2023年4月30日日曜日

2023/04/28(金)~29(土)ツェルトビバーグ(2)+雑記

 先週と同じような事をやっていく。


マットとストックを外付けにすれば、一つ小さいザックで十分にまにあう。
水1.5L込みで9.9kg。


武蔵五日市駅から数馬行きのバスは、平日にも関わらず多くの(高齢者)ハイカーで混みあっていた。
また檜原村の中心部から多くの小学生が乗ってきた。
払沢の滝に遠足にでも行くような感じだった。
南秋川の柏木野バス停で下車。


バス停から10m程で案内あり。



民家の脇を通らせてもらい、川沿いに下っていく。


今の時期、山で自生している自然の藤をあちこちで見かける。
藤棚で見る藤の花はただ綺麗だが、こうして他の木に絡まり下から上まで覆いつくして咲く藤の花は、葛と同様の侵略者なんだな。


橋を渡ってから身支度。


作業道の分岐もあるが、ちゃんとした標識がある。
この万六尾根は正規の赤線コースなのだ。



暑い。手袋は早々に外してしまった。


尾根の上に乗ると、広葉樹の森になる。


長く単調な万六尾根だったが、2時間10分ほどで、


笹尾根上の連行峰に到着。
ベンチで小休止。
ここは東京都(檜原村)と神奈川県(相模原市緑区)との境の尾根にあたる。
いやしかし今日は暑くて喉が渇く。


少し西へ移動し、


三国山のベンチでお昼にした。
高齢者の団体さんで賑わっていた。


三国山を過ぎて西へ、東京都(檜原村)と山梨県(上野原市)の境の尾根上を行くと人もぐっと少なくなる。
そこを休み休み、のんびりと歩く。
というのもビバーグ想定地に早く着きすぎてしまうようなのだ。
当初予定を立てた時、余裕も含んで「このくらいの時間に柏木野バス停を出発できたら」という時間の1時間前か1時間後にしかバスが無く、1時間前のバスを選択したのだけど。
結果から言えば2時間後のバスでも十分だった。


日原峠。
笹尾根上にいくつもある峠の一つだが、ここは少し北へ下ると貴重な水場がある。



8分ほどで水場に到着。
明日の下山までの水を汲み、顔を洗う。


先週同様。
四隅のペグでツェルトを立て、


長辺側の中間ループを外側に引っ張り、


さらにサイドリフターも引っ張る。


中はこのように、引っ張ったせいで中央は土がむき出しになってしまうが。


気になるならシートでも敷けばいい。


蛇腹のマットを広げて寝床完成。
うん、この張り方だととても広く感じる。


まだ明るいうちから酒盛り。
日本酒1合とウィスキー300mlを持ってきた。



横になって休んだりしながら飲んでいると。


意外と飲んじゃうもんだねえ。


暗くなってきたので寝る準備。
首筋背筋にカイロをはったが、まあ必要なかったな。


今日も今日とて温泉の開店時間に合わせて降りるのみ。



クマ公かな?



曇ってるかと思いきや、富士山くっきり。
雪がもう7合目あたりまでしか無い。


数馬の集落を見ながら降りていく。


近道を通って。


9:40にゴール。
少し早かったか。荷物を片付けて開店を待つ。


風呂は10時からだが、食堂は11時から。
なので湯上りに一杯飲んでようと思ったのに。
そ、そんな殺生な。


食堂の方はアルコールOKなようで一安心。
舞茸の天ぷらと刺身こんにゃく。

刺身こんにゃくというのは子供の頃は理解できない食い物だったが、酒を飲むようになると分かる。
味(といっても醤油と山葵だが)と食感と嚥下した感覚だけが欲しくて、胃に栄養を入れたいわけじゃないのよね。

この刺身こんにゃく、白・黒・青のり・唐辛子と色鮮やかななのもいいが、おそらく大きな塊のこんにゃくから削りとる道具に工夫があるのかな?細かい溝のような傷がついていて、それが醤油と適度にからむ。
山葵も旨いのがいい。

もちろんこれだけでは足らないので、お土産で地元の店が焼いたパンも買って食べ、
乗換の拝島駅のリトルマーメイドでも焼きたてのパンを食べた。



高田馬場で飲兵衛と合流して打ち上げ。
テーブルの真ん中に穴が開いていて、そこに火鍋ならぬ丸い鉄の中華鍋が嵌っているという風変わりな店だった。
そこで火鍋ならぬ、炒め物を調理しながらつつけるらしい。
まあそこまでお腹がすいてるわけじゃないので、手羽先と羊モツスープでいいか、と頼んだらゴツイのが来てしまった。
お腹パンパン。


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さて。
先週と続けてのツェルトビバーグだけど、我ながら酔狂な事をしているという自覚はある。
元々山の中で寝る事そのものが好きだというのはあるのだが、もう一つ、自分の中から理由のようなものも浮かんできた。
私はそこまで足が速い訳でも、スタミナがある方でもない。
また車がないので公共交通機関に頼った登山になり、日帰りという枠内だとどうしても選べるコースに限りがある。

だがもし、山中でビバーグして良いとしたら?
地図上のコースタイム10時間のコースを日帰りで行くのはなかなかしんどいが、
7時間+3時間に分割できるならだいぶ余裕をもって歩ける。

昔は10時間コースを頑張って日帰りで挑むような事もしていたが。
例えば……
始発で出かけ、
日没間際(あるいはヘッデン点けて)の下山になり、
温泉に入って地元の酒と料理を堪能し、
帰宅するのが22時とかになると。
充実した一日ではあるが、それはもう次の日は昼まで起きられない。
ならば、二日連続で用事が無く山にあてられる場合、こういう山行にして2日目は午前から温泉に入るのも悪くはないだろう。
そんなことを考えている。


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昨年随分と泣かされてた膝痛だが、このところは悪くない。
長時間の行動ともなれば、下りの最後の方で膝に軽い違和感が出始める事はあるが、今のところは大丈夫。
(一日の行動時間を長くしたくない理由でもある)

歩き方を気をつける、というのは昨年時点でもやっていたので。
何が功を奏したのかははっきりしないが、おそらく下半身の筋トレをやめたのが効いているかもしれない。
特にレッグプレスのようなトレーニングは、効率的に腿の筋肉を鍛えられるものの、どんなに気をつけていてもどうしても膝に負担が入る。
以前は180kgでギコギコやっていたが、あれが良くなかったかも。
代わりにトレッドミルで走ったり、近所をジョギングする機会を増やしている。

私の様に体重の重い人間は、通常に山を歩くだけで下半身の筋トレになってしまうので、わざわざジムでまで筋トレする必要は無いのだ。
代わりに持久力を高めるべきだろうな。

2023/04/22(土)~23(日)ツェルトビバーグ(1)

このところ「山に行ける日」と「山に行ける天気」とのかみ合わせが悪く、なかなか登れていなかった。
またこのところ 急に暖かくなったので。
久しぶりにツェルトで寝てみたくなった。



先のダイヤ改正で青梅どまりになってしまった”ホリデー快速おくたま号”
まあ青梅で奥多摩への接続はあるんですが。


東日原バス停からスタート。



天気はいまひとつ。
曇天が背景では新緑も映えません。



一杯水避難小屋に到着。
今日はここから東へ、東京都と埼玉県の境の尾根を行きます。


一杯水の水場。


チョロチョロと出ている。
稜線近くという事もあって水量は乏しく、時に枯れる事もあるのだけど。
林業の人が見てくれているようで、水場そのものが崩れているという事は少ない。


水が細く、汲むのに時間はかかるが。
ホースになっているので、こんな風に地面に地面に置いて待つことが可能。
ここで明日の下山までに必要な水4Lを汲んでいく。



曇った尾根上を行く。



正午を過ぎてから急に陽が出てきた。


仙元峠の西の肩は道が崩れていて、ちと肝を冷やした。


特に用もなく仙元峠にあがってみる。
峠とはいうが、ピークである。
ここから北へ、仙元尾根をくだると秩父の浦山地区に降りられる。



隣の蕎麦粒山。
さすが人気の山だけあって、多くの人がお昼休憩をとっていた。




蕎麦粒山~日向沢ノ峰は広く防火帯が切られていて。
石尾根のブナ坂と同じくらい気持ちのいいコースだ。



高い木の枝に咲く、アジサイのような花。
御前山から奥多摩湖に降りる途中でも同じのを見た記憶があるが、さて?



日向沢ノ峰を越えると、一段、道は細くなる。




こんな痩せ尾根の上に巨大送電鉄塔がたっている。


南の東京側


結界。


北の埼玉側。
大丈夫なのか?この基礎。


さて。15時を過ぎてまだまだ明るいものの、太陽は傾きつつある。
西側を山にさえぎられた平坦地があったので、ここを今夜の寝床にしよう。


まずツェルトの四隅にペグを打ち、普通にストックで立てる。
いつもならここでサイドリフター(側面中央についてるループ)を細引きで引っ張る所だけど。


今回はあえてそこは使わず、長辺側の中央についている中間ループを外側に引っ張るようにペグを打つ。
長方形を六角形にするようなイメージね。


すると側面もそこそこたるまずに、中が広くなる。


オイルサーディンとコンビーフ。
値段も高いし普段はあまり食べないのだけど、こういう山でのツマミにすると妙に旨い。
ウィスキーは150mlでは全然たらなかったな。


翌朝。


朝5時のツェルトの中は5℃程度。
あったかいもんです。


しかし撤収して歩き出すと、存外に風がつめたい。
指がかじかんでしまうが、そこそこ厚めの手袋はザックの底にしまってしまった。
薄手の手袋でがんばる。



そういや、賞味期限が半年前のフルーツ缶があったな。
朝飯にしよう。


棒の嶺に到着、と。足元に桜の花びらが。



ヤマザクラがまだ咲いていました。


日向沢ノ峰~棒ノ嶺の間は登山者の少ない区間ではあるが。
棒ノ嶺はさすがに人気の山、この時間でもたくさんの人がいる。

で、白谷沢をくだろうと思っていた。
少し前に白谷沢での遭難事故の記事を読んで、その現場を確認したいと思っていて。
でも麓から続々と登ってくるたくさんの人たちとすれ違っていると、おそらく白谷沢は渋滞しているだろうなと考えて。


河又への尾根沿いのコースで下山しました。


ドンピシャ、開店7分前に到着。
靴やストックを洗ってから一番風呂。


日曜日のせいか、意外と客が多かった。
サウナも混んでいたので早々にあがって地ビールと地酒で乾杯。
食堂がないのが惜しいよね、ここ。


ヤマノススメのラッピングが終了したノーマルバスで飯能へ帰った。