2019年2月11日月曜日

冬の汗対策

冬は低山を中心に日帰りで歩いている。
加えて元から悪天候の日は登山しない方針なので、ウェアにはそこまで気を使っていない。
ただそれでも。樹林帯を歩いている時は良くとも、ある程度標高のある稜線上にあがった途端、冷たい北風に身をすくませるという事は度々ある。
防風対策、つまり冷たい風に体温を奪われないようにする必要はあるのだ。

これが街での話であればウィンドブレーカーが安くて手っ取り早い解決策になるのだが。
山を歩いていればどうしても汗はかく。
ウィンドブレーカーなど着ていたら、服の中がすぐに蒸れ・濡れてしまう。
この状態で体が冷える事は低体温症に繋がり、大変な危険要因である。
ではどうするかというと、一般的には2つの対策がある。

■1.ハードシェル

ゴアテックスを始めとした防水透湿素材を用いたアウターを着る。
防水は当然防風も兼ねるので風を通さず、それでいて中の湿気を少しずつだが外へ逃がす。
ある意味理想の解決策。
難点は値段が高いこと。着心地が良いとは言えないこと。透湿と言っても限度はあること。

値段に関してはそれなりの性能を持ちつつも低価格な素材も出てきている。
モンベルのサンダーパスジャケットなどは透湿性能15000g/㎡/24hのスペックを持ちつつも1万円を切っている。

着心地は、慣れればどうということも無いだろう。少なくとも雨合羽よりはましなはずだ。

透湿性能に関しては、ゴアテックスだろうと額に汗が浮かぶ程の発汗量になれば対処しきれない。
”蒸れない”のではなく、”着たままでも中が少しずつ乾いていく”と思ったほうがいいだろう。
着ている素材によって程度の差はあれど、基本的に冬のあるきかたはペースを落として汗をかかないような歩きかたに変える必要がある。

■2.ソフトシェル

完全な防風とは言えないが、そこそこの防風性がありつつも吸湿・放湿性のある素材でできたアウター。
ハードシェルに比べると柔らかく・ストレッチ性のある素材であるため、対称的にソフトシェルと呼ばれる。

ソフトシェルを着た上からハードシェルを着る、という選択もある。
この場合はアウター寄りのミドラーということになるし、脱ぎ着によって状況に対応しやすいという利点がある。



ただ私は基本そのどちらでもない。
最初に述べたようにそこまで高機能なウェアを必要としていないものある。
服にそこまでお金をかけられないのも正直なとこだし、
私のガタイに収まるサイズが安価でそこそこな商品に無いというのもある。
本当に防風対策が必要な場面では防水透湿素材のアウターを着るが、汗っかきの為すぐに蒸れやすい。なのでできれば着たくない。
そんな悩みを持っていた私が行き着いたのが、

■3.ベスト

という選択。
つまり上半身すべてを防風するのではなく、体温を奪われてはいけない体幹部分のみ防風性のウェアで守る。
一方で最も汗をかく脇は開放されていて、前のファスナーを下ろすことで胸元やお腹も適時ベンチレーションにできるというわけ。

現在使用しているベストは2つ。
一つは釣りの人やカメラマンが着ているような薄いナイロン製でポケットのたくさんついているベスト。
背中側をメッシュのみにすることもできる。
もう一つはスポーツブランドの完全な防風性のウィンドベスト。裏側に薄いフリースが張り合わせてあって暖かい。
この2つを状況次第で使い分けている。
薄手のダウンベストも持っているが、アウターとして用いるには少々心もとない。
あれはあくまでミドラーとして保温層を作るためのものだ。

ここ3年ぐらい、秋が深まってから春先までの登山スタイルはもっぱらベスト。
これが一番性に合っているんだ。
もちろん天気予報は見てもなにがあるかわからないのが山の天気。
雨合羽の上下は持っておく。

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