昨年同様今年も暖冬でなかなか雪が降らなかったが。
金曜日から土曜日にかけてようやくまとまった雪が降った。
都内でもそれなりに降雪していて、それでいて日曜日は好天気。
山に行かないわけにはいかないだろう。
今日は二ノ塔・三ノ塔をまわってみたい。
ただヤビツ峠行のバスは運航しているかどうかわからず、
なんとなく大倉の気分でもなかった。
まだ歩いていない菩提から二ノ塔尾根を登ってみようと思う。
小田急線の急行が渋沢駅に着くといつものようにハイカーたちが早足でバス停に向かう。
しかし皆、大倉行のバスにならび。
秦野駅行のバスに乗ったのは私ひとり。
菩提原で下車。
標高は200mに満たない住宅地だ。
自販機であったかいコーヒーを胃に入れて出発、北へ向かう。
建設中の新東名。
秦野にSAとICができるらしいが、どのへんだろう?
右から大山・塔ノ台・二ノ塔・三ノ塔
三ノ塔尾根の向こうに塔ノ岳がちらりとのぞく
西を向けばこちらも富士山がちらりと。
富士山もずっと雪がすくなかったが、ようやく白無垢の頂になった。
もう営業していないっぽい田舎の食料品・酒店。あじわいがある。
くず葉学園とかいうとこの脇をすぎる。
ここにも自販機はあった。
表丹沢野外活動センターとかいう場所を過ぎる。
秦野市の市営だが、有料のキャンプ場らしい。
沢沿いの林道をのぼっていくと、くずはの泉。
ここに駐車場とトイレがある。
マイカーならここまで入れるようだ。
そのすぐ先のゲート脇をくぐる。
ゲートをくぐってすぐに、二ノ塔尾根の取り付きがある。
ここで身支度して出発。
道はしっかりと踏まれている。
高度をあげるにつれ
徐々に
雪が目立ってくる。
とはいえ金~土に降ったばかりの雪でまだ柔らかく、アイゼン類は必要ない。
本日先行していると思しき足跡が2,3名
それと獣の足跡。
肉球のようだけど、何の足跡だろう?
こっちはひづめ。
鹿か猪だろう。
林道にでる。
先行の2人組がいて、私が到着するのと入れ替わりに出発していった。
林道は……昨日の日中に一度除雪が入ったのかな?
薄く固くしまった雪面の上に、さらに雪が積もっているような状態。
歩くとシャリシャリと固いかんじがする。
魔法瓶の温かい紅茶を飲んで小休止してから出発。
お昼は三ノ塔でいいかな?などと考えていた。
林道周辺から二ノ塔尾根は、踏み跡が複線化したり、林業者のブル道が並行したりしだす。
まあ道に迷うような複雑さではない。
写真を撮ろうと胸もとのポケットに手を伸ばし……
あれ?iphoneがない?
腹ポケット?ズボン?ザック?
ない。
落としたか。
さっき林道で休んだ時に触ったので、そこからここまでの間で落としたか。
山でスマホをいじる以上、なくしたり、回収不能な場所に落としたり、岩にぶつけて壊す可能性は理解している。
それゆえメインで使用しているandroidのスマホとは別に、山地図(GPS)&+カメラ専用にiphoneを運用していた。
この用途だと画面のでかいスマホは不向きで、4インチの小さなiphoneSEがまさにうってつけだったんだ。GPSのつかみも早いし。
リスク回避のために2台に分けているとはいえ、あきらめる気にはならない。
探しながら引き返すか。
ちょうど尾根の上から降りてきたおじさんに、林道からこっちでスマホを落としたこと・これから引き返して探すこと・落ちているのに気づいてもそのままにしておいてくれ、と伝えた。
慎重に足元を見ながら降りていく。
しかし、どこで落としたのだろうか。
胸元のポケットに入れていたとはいえ、ポケットからポロリと落ちるような激しく体を揺さぶるような動作はしていない。
だから歩いている最中に落とした可能性は低いのだ。
考えられるとしたら、林道で休憩したあと。ザックを背負いなおす時とかに落としたのではないだろうか。
そんなことを考えていると、下の方から声がする。
「おーい!あったよー!林道のとこー!」
「ありがとうございまーす!おいといてくださーい!
と叫び返して降りていく。
やはり。休憩した場所に落としていた。
おじさんありがとうございました。
さて。無事回収できたはいいが。
この引き返しで上り30分と下り20分、合わせて50分のロス。
こういうことがあると時間や体力以上に気持ちがしぼんでしまう。
もう一度上りなおして二ノ塔・三ノ塔へ向かう気がなくなってしまった。
このまま林道を西へ、三ノ塔尾根へトラバースして、三ノ塔尾根を大倉に下ろう。
陽の当たるところは融けているが、日陰はまだシャリシャリしている。
アイスバーン化はしていないのでアイゼンは不要だが、明日以降はわからないな。
舗装林道はなまじ地面が平らな分、日中融けた水が夜間の冷気で凍結するとスケートリンクのようになることもあり。
そうなると山道よりもよほど厄介だ。
林道歩きも場所によってはそれなりに楽しい。
三ノ塔尾根の向こうに大倉尾根がみえる。
大倉尾根は急斜面と緩やかなとことが交互に表れる階段状の尾根であることが見て取れる。
山岳スポーツセンターによる。
主に山岳会などの団体が利用する施設なのだが。
一度ここでシャワーを使わせてもらうかと。
160円。
シャワー室はこんな感じ。
シャワーブースが4つ。
シャワー室の入口扉に鍵はかかるが、中はシャワーカーテンのみ。
団体で利用することを想定しているのだな。
つり橋を渡って大倉に戻ってもまだ13時前。
二ノ塔・三ノ塔に
塔ノ岳
朝に渋沢駅から見たよりも、若干雪が減っているかな?
バス停前のポプラが廃業した跡に入ったカフェに入ってみた。
この時間なので、まだ山から降りてきたハイカーよりも、戸川公園に遊びに来た家族づれの方がめだつ。
生ビールを頼むとお上品なグラスででてきた。
カレーライスは一見普通の日本的カレーたが、食べてみるとココナッツやハーブの香る東南アジアのイエローカレーっぽい味がした。
わりとおいしいが、山のぼりする人間からしたら量がたらないな。
ポプラの前にはどんぐりハウスという軽食屋がながらく営業していたが、そこのカレーが好きだった。
長時間煮込まれすぎてぐでぐでになったカレーなのだが、その濃いめの味と消化器官にやさしいカレーが汗をかいた下山直後には旨く感じたものだった。
ともあれ今度のお店には長く続いてほしい。
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