2019年10月6日日曜日
2019/10/5土~6日 大菩薩(柳沢峠から)
夏以外のテント泊用の大型ザックを新調した。
モンベルのアレ。
前のが70Lだったので同じサイズを、と思ったが60Lか80Lしかない。
店頭で実際に手に取ってみると80Lはでかい。あまりにでかい。
最近荷物の軽量化に取り組んでいるところだし、もう80Lを必要とすることはあるまい。
なので60Lを選んだ。
ショルダーハーネスの長さを変えることはできるが、前のザックのように背面長の変更はできない。
だがその分軽い。前のは3kgくらいあったが、こいつは1.6kg。
背負ってみた感じも悪くない。
それにしてもこのデザイン。
着替えを入れとくような防水圧縮袋をそのまま巨大化したかのよう。
「現代のザックにそもそも雨蓋は必要なのか」という挑戦的な姿勢ね。
モンベルのそういうとこ嫌いじゃない。
今回の荷物は水2Lを入れても11.6kg。
いつもの40Lザックでも入ったとは思うが、新しいザックの肩慣らしにこれでいく。
塩山駅南口。
いい天気だ。
南口のバス乗り場は団体さんで混雑している。
落合行のバスは大菩薩登山口を過ぎると登りにはいる。
林道みたいな山道を想像していたら、ものすごくいい道でびびる。
山肌にそってくねくねと巻いていく道かと思っていたが、高速道路みたいに高架橋の区間がおおい。
新しいトンネルを作っていたり。
いや、そういや国道411号の青梅街道だったな。
富士さんがみえたり。
柳沢峠で下車。
栄和交通のバスといえば、結構荒っぽい運転な印象がある。
大弛峠でも上日川峠でも、見通しの悪い林道みたいなとこでも結構飛ばす。
そのせいで私などは車酔いをするのだが。
今日はうたたねするほど丁寧な運転だった。
道がいいのもあるが、小学校低学年のグループがいたからかもしれない。
峠の茶屋はまだ開いていない。
缶コーヒーで糖分とカフェイン補給。
大きなトイレもあるのでそちらで用足し。
若いあんちゃんねえちゃんに率いられた子供たちは丸川峠の丸川荘に泊まるなんて言っていたな。
多分ゆっくりペースなのだろう。かち合わないよう先に行こう。
トイレを済ませて9時半。
柳沢峠は標高1500mもあるが、大菩薩に登るならば麓の裂石からの方が早い。
車道からちょっと登った所で身支度。
ゆっくり歩き出す。
青梅街道を東京側からくると、東京都奥多摩町の先、山梨県丹波山村をこえてここは甲州市(旧塩山市)ではあるのだが。
柳沢峠は笠取山同様多摩川水系の最深部にあたる。
峠の北側は奥多摩湖を経て多摩川水系になり、峠の南側は笛吹川を経て富士川水系になる。
そのため稜線の北側は東京都水道局の管轄なのだ。
きれいな看板でわかるとおり、初心者向けのハイキングコースとして整備されている。
なだらかな道で広葉樹の美しい森だ。
紅葉の時期にくるのもいいかもしれない。
どんぐりが上からパラパラと落ちてくる。
歩いているとプチプチと踏みつぶす感触があるが、動物たちのごはんでもあるので、なんだか悪い気がする。
梅の木峠
東京都水道局によって整備されているのはここまで。
いい森だった。
梅の木峠を過ぎると山道っぽくなってくる。
六本木峠に到着。
多少上りになってくる。
木々のあいまに見えるあの山と、後ろに重なるように見える西側が急な山は……
黒川鶏冠山と飛竜山か。
飛竜山の西側、結構下るんだな。
雲取よりも西の奥秩父縦走路のきつさはこないだの大弛峠~甲武信で身に染みてます。
大菩薩嶺が近くなってくる。
大菩薩嶺は日本百名山の中でも「がっかり山頂」などと言われたりもする。
確かに東の大菩薩峠から登ってくると、稜線上の美しさや雷岩の展望に比べて平坦で展望のない山頂は冴えない。
だが西側からみる大菩薩はそれなりに重さを伴った迫力がある。それなりに。
尾根上にあがる。
尾根上をしばらく進むと寺尾峠。
地図にルートは記されていないが。
北側には広い踏み跡があるし、
南側も踏み跡は不明瞭ながら下って行けそうな感じだ。
森が切れて向こうに空がみえると、
丸川峠に到着。
丸川荘の向こうに富士山がのぞく。
丸川荘の前には撮影スポットあり。
丸川荘から大菩薩への登り始めも草原の登りで感じがいい。
振り返って南アルプス。
いいとこなんだよね、丸川峠。
ここまで休憩なしだったし、12時になった。
お昼にしよう。
新宿駅で買ってきた万かつサンド。
原作版『孤独のグルメ』でゴローちゃんが買って食べていたように、昔は秋葉原の本店以外で買えるとこはそんなになかったのだが。
近年は買えるところがふえてきている。
カツサンドといえば、他にもまい泉のが有名か。
まい泉はデパ地下で見かける。
まい泉がレストランのシェフに作ってもらったカツサンドだとすれば、
万世のは定食屋のおやじに作ってもらったカツサンドって感じだ。
まい泉ほど上品ではないが、これはこれでいいのさ。
お昼を食べ、先へ進む。
途中眺めのいい場所があった。
麓の裂石の向こうに塩山、その先に甲州盆地があり遠くに南アルプス。
大菩薩嶺が近ずいてきた。
地図上では最後の登りが急そうにみえるが。
道は丁寧にジグザグに折れているので、急斜面はない。
最後の登り。
ついた。今日は賑やかそうだ。
山頂の切り株に腰を下ろして休憩。
プラティバスから水筒に水を移す際にちょっとこぼしてしまったが、
頼もしい撥水ぐあいだ。
山頂はうっすらと秋の気配。
それにしても随分にぎやかだ。
がっかり山頂ということもあって、普段はあまり人がいないのだが。
雷岩のところで皆満足して、山頂は踏まずに降りる人も多い。
ガイドに率いられた団体さんも来ていたようだ。
それならば一応山頂は踏んでいくか。
大菩薩イチの展望ポイント、雷岩。
福ちゃん荘から唐松尾根を登りきった頭でもある。
富士山は雲に隠れてしまったが。
大菩薩といえばこの眺め。
唐松尾根を下る。
福ちゃん荘に下山。
最終バスは余裕で間にあう時間だが、私の場合山でテントで寝ること自体が目的な所がある。
福ちゃん荘のテント場。
が、こんなににぎやかなの初めて見た。
こないだの甲武信で初めて使った癖の強いやつ。
の、インナーテントをあえて使わず、フライシートだけをシェルター状につかってみる。
一応吊り下げ式のインナーテントもすぐに使えるよう床にセットはしてある。
うん、予想通り。吊り下げ式のインナーが無ければ一人用でも十分広い。
ワンポールと違って邪魔な柱もない。
専用のグランドシートにもフレームを受けるためのハトメ穴があるのでできる芸当だ。
同じことはモンベルのテントでもできる。
しかし。やっぱり地面との隙間はふさぎたいところだな。
ここは強風も吹かないし、まだそこまで寒くないからいいが。
似たようなやつで、スノースカートのあるのを探すか。
あるいはスカートだけ自作するか。
福ちゃん荘でビールを買って飲んだせいで寝入ってしまった。
暗くなってから晩飯。
こういうテント内に土間があるのが好みなんだ。
翌朝。
いつものように5時前に目が覚めるが。
今日は上日川峠9:00のバスで帰るだけなので、紅茶を飲んだり本を読んだりとくつろぐ。
いつの間にか二度寝していたようだ。
8時すこし前に目が覚める。
いい頃合いだろうとテントを撤収。10分で片付いた。
二度目で慣れたので早いが、やっぱりこのテント癖が強くてなあ。
あんな使い方でもペグを12本フルに打つ必要があるのもめんどい。
上日川峠から歩いてくる人も多い。
大菩薩はまだ紅葉には早いが、秋の登山シーズンってやつだな。
上日川峠・ロッヂ長兵衛に到着。
雲が沸いてしまって駐車場からの展望はなかった。
そういえば。
この左手の小高いところはテント場だと聞くな。
車道のすぐ脇というロケーションが嫌で使ったことはないが。
悪くはないテント場だ。
混みあわない冬などならば、福ちゃん荘ではなくこっちでテントを張ってもいいかもしれないな。
電波も入るし。
その後。
予定では9:00のバスに乗って9:30頃に天目山温泉で下車。
少し待って10時開店の温泉に入って、適当なとこでタクシーで駅に帰るつもりだった。
(なにせ次のバスは13時台なので)
所が増発便なのか何なのか。
8:25にはもうバスが来て、乗ってみたらば8:35にはもう出発してしまった。
温泉には9時につくだろう。
さすがに何もない温泉の駐車場で1時間待ちは……
周辺に短時間で散策できるとこもないし。うーん。
少し迷ったが、いいや、このまま帰ってしまおう。
この時間なら電車も混まないだろうし、特急も多分隣の席は空いてるはずだ。
甲斐大和駅は無人駅だ。
ボディーシートを使って頭から股間周りまで可能な限り拭く。
さっぱりしたとこでセブンに飯を買いに行く。
一部で有名だったここに設置されてたセブンの看板、今はもうなくなっていた。
辺に有名になってしまったからかな?
周りは無関係な民家だし。
現地を一目見ればわかるが、ここのセブンイレブンは甲州街道沿いのお店であり、
甲斐大和駅から行くこの狭い道は裏から行くための近道でしかないのだ。
駅のホームで肉まんやらフランクやらを食べているとほどなくして電車がきた。
大月駅で特急かいじに乗り換え。
富士急の電車がナルトだった。
新しいモンベルのザック、少し背中が短いような気もするが背負い心地は良好。
気に入ったよ。
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