2021年8月18日水曜日

2021/8/18水 平九郎茶屋再訪@奥武蔵

 大河ドラマ、見てます?私は見てません。
が、話題にはなるのである程度は自然と耳に入る。
次回(8/22)放送で渋沢栄一がパリ万博から戻り……義弟の平九郎の最期が描かれるのだとか。

奥武蔵の顔振峠は過去に何度か訪ねており、彼の名を屋号にした平九郎茶屋で食事もした。
峠から北へ下った麓にある「渋沢平九郎自決の地」の碑も2回程通りかかって目にしている。

2016/11/30水 顔振峠の猪鍋

2016/07/01金 関八州見晴台

大河の件があったからという訳でもないが、機会があれば再訪したいとは思っていた。
全国的に雨の中、関東だけは天気予報が良い。
ぽろっととれた平日休みに行って来よう。


早朝の高麗駅
高麗(こま)という名前の通り、ここらへんは古代から渡来人の住み着いた土地。
駅前のこれは朝鮮の魔除け……鬼瓦とかガーゴイルとかに相当するものらしい。


踏切から日和田山を見る。
なんか雲行があやしいな。

と思っていたら突然雨が降ってきた!結構はげしい。
天気予報ではまったく雨の心配がなかったので、雨具を用意してない。
あわててコンビニでビニール傘を買う。


登山口のあづまやで朝食&支度。
雨はやむ気配なし。まいったな。


登山口の案内看板。
一の鳥居から左に向かい、水場から直登するのが男坂となっている。


ここがその水場


現地の案内でも直登が男沢、西への道は見晴しの丘となっているのだが。


守屋地図ではなぜかこの直登コースが紹介されていない。
手持ちの(だいぶ古い)山と高原地図でも同様。
特に問題のある道という訳でもないのだが。







この男坂はちょっと面白い。
ハイキングコース以上、岩場未満、といった塩梅。
少し歩きなれた初心者を連れてくるのにちょうどいい。
少し大きめの岩でも、落ち着いて三点確保しながら登ればだれでも登れる。
無理だと思えば迂回する踏み跡もついているので、自分の実力に合わせた場所を進めばよい。
実際天気が良ければご老人のグループがキャイキャイ言いながら登っている場所でもあるよ。
私も現に傘をさしながら歩いているし。


二の鳥居に到着


振り返ると巾着田


東の都心方向は青空のようにも見えるが。


西の秩父方面はだいぶあやしい。

日和田山の山頂は人がいたのでスルーして先へ。


駒高集落の茶屋。
当然まだ営業してない。


物見山のベンチで小休止。


一向に止む気配がない。


北向地蔵へ一礼して先へ。
ここから西、顔振峠まではまだ歩いたことのない区間だ。


天気予報を再確認する。
秩父市の8時時点の天気予報。
6~12時の降水確率は20%だが……


見ての通り目の前はザーザー降り。
8時時点での秩父も間違いなく降ってたと思うよ。
「降水確率」の定義は無論知っているけど。
8時発表時点でも、6~12時の予報が更新されている訳でもなさそうだ。
途中行きかう人達も、今日雨に降られている事に困惑しているようだった。


エビガ坂の標識。
ユガテの地名が勝手に書き足されている。


越上山への標識を見て足を止める。


行き止まりの山頂ではあるが。
時間に余裕もあるし、行ってみようか。


特に展望のよさそうなわけでもない山頂でした。


山中にしては立派な諏訪神社をすぎ。


車道に出て顔振峠へ。
知らないカフェだ。休業しているけど。
最近にできた店だろうか。


顔振峠に着。
もう一軒の顔降茶屋は開いてなかった。
平九郎茶屋は営業中。
その平九郎茶屋の前に、この店と渋沢平九郎との関わりが石碑にしてある。


平九郎茶屋に入る。
ケースにはお酒も冷えているが……緊急事態の折、売ってくれるかどうか尋ねるのもはばかられる。


戸田乳業のコーラとメロンサイダーをたのむ。


そばでも食べるつもりでいたが。
道中におにぎりやパンを食べたのでお腹がすかない。
みそこんにゃくを2皿たのむ。
上州や秩父・奥多摩における、いわゆる「おでん」なのだが、誤解をさけるためかここではみそこんにゃくという名で売っている。

食べ物の歴史としては、水分を抜いた豆腐に串を打ち、炙り焼きにして味噌を塗って食べる「田楽」が最も古い。
街道沿いや寺社の門前などで茶屋がファストフードとして提供する軽食だったそうな。
やがて調理の手間を簡便にするため、豆腐でなくこんにゃくを・炙り焼きでなく鍋で湯がく調理法のみそこんにゃくも「田楽」の一つになった。
現在我々のイメージするおでん、いわゆる関東炊きと呼ばれる奴はそれよりも後世の登場になる。

それはさておき、この店は猪鍋が名物でもある。
ただ夏はやってない。
11月以降だとのこと。冬にまた来たい。


顔振峠から北へ小一時間下った、黒山の集落内に平九郎自決の地がある。


場所はここ、黒山バス停からすぐ。


前来たときは正面の碑だけで、左の写真入りのプレートは最近に加えられたものだろうか。


黒山バス停に到着。
意外なことに若い人も何人かバスを待っていた。
大河影響で平九郎の墓参りにでも来ていたのだろうか。

高麗駅~日和田山~顔振峠~黒山バス停のコースは先日の記録的大雨の影響も特になく、問題なく歩けました。


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