2025年12月30日火曜日

2025/12/29(月) 相州アルプス南尾根

ご当地アルプスは各地にあれど、神奈川県清川村中心部を南北に走る県道64号の東側の山を「相州アルプス」と呼ぶ向きもあることは最近に知った。
北側の仏果山の方は何度か登った事がある。
今回は南側を最末端から登ってみよう。



本厚木駅から宮ケ瀬行のバスに乗り、御門橋バス停で降車。
30m程戻って橋を渡り集落の奥から山に取り付く。
山に入るとすぐに、獣フェンスが通せんぼしており。
右……いや、左かな?と迂回路を探っていると、入口で会釈した地元おじさんが
「こっちだよ」
と案内してくれた。
写真の入口のを入って森のへりを右手に20m程進むとピンクテープとフェンスのゲートがあった。
ありがとねー。




尾根筋に乗ってしまえばどうということはない。


左手に清川村の中心部と、丹沢の東部を臨む。



しばし快適な尾根歩き。
里山らしくフェンス・植林・境界杭・TVアンテナ等の人工物も多い。



 最初の急斜面を登って秋葉山。

ここはまだ普通に歩ける。


山と高原地図だと他の場所の説明に使われているので、地形図で確認。


蚕種石、という地名は関東の西の山の方に多い。
八王子だかには実際そんな石があったはず。




うっかりスルーしそうになったが、煤ケ谷高取山。
このあたりには「高取山」が3つある。
元々このあたりの山一帯を指してそう呼んでいたか、
あるいは口頭でやりとりするうちに
「あそこの山を高取山というのだけど」
「ああ、あそこね」(違う)
などと齟齬が生じたのか。


向かいに華厳山が見えてくる。
里山にしては立派な山容だ。


さて、悪いと評判の華厳山の南側にとりかかる。
このへんはまださほどでもない。
補助ロープも張ってある。


補助ロープはおおむねまっすぐに垂らされていて。
本来急斜面の踏み跡は道型を保てるようジグザグにつけるものだが。
ロープを頼って多くの人が直登すると路がえぐれてますますロープに頼らざるを得なくなる。
まあ、元々の尾根筋が土地の所有境だったりして難しいケースもあるか。


写真だと傾斜感が伝わらないので横を向いて。
こんな感じ。
さほど急という程でもないが、南面で地面がザレ気味なのがちょっと嫌ね。
ロープを掴んで崩れた場所を登るか、ロープを離れていくらか木の根や岩が手掛かりになる場所を登るか、その辺は判断で。

写真を撮る余裕は無かったが、ロープの上の方は部分的にスタンスが大きくなったり、岩が急だったりというとこも。
難しい体さばきを要求されるわけでもないが、ミスると下の方まで滑落する場所なのでちょっと緊張はする。
まあそれは登りだからいいのだけど。


ロープを登り切って振り返るとこれ、


もすこし足場の安定したとこまで登ってから振り返るとこれ。
写真だと伝わらないけど、情報なしだとここを降りるとは思えないな。
ここを降りるなら補助ロープを用意したいかも。



その先も急斜面は続く。
手を使う程でもないが、落ち葉が積もっているので足を取られないよう慎重に。
こういう場所を降るのも嫌だが、尻を地面につけての尻セードが使える。
正しい山歩きかどうかは怪しいが、私はその方が安全ならばと時々やる。



破線とはいえ、華厳山と高取山の間のコースに合流。
ここから先はもう厄介な場所はなかった。



華厳山。
広い山頂だ。



地元の山岳会がグッズや地図を置いてる。
ひとついただく。
こういうのは活動への協賛みたいなもんだからと少し多めに入れとく。(小銭がなかった)


コーヒーを飲みながら地図を見る。
地元の地図でも華厳山の南はカバーしていない。
その代わり高取山の南東側のルートを紹介している。
ミツマタ桃源郷なんてのも。
東丹沢だと不動尻のミツマタが有名だけど、あそこバス停から遠いのだよねえ。
こっちのはあまり歩かずにこれそうかな。


次の経ヶ岳へ向かって降りていく。
補助ロープのある場所もあるが、踏み跡がある程度固められているのでロープを頼るような感じでもない。


華厳山と経ヶ岳の鞍部から。
「相州アルプス」とはいったい誰が言い出したのか。
清川でも厚木でもなく相州。
いかにも主語がデカい。
ただまあ、神奈川の屋根たる丹沢を、県央方面からみると丹沢の主要なピークよりも手前のここらの前衛峰の方が目につく、というのはあるのかもしれない。



木の又にお地蔵様。
今年一年の山の無事を報告。





経ヶ岳に到着。



テーブルが空いてたので遅いおひる。

さて、どこまで行くかは決めてなかった。
革籠石山の手前の分岐から北は宮ケ瀬湖まで歩いた経験があるので…そこまで行って土山峠に降りるのも手だが。
土山峠に降りるとバスが1時間に1本なんだ。
商店などのある清川村の中心部まで遠いし。



という訳で東の田代方面におりよう。
あっちはバスも多かったはずだ。



関東ふれあいの道に指定されている。



中央にスリットの入った堰堤。
めずらしいな。
砂防堰堤で大雨時の土石木などから麓の集落を守るためのものなので。
強度的に問題ないならこれでもいいのか。




半蔵坊前バス停でゴール。
5分程度でバスがくるいいタイミングだった。


午後の中途半端な時間だったので。
通しでやってる独楽寿司へ。
いつもこの時間はガラガラなのだが、もう年末年始のようで今日は賑わってた。



90分550円のアルコールドリンクバーが強い。


小田原仕入れがウリの店で、地魚がうまい。
おつまみも充実しているけどね。
ただアルコールドリンクバーを抜きに回転寿司屋としてみるなら、まあまあ高級店の方ではある。
(5000円近いお会計に解せぬという顔をしながら)

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