それもおおよそ収まったところで新年最初の山に行ってきました。
寸庭の集落から。
鉄五郎新道は発心した地元の篤志家が御嶽神社への参道として拓いた道。
丹三郎道と同じような来歴だが、そちらよりもちょいマイナーか?
山と高原地図では紹介されていない。
最初はほぼ水平に沢奥へ向かう。
鳥居脇に潰れた建物残骸。
鉄五郎新道も参拝者の多かった時期は休憩舎があったそうな。
これがそれだろうか。
鳥居を右に浅間神社奥宮へ寄っていく。
お社の裏、北側を覗き込む。
登ってこれるようには見えないが…
『新バリエーションハイキング』には越沢アルペンとして紹介されている。
つべでここを登る人の動画を見たが、まあ酷い。
元々命知らずな修験者の修行の場だったのを、現代のクライマーが引き継いで、鎖を打って無理やりルートにしたかのような。
クライミング技術的に難しいというより、足元が怪しくて不意に墜落してしまう可能性が高いという意味で怖そう。
鳥居へ戻って広沢山方面へ。
傾斜はあるが尾根道になり足元は不安はない。
848ピークの広沢山。
山名標識をよく見れば、文字がくりぬいてある。
このタイガーの魔法瓶も結構長く使っていて。
壊れたら次は何を買おうかも考えているのだけど。
全然壊れないねえ。
この下で何かをやってるような気配はないのだけど?
大塚山北方尾根は5本の支尾根をもつ。
手にたとえるなら親指が丹三郎道。
今日は一番西の、小指にあたる尾根を降りてみる。
『新バリエーションハイキング』で”夕陽向フノ尾根”として紹介されている尾根だ。
青梅に事務所がある、ここのことらしい。
伐採に補助金を出し、伐採跡は財団で植樹すると。
以前ニュースで見た、花粉を出さない品種への植え替えを行ってるとかいうやつなのかな。
素直にここで降りとけばよかった、とこの後後悔することになる。
真正面に赤久奈山の採石面がみえる。
お正月だからかな、しめ縄も榊も新しく、ガラスのコップも綺麗だ。
地元の人が清めたばかりなのだろう。
地元の人がお堂に来ているなら道はそれなりにしっかりしているはずだが……
ん~、んんん~?
いやいや、もう下に民家の屋根が見えているのにこの斜度はおかしいって。
植林帯ならまだしも、皆伐してススキしかない禿山でこの斜度では。
滑落不可避と見て引き返す。
お堂の右手にピンクリボンがあった。
こちらなら安全に降りて行けそうかな、と最初は思ったが。
リボンはやたらとベタベタあるが。
どうも様子がおかしい。
あちこちに散らばるようにリボンがあり、リボンのある場所が一番歩きやすい訳でもない。
もちろん林業者のマーキングでもない。
これはあれだ、ここを行きなさいという後続者への案内じゃない。
行けるかどうか分からない場所を探りながら通る人が、候補やダメだった場合に引き返す目印としてつけまくったリボンだ。
参考にはなるが信頼してはいけないやつ。
途中、もう立って歩くには危険と判断して、尻を地面につけてズリズリと滑り降りた。
ここは……
林道寸庭線の入口、まさにスタート地点に戻ってきた。
しっかり踏まれた道があればともかく、無いならちょっと厳しいな。
スリップして滑落しだすと下まで止まれないかも。
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