2019年11月3日日曜日
2019/11/2土 初心の鍋@塔ノ岳
折れたストックの代わりを買った。
ここまでLEKIのサーモライトを2つ続けて使ってきた。
あの卵型のグリップは上からかぶせ持ちをしたときに独特の持ちやすさがあり、
かつあの形状だからこそ可能な握り方に慣れてしまうと、もう他を持って代えがたくなる。
とはいえ。
いくらそれを気に入ってはいても。ほかのものがどんな使い心地なのか知ってみたくもなるというもの。
BLACK DIAMONDのストックで安くて軽くてよさそうなのがあったのでそちらを買った。
三本目の浮気。
さて、三連休だけど。
中日(日曜)の天気が良くなさそう。
フロアレスシェルターに自作スカートを試してみたくもあるが、急に寒くなってきてもうそういう時期でもない。
キシャヤスデ大量発生の事もある。
日帰りにしよう。
だがどこへ?
仕事に追われてなかなか計画を立てる余裕がない。
金曜日の夜にうんうん唸ってもなかなか決められない。
こういう時はシンプルになじみの山に。
それともう一つ、昔のように山で料理をしてみよう。
朝の駅で。
缶コーヒーを飲もうと思ったが手が滑った。
寝坊してきたのでいつもより30分遅れで渋沢駅に到着。
バス待ちはすごい列の長さだ。
乗り切れずにバスは行ってしまったが特に増発はなく、次のバスを待つ。
大倉バス停についたのはいつもより1時間遅れの8時過ぎ。
ポプラで朝飯でも買って行こうと思っていたが。
なんとどんぐりハウス跡地のポプラが9月で閉店していた。
残念だ。
代わりに自販機で缶コーヒーを2つ買って、糖分とカフェイン充填しておく。
それ以上飲むと脚が攣りやすくなるので2本までね。
出発。天気はよさそうだ。
観音茶屋がもう開いていて驚く。
そうか、この時間だと開けてるのか。
見晴らし茶屋の間でストックを出す。
Black Diamondといえば軽量な3段組み立て式のストックが有名だけど。
こいつは伸縮式ながらそれなりに軽量で。
下の段がラチェット式、引っ張り出せばパチッととまる。
上の段がクイックロック式で長さを105~140cmで調整できる。
こいつの感想は最後に。
朝飯を食い損ねたので、堀山の家でおしるこを注文。
花立の上から小丸尾根を。
ぽつぽつ色づいてはいるが、あんまりいい色ではない。
今年の夏秋は雨が多かったせいかな。
心拍数を上げず、余裕をもって塔ノ岳頂上に到着。
大倉出発から3:50。
私にしてはベストに近いタイム。
曇り空でTシャツでは少し寒い。
ジャージの上と、上着も着る。
さて。飯。
山登りを始めたころは、山を登るのが苦しくて辛くて。
山頂でおいしいものを食べるという”ご褒美”がなによりの楽しみだったけれど。
いつのころからか山を歩く事そのものが楽しくなって。
そのために荷物は軽く、食事にかける手間は少なく、とどんどんおざなりになっていった。
そこに手間暇をかけるのに価値を見出せなくなっていったのだ。
今でも真夏以外のテント泊ならバーナーコッヘルは持っていくが、それだって食事の楽しみというよりは疲労回復の為に温かい食事や飲み物をお腹に入れる必要があるという判断からだ。
ともあれ久しぶりに山飯。
昔よくやったように鍋だ。
朝、自宅で野菜類を切ってジップロックに詰め込み、
冷凍させた肉と一緒に保冷バッグに入れてもってきた。
味付けはカルディの火鍋の素。手軽で程よくピリ辛。
おいしい。
おいしいのだが、昔ほどは食べられない。
4時間近く登ってきた直後で胃がそんなには受け付けないというか。
山への向き合い方だけでなく、身体も変わってしまったのかな。
肉は全部片づけたが、野菜は半分持ち帰り。
鍋を片付けてゴロリと横になっていると富士山がみえた。
飯を食って、横になってひと眠りするのも久しぶりだ。
流れる雲をぼーっと見ながら微睡むのはここちよい。
風は冷たいが、陽射しは温かい。
しかしさすがに背中が冷たいな。
小一時間寝ていたらすっかり体が冷えてしまった。
帰ろうか。
リンドウ
オニアザミ
それにしても今日の大倉尾根はすごい人出だ。
紅葉にはまだ早いんだけどな。
これは堀山の家の上の崩落注意地帯。
大倉尾根でまさかの”岩場渋滞”ができるとは。
当然というか、観音茶屋の牛乳プリンは売り切れ。
代わりにビールを入れるという暴挙にでる。
大倉に戻ってきたのが16:22
温泉どこにしようか決めていなかったが、ちょうど送迎バスが16:30に出るので。
今回も名水はだの富士見の湯にしよう。
泉質はともかくそれ以外では魅力的な施設というわけでもないんだが。
登山口である大倉からの迎えと、秦野駅への送りがあるのは本当にありがたい。
登山口としては便利な大倉だけど、風呂だけが悩みだからね。
(どこの温泉であれ、バスに乗って渋沢から電車に乗らないといけない)
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Black Diamond トレイルプロについて
LEKIのサーモライトの卵型グリップは上からかぶせ持ちしたときに他を持って代えがたい利点がある。
だがそれ以外ではちょっと癖のある締め方とか、腐食しやすいシャフトとか、欠点も目立つ。
あと全体的に高い。
お店で探して、安くて軽量で、比較的かぶせ持ちのしやすそうなこいつを買った。
15000円程度。
地面につきながら歩くと、
トッ、トッ、トッ、トッ、カッ、トッ、
と時々金属的な反応が混じるのが気になるといえば気になる。
ラチェット部のせいだろう。
手首にかけるバンドやグリップの感じは悪くない。
かぶせ持ちの握りは、どうしてもLEKIには大きく劣る。
下りで125cmくらいにしておき、大きめの段差があるときはさっとかぶせ持ちに握り替えるというLEKI的な使い方だと手のひらに違和感がある。
その代わりこいつは140cmとかなり長くすることができ、
かつグリップが長い。
下りにでは長めにしておき、バンドを手首にかけず、下る段差に応じてさっと握る位置をスライドさせて対応することができる。
この使い方になれるかどうかはもう少し使ってみてからだな。
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