2018年2月4日日曜日

2018/2/4日 高水三山

2018/2/4日 高水三山

高水三山は奥多摩の中でも初心者向けだと言われる
駅から駅へ周回コースが取れ、バスを利用しないで済むアクセスの良さ
三つの山を縦走する変化に富んだコース
真ん中の岩茸石山が眺めがよく、昼食が楽しい
全体で5時間足らずという程よい手頃さ
などと良いところをあげると色々あるが、これらをもって「初心者向け」と考えてしまうのはいかにもヤマヤ的な発想に思う

昔の話になるが、山をはじめた頃に情報収集のために2chの登山板を見ていた時期があった
山好きの青年が、彼女を山に連れてこようと相談している
その最初の山に高水三山にしようと思うがどうか、と
初心者の私でも、いや、初心者だからこそそれが無茶な話だと理解した
未経験の人間を連れてくるべき山じゃないよ、ここは
難しいか難しくないかではなく、山に登らない人間にとっての山の楽しさとは、ヤマヤの考える山の楽しさとは違うのだから

その場で私が出した意見は「簡単に登れてそれなりに達成感のある眺めの良い山で、下山後に温泉などのご褒美がある所が良い。ケーブルで御嶽に登って隣の日の出山でご飯を食べ、つるつる温泉に降りろ。それで当人が「次はもっと本格的な山がいい」と自分からいうなら高水三山にしたら?」というもの

さてその時のエラソーな事を言った私だが、実は高水三山を縦走していなかった
軍畑駅から高水山・岩茸石山まで登ったが、その後北の黒岳へむかい、さわらびの湯に降りたのだったか
少し長めのコースに挑んでいる時期だった

ともあれ一度ちゃんと歩いておこうとは感じており、雪で厳し目の山はちょっと避けたい今日などはちょうど良いのでは?と決めた次第



 中央線青梅線沿線でバスも使わないとなれば、事前に乗り換えを調べておく必要も無い
適当な時間に家を出てきたが……運良くホリデー快速に乗れた
軍畑駅から周回するつもりだったが、ホリデー快速に乗れたのならば、青梅で乗り換えるよりもそのまま御嶽駅で降り、逆コースで回ろう

休日の御嶽駅はいつもハイカーやボルタリングをする人で賑やかだが、雪の後の今日みたいな日は流石に少なめだ



 トイレを済ませ、スパッツの準備をしていると、目の前の観光案内所のような建物から親切なおばちゃんが出てきて、「積雪の状況など書き込んであるから見ていってね」と入口の掲示を示してくれた
ふむふむ?日の出山で30~40cmと
ならばもっと標高の低い高水三山なら20cmくらいか
登山者も多く、踏まれていればたいした雪でもないかな




御嶽駅~惣岳山~岩茸石山~高水山~軍畑駅でコースタイム累計4時間25分
休憩時間や積雪による減速も考えると5時間は見ておいた方がいいかな
今9:11なので、軍畑駅到着は15時頃になるか



 駅の東側で踏切を渡り、慈恩寺のお堂の左手から山道に入る



 最初のうちは雪はなし
標高が低いし、陽当りのいい南面なので




 鉄の柵に廃タイヤをくくりつけたバリケード
丹波山村で同じものをみたが、ここ御嶽でもあるとは
山から転がり落ちてくる岩から民家を守るための防壁
それでいて水は抜けるようになっている



 少し高度をあげると、雪融け水でヌチャドロ
滑ったような跡もあるし気をつけて



 412ピーク
このへんまで来ると雪も残っている
まだ滑るという程でもないが、地図によるとこの先北面を少し降る



 なのでここでストックを出し、6本爪の軽アイゼンを装着した



 御嶽駅から南の高峰に登った時、よく目についた鉄塔



 スキーのジャンプ台かな?という急な下り
ここは、うん、アイゼンつけてて良かった



 とはいえ雪はゆるんでいて、つるつる滑る凍結ってほどでもない
陽の当たる場所は完全に雪がなくなったりしていて、正直6本爪は過剰装備だったかなと





 惣岳山到着
青渭神社の奥の院が建っている
展望もなくひっそりとした場所、誰もいない



 ベンチはないが、丸太を切ったものが椅子代わりにおいてある
濡れているので座布団をおいて休憩する



 休憩してから「よし行くか」と立ち上がり、アイゼンのバンドを締め直して出発するが
いけないいけない、オレンジの座布団を忘れるところだった



 惣岳山の北側の下りはちょっとした岩場
いや、雪がなければどうということもない場所なんだが、積もっているので慎重に



 平溝川を挟んだ向かいに高水山
開けているので遠くの林業者のチェーンソーの音がよく響く



 相変わらず、日影の所は圧雪だが
陽の当たる所は全く雪が無かったり
6本爪が岩にあたり、少しジャマ
こういう時はチェーンの方がいい



 ともあれ岩茸石山到着
お昼時なのでみなここで休憩している
この山は北側の展望がいいんだ



 西に川苔山
山を登り始めの頃に挑んで途中敗退している
今みたいな積雪のある冬で、防寒対策が全くなっていなくて冷たい風に凍えてしまったのだよな
いつか再挑戦せねば



 北に都県境の尾根



東に青梅・飯能方面



 鹿の足跡だろうか



 お昼ごはんに恵方巻き
恵方など知ったことではないが、巻き寿司は好きなんだ
かんぴょう・きゅうり・玉子・高野豆腐・穴子・桜でんぶ
穴子以外、一つ一つは地味な食材だが、それでもおいしいのが寿司というもの

実は今朝、駅前のコンビニに寄ったら恵方巻きが大量に山積み状態で半額投げ売りだったの
オーナーと思しき初老の男性の、疲れた表情に涙を禁じ得なくて二つ買い求めた



 何面の展望はイマイチだが、それでも南天の陽射しを浴びながら食う飯は旨い



 それでは次の高水山へ
すぐそこに見えている



 高水山の山頂
ここも誰もいない
岩茸石山があんなに眺めが良いのだから、あえてここや惣岳山でお昼にする理由もないよね



 山頂すぐ東にある常福院
山中とは思えぬ立派なお寺です
一応林道は通じているので車で色々運べるのだろう




 軍畑駅よりも、小沢峠の南側の「上成木バス停」のほうが近いのだが
バスの本数が少ない所なので、来る時はともかく下山地点には選びにくい



 伐採地
ここまでくると雪もほぼ無いのだが
ここから北面を沢に向かって降りるのでアイゼンはもう少しつけておく



 ここまでくればもういいか、とアイゼンをはずす
6本爪の軽アイゼン、前の記事にも書いたが「割りと万能」なのは確かだが
雪が少ないと過剰装備になってしまうきらいはある
うーん、少し思う所があるので前回の記事に追記しておこう



 大きな堰堤の脇を降る
近くでみると石積のように見えるが、
離れてみれば……そういうデザインパターンのコンクリだな



 高源寺の付近にロウバイが何本かあった



 平溝橋まで戻ってきた
昨秋に青梅丘陵を歩いた時の登山口ね

ここから軍畑駅へ向かい、あと400mほどの所で電車の時間を調べてみると……なんとあと6分後
間に合うとは思うが、駆け足になってしまう
荷物を整理する余裕もなく、列車内でスパッツをはずすハメに
マジックテープのバリバリ音がひと目を引く



 河辺駅でおり、梅の湯へ



 2/18は混雑しそうだ、覚えておこう


湯上がりにビールでも、と考えていたが
体重計に乗るとここ数年来の目標だった体重まで減量出来ているではないか
それに気を良くして、今日はそのまま帰るとしよう

(山歩きと入浴とで一時的に水分が絞れているだけではないかって?)
(せめて今だけはいい気分でいさせて)


0 件のコメント:

コメントを投稿