登山を始めた頃は登山地図とかガイドブックの類を見ていなかった。
高尾山から始めたので、買うまでもなかったのも確か。
それから少しずつ手を広げる際、ネット上に存在するハイキングガイド的なものを漁るようになった。
ただその頃は知識も経験も何もかも足らなかった。
西武鉄道の沿線ハイキング情報を見て残雪期の武甲山に行き、アイゼンを持っていなくて本当に酷い目にあった。
(より正確にはアイゼンという名の道具の存在すら知らなかった)
そんなことがあってより正確な事前調査が要ると考えるようになり、
山地図やガイドブック、山雑誌などを読むようになった。
今はあまり見ないが、その頃は事前調査をした上で、同じルートを歩いた人の山行記録(個人ブログとかヤマレコとか)を見て、私の技量で行けるかどうか・注意点はどこかなどを最終判断していた。
余談だが、私のこのブログはプリントした写真のアルバムの管理が面倒になって、アルバムをweb上に置き換えたものだが。
ただかつての私の様な初心者の参考になればという気持ちもちょっとだけ、無いでもない。
なぜそんな事を思い返しているのかというと、この10/20から山梨県で登山届の「努力義務」化が始まったから。
来年からは一部の冬山の「義務」化も予定しているらしい。
私はこれまで登山届をあまり提出してこなかった。
体力技術が無いことを自覚しており、単独で、臆病であるがゆえに。
危険の有無には人よりも敏感で、撤退の判断はかなり早い。
(色々な遭難記録を読むと、むしろ他人と一緒にいることが撤退の判断を誤らせる大きな要因であるように思う)
そして休日のたびに、天気が良ければ山に出かけるような生活をもう8年も続けているので。
首都圏の低山の一般ルート(破線含む)に関して言えば、結構な経験者としての自負もある。
怪我をして救助の世話になる可能性は排除出来なくとも、少なくとも道迷いで行方不明になり、捜索の世話になる可能性は無い、と言い切れる。
思い上がりでも、慣れからくる慢心でもなく、それだけの判断力は持っている。
無論これは単独行で、自分一人の世話をすればいい気楽さが前提であり、
パーティで登る人にはもっと沢山気を配らねばならぬ事があるだろう。
ともあれ、「登山届けを出しなさい」と言われて拒むほど強情でもないし、迷惑をかけることになるのは嫌だ。
私は登山計画をPC上で練るので、その計画をメールに添付して提出するのが一番手っ取り早いと思う。
・地図を見て、行きたい山を決める
・登山口&下山口の候補をリストアップする
・登山口&下山口へのアクセス方法(バス等の時刻)をリストアップする
・自宅からの鉄道の時間を調べる(そのバスは始発で間に合うか等)
・最終的なルート決定、付帯情報として温泉の営業時間等調べる
これらをまとめて山行計画にして、自分のメールアドレスにメールしておく。
ブログの頭の方に書かれているのはそのメールの抜粋になる。
だが登山届となると、単なる行動予定だけでなく、装備・緊急連絡先なども記載が必要で、そのまま提出というわけにもいかない。
山梨県の場合、指定がエクセルファイルのフォーマットでもある。
調べてみると、コンパスというwebサービスがあり(スマホアプリ版もある)、その中で計画の立案と登山届の提出(全国一元窓口化されている)までできるらしい。
試しに登録して提出してみる。
こんなふうに登山口からのルートを選択していくだけで、テキストで山名や登山口名を書く必要はない。
これで提出してみたところ、翌日の夜に「まだ下山届がされてない」と自動メールがきた。
なるほど。紙での提出と違って、下山確認まで取れるのはweb申請ならではだ。
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