもその先が崖で降りられなかったり。
たぶん新雪が積もっている状況でさえなければそこまで分からないという事はない気もするのだが。
ともあれそんな時は新雪についた先行者の足跡を頼りにしたいところなのだが。
先行者も迷ったようで、途中で引き返していたり、間違えた場所から強引にリカバリしていたり。
ここなどは間違えた方向から、正解の方へ強引にリカバリして登った小ピーク。
写真の正面がたぶん正解でそっちから来るはずだと思うのだが……足跡無し。
このウトウの頭周辺は、守屋地図では岩場の南を迂回とか書かれているが。
それを見てもなお「え?こっちでいいの?」という場所を通る。
踏み跡の薄い・無い場所を強引に進んでいるのではないか?という不安がよぎる。
積雪もあいまって足を取られやすい。滑るとは思わない場所で何度か滑ってしりもちをついて、安全の為チェーンを装着した。
この先にはもう迷うようなところはなかった。
あれ?標識がある?
と思ったら長沢背稜の縦走路にでたようだ。
ところにより20cm。
アイゼンはなくてもいいかな。
ただ雪はもうかなり緩んでいて。
斜面の細いトラバース道などは、踏み込んだ足がずるっと谷側に流される事もあり注意がいる。
昨夜はまた少し雪が降ったようだ。
未経験の尾根の下りで、タワ尾根と同程度の難易度かもしれないと見積もるとちょっと躊躇する。
そうでなくとも滑りやすい急斜面は膝に悪い。
一杯水まで行って、ヨコスズ尾根を下る事にしよう。
あっちなら何度も歩いていて、急斜面もなく安全だ。
チェーンのシリコンバンドのちぎれた部分を応急措置。
次のバスまで時間があるのでゆっくり片づけた。