2025年1月31日金曜日

2025/1/12(日) 鉄五郎新道・夕陽向フノ尾根

年末にひいた風邪は熱が下がった後もケホケホと尾を引いたのだけど。
それもおおよそ収まったところで新年最初の山に行ってきました。


古里駅で降りてセブンでまずはコーヒーを



寸庭の集落から。



林道寸庭線の入口、


の、すぐ右わきの道から入っていく。


標識やらテープやらがべたべた。踏み跡も取っ散らかっている。



鉄五郎新道は発心した地元の篤志家が御嶽神社への参道として拓いた道。
丹三郎道と同じような来歴だが、そちらよりもちょいマイナーか?
山と高原地図では紹介されていない。
最初はほぼ水平に沢奥へ向かう。



鳥居脇に潰れた建物残骸。
鉄五郎新道も参拝者の多かった時期は休憩舎があったそうな。
これがそれだろうか。





鳥居を右に浅間神社奥宮へ寄っていく。



お社の裏、北側を覗き込む。
登ってこれるようには見えないが…
『新バリエーションハイキング』には越沢アルペンとして紹介されている。
つべでここを登る人の動画を見たが、まあ酷い。
元々命知らずな修験者の修行の場だったのを、現代のクライマーが引き継いで、鎖を打って無理やりルートにしたかのような。
クライミング技術的に難しいというより、足元が怪しくて不意に墜落してしまう可能性が高いという意味で怖そう。





鳥居へ戻って広沢山方面へ。
傾斜はあるが尾根道になり足元は不安はない。




848ピークの広沢山。
山名標識をよく見れば、文字がくりぬいてある。


この後は激しい登りも無くなだらかな植林帯歩き。



電波塔の脇をのぼって。


大塚山山頂のテーブルでスシを補給。
このタイガーの魔法瓶も結構長く使っていて。
壊れたら次は何を買おうかも考えているのだけど。
全然壊れないねえ。


下りは大塚山の北方尾根へ。


数年前から見かけるこの奥多摩町と野村不動産の連名の札。
この下で何かをやってるような気配はないのだけど?



丹三郎道の下降点で、当然ぼトラロープの脇を抜けてさらに北へ。


現在はつながっている海沢寸庭林道を横切り、



ここ。
大塚山北方尾根は5本の支尾根をもつ。
手にたとえるなら親指が丹三郎道。
今日は一番西の、小指にあたる尾根を降りてみる。
『新バリエーションハイキング』で”夕陽向フノ尾根”として紹介されている尾根だ。


最初はやや急で地面が踏み固められてないが、



鉄塔巡視路の区間はしっかりして歩きやすい。



8号鉄塔


花粉対策室 とは

青梅に事務所がある、ここのことらしい。
伐採に補助金を出し、伐採跡は財団で植樹すると。
以前ニュースで見た、花粉を出さない品種への植え替えを行ってるとかいうやつなのかな。



鉄塔巡視路はここで、林道に降りる模様。
素直にここで降りとけばよかった、とこの後後悔することになる。




少し展望の開けたところ。
真正面に赤久奈山の採石面がみえる。


右手を見ると、植林帯のへりに下っていけそうな踏み跡があったが。


踏み跡が続いているので尾根の末端部まで行ってみよう。



ススキ藪をかき分けていくと、小さなお堂があった。
お正月だからかな、しめ縄も榊も新しく、ガラスのコップも綺麗だ。
地元の人が清めたばかりなのだろう。


後は降りるばかりだ、とお堂の正面を北側へ、踏み跡をたどる。
地元の人がお堂に来ているなら道はそれなりにしっかりしているはずだが……
ん~、んんん~?


いやいや、もう下に民家の屋根が見えているのにこの斜度はおかしいって。
植林帯ならまだしも、皆伐してススキしかない禿山でこの斜度では。
滑落不可避と見て引き返す。


お堂の右手にピンクリボンがあった。
こちらなら安全に降りて行けそうかな、と最初は思ったが。



リボンはやたらとベタベタあるが。
どうも様子がおかしい。
あちこちに散らばるようにリボンがあり、リボンのある場所が一番歩きやすい訳でもない。
もちろん林業者のマーキングでもない。


これはあれだ、ここを行きなさいという後続者への案内じゃない。
行けるかどうか分からない場所を探りながら通る人が、候補やダメだった場合に引き返す目印としてつけまくったリボンだ。
参考にはなるが信頼してはいけないやつ。
途中、もう立って歩くには危険と判断して、尻を地面につけてズリズリと滑り降りた。



そしてなんとか墓地の裏手に降りてこれた。
ここは……



あは。
林道寸庭線の入口、まさにスタート地点に戻ってきた。


寸庭の集落を歩きながら、お堂の北側の山肌を見上げる。
しっかり踏まれた道があればともかく、無いならちょっと厳しいな。
スリップして滑落しだすと下まで止まれないかも。


ここは奥多摩町なので。
小丹波のホテル並みに綺麗なトイレで身支度。
(毎度ありがとうございます)
ジャージの尻の部分が少し擦り切れてしまったか。
ジャージは極めて機能的なミドルレイヤーだと思っているけど、
こすったりした場合の強度は弱いのね。


古里駅前の食堂に寄りたかったが、閉店10分前になってしまった。
また今度。
夕陽向フノ尾根は、古里あたりの青梅街道から見れば、確かに夕陽の向かう先にあるようだ。


夕陽向フノ尾根の最末端について。
帰宅してから改めて『新バリエーションハイキング』を確認したら、最末端は触れてなかった。
鉄塔巡視路を寸庭林道に降りるか、あの植林帯のヘリの踏み跡を降りるのが正解だったみたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿