大沢バス停~平石尾根~平石山~本仁田山~花折戸尾根~ゴンザス尾根~もえぎの湯
0646 新宿 ホリデー快速おくたま1号
0821 奥多摩 1080円
0835 奥多摩駅 西東京バス奥21東日原行
0845 大沢バス停下車 258円
木曜日の夜に、都内でもこの冬二度目の降雪があった。
ただ雪の量は少ない。
日曜日に奥多摩まで来てみたが、この通り陽当りの良い山の南面にはもう雪は無い。
日原街道は日陰のごく一部で道路が凍結していて、運転手が慎重になっていた。
大沢バス停で下車。
この平石橋を渡った先を右に入る。
モノレールの脇を登っていく。
足元はコンクリで固めてある。
途中2つベンチがあったので、身支度はそこでしてもいいかもしれない。
モノレールと交差する作業道を見送って10mばかし先に、
赤いホース箱。
ここから未舗装の山道になる。
ここで支度。
100円ショップで麻の巾着袋を買った。
ストックをザックに外付けしているのだが、汚れたストックの先が電車の中などで他人の服に触れないか気になっていたものでね。
ここでパンをかじったり、上着を脱いだり、地図の確認などをしていると、同じバス停で降りた5.6人のパーティが遅れてやってくる。
当然私の居る方に来るのかと思いきや、さっきのモノレールと交差する作業道を登っていくではないか。
どっか上の方で合流するのだろう、と思っていたが。
5分程で再び降りてきた。
単純に間違えただけか。
9:05出発
まずは平石尾根を平石山まで。
ごっつい落石防止柵
この上でさっきのパーティを追い越す。
なかなかの急斜面をジグザグに高度をあげていく。
踏み跡は薄め、かつ作業者の踏み跡などもあるが、紛らわしいという程のところはない。
枝打ちされた杉の枝が厚くつもってはいるが、奥多摩らしい手入れの行き届いた山林だ。
No12鉄塔
いつもの
なぜか標識が転がされている。
鉄塔から南西をみると、正面に石尾根。
流石に石尾根の北面は薄く白い雪が残っている。
正面のあのとがったピークはなんだろう?と地図を確認する。
狩倉山か、あれは。
六ツ石山のすぐ東、道なりに下っているといつの間にか巻いて通過していた印象の無いピークだったが。
こっち方向から見ると印象的だ。
安寺沢方向への巻道(紫破線ルート)を示す標識
なぜか平石山方向へは案内が無く、このような書き込みが。
ここからは基本尾根沿いだが、
踏み跡はかなり薄くなる。
もっとも尾根沿いなのだから迷いようもない。
754ピークあたりから雪が出始める。
平石山が見えてきた。
露岩
特に危険箇所はない。
足跡は2人ぶんある。
木曜日の降雪後に2人、おそらくは昨日土曜日に歩いた人が2人ということだろう。
この先、平石山山頂へ直登する西斜面でちょっとてこずった。
写真を撮る余裕が無い程度には。
先行の足跡に従って尾根沿いをたどって行ったのだが、斜面が妙に急で。
歩く人が多くないルートのためか、この時期でも厚く積もった枯れ葉の落ち葉がふかふかで、その上に雪が積もっているものだから……気を抜くとズルリと足を滑らせてしまう。
だんだんと歩いて登れなくなり、木の根・岩角を掴んだり、木の幹の山頂側に体を預けて息を整えたりといった有り様になってくる。
紫線のコースとはいえ、いくらなんでもちょっとキツイな?と感じ出した頃に、
これを目にして「あっ!」と理解した。
登り方向から見て尾根筋の左手(北側)にしっかりした踏み跡の夏道があった。
それが尾根を吹越たサラサラの雪に埋もれ完全に見えなくなっていたのだ。
でもこればっかりは……
一度歩いた経験があったとしても、どこに道があるかは確信が持てないだろうから、尾根筋を直登するよりほか無いだろうな。
下手に道の上を歩こうとして、道を踏み外しでもしようものなら、滑落しかねないし。
レシートの裏にサインペンで走り書きした絵でアレだが、言いたいことは伝わるだろうか。
この夏道が雪に埋もれて、完全に見えない雪の斜面になっていた。
そのため尾根筋を直登するより他ないという状況。
平石山山頂
西の日原・雲取方面が木の合間からみえるが、休憩に適した場所ではない。
先へ。
本仁田山まで行ってからお昼にしよう。
ところどころ吹き溜まりの場所が15cm程度の積雪があり、靴に雪が入らないよう気を使う。
一応スパッツは持ってきているが、装着するほどでもない。
そういや雪上歩行するのはこの冬で最初かな。
モノレールをまたぐ。
おっ、標識がある。
ここが、
本仁田山の北、コブタカ山・川乗山へのコースにでた。
本仁田山へはすぐ。
お昼を食べるハイカーの賑やかな声が聞こえる。
本仁田山
富士山方向が少しだけだが伐採されている。
先週、勝沼から見た富士山は9合目あたりまで黒い地面がみえていたが。
いくらか雪をまとったようだ。
都心方向も開けている。
切り株に腰をおろし、お昼ご飯にしよう。
春雨スープ(3分)にお湯を注ぎ、他を準備。
春雨スープを食べ始める前にうどん(5分)にお湯をそそぎ、
うどんを食べ始める前に紅茶のティーバッグをマグに入れるという完璧な継投。
さて、くだりはどうしよう。
花折戸尾根を下る。
ここも急斜面で時期によっては足を滑らせやすいが、地面が乾いて程よく落ち葉も無くなっているので前回ほど嫌な感じではない。
チクマ山の先からゴンザス尾根を南にくだる。
ゴンザス尾根もずっと尾根沿いなので特に迷うような場所はないが、唯一気をつけるべきはこの電波塔の場所。
よほどの不注意でない限り間違えないとは思うが、西南西の支尾根への踏み跡もある。
奥多摩駅のホームから見上げる巨大な岩壁、あの氷川屏風岩の方へ行ってしまう。
「危険」とは書いてあるが、根石越えという名がついている通りかつては山道のだったようだ。
江戸時代に数馬の切り通しが拓かれる前は、ここを越えて氷川の方へ降りたのかもしれない。
日向の団地に下山。もえぎの湯のすぐ東側に降りるので、下山点としてはおあつらえ向きなのだ。
久しぶりにもえぎの湯に入ると、男湯と女湯が逆になっていた。
日の出町のつるつる温泉のように、定期的に交代する温泉は珍しくないが、
ここは始めてきた時から何年もずっと固定だったのでちょっと驚く。
紺色ののれんに間違いなく「男」と染め抜いてあるのを確認しても、くぐるのにちょっとした緊張感があった。
今日は軽めの登山のつもりだったが、帰りはホリデー快速4号になってしまった。
四谷駅の近くで羊串を食べて帰る。
クミンの効いた辛いこれが好物なのだ。
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雪の低山はかなり登っているつもりだった。
だが本来の道にトレースが全く無いマイナールートというのは、振り返ってみれば確かに未経験だったなあ。
あるいは何度も歩いている為、トレースが無くとも本来の道が雪の上からでも分かるような場所とか。
本来の夏道が雪に埋もれて見えないので、雪山では夏道など無視してまっすぐ直登するというのは”知識としては”知っていた。
ただそれはアイゼンとピッケルを使うようなガチの雪山の話で、低山では関係無いと思い込んでいたのは反省点。
固くしまった雪の上ならば、急斜面でもアイゼンの力で登っていけるだろうが、
落ち葉と少量の新雪が積もった滑る急斜面ではどうにも厄介だ。
それでいて夏道が見えずにそちらに行くと滑落の危険があるというのだから……
これもまた低山特有のいやらしさかな。
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