0613 王子
0630 南浦和
0638 南浦和
0707 西国分寺
0713 西国分寺
0746 高尾
0747 高尾
0808 上野原 1317円
0814 上野原駅 富士急山梨バス鶴峠行
0921 鶴峠 1040円
随分以前に低山のバス便をいろいろ調べた事があった
https://yamatabinokiroku.blogspot.com/2016/08/blog-post.html
その中の一つ、松姫峠は奥多摩と大菩薩の境界あたり。
気にはなるがなかなか行く機会がない。
また奥多摩の公営日帰り温泉の中で小菅の湯だけまだ行けていない。
天気予報で関東が軒並み悪い中、なぜか山梨だけはさほどでもなさそうな日に、
ふとその事を思い出した。
思い立ったが吉日。
この山と高原地図「大菩薩」は2014年版
つまり地図が作られたのは2013年であり、まだ松姫トンネルが開通していない。
松姫峠まで行くバスは上野原駅から朝一便のみ。
松姫峠までだと乗車時間がだいぶ長くなり、乗り物酔いが心配だ。
それに大マテイまで行ってから小菅の湯にくだるにしても、ちょっとあるきたらないかな?
時刻表を見ると、松姫峠行きのバスのほんの18分前に鶴峠までのバスがある。
これに乗って奈良倉山から歩くことにしよう。
県道18号、西原地区と呼ばれる東京との県境尾根に沿った山間の地区を延々バスが走る。
部分的に県道沿いではなく、集落に分け入って走るため、かなり細い道を通ったりする。
それでも飯尾までは集落のある生活道路だ。
飯尾の先、鶴峠バス停の少し下で降ろされる。
ここで無いとバスがターンできないようだ。
それにここには割ときれいなトイレもあるし、
バス停まで1分もかからない。
ここから西に登れば奈良倉山・大菩薩方面
東に登れば三頭山のほうへ続く
それにしても不思議なダイヤ設定だ。
こんな山の峠(一応県道だが)にまで来るバスなんて本数が少ないものなのに、わずか18分後に次のバスが来るとは。
ハイキングのハイシーズンでも松姫峠までの増発便を出す余力がないから、そのすぐ前に手前の鶴峠便を設定して客を分散させようと言うのだろうか?
小菅村の村営バスなんてものもある。
これは知らなかった。
富士急のバスは飯尾止まりが多いので、上野原側のバス停まで村民の足となるバスを運行しているようだ。
これは……行楽目的の村外の人間が利用していいものなのだろうか?
さて、出発。
峠の西側はJTの保有している山林のようだ。
たまに見かけるが、企業がメセナとして山林の保全に取り組むというのが一時期流行ったらしい。
出発が9時半
守屋地図の「奥多摩西」がかろうじてカバーしている。
企業保有林らしいところもあるが、実際使われる事があるのか。
枝打ちした杉の葉でふかふか
広葉樹の植林などもされており、放置って感じではない
このへんまでがJTの山林
振り向くと、三頭山の西側の小焼山(1322)の山頂に雲がかかっている。
奈良倉山も同じだろう。
展望は期待できなさそうだ。
林道と交差。
軽トラなら通れそうな幅はあるが、あまり車が通っているような気配はない。
鶴峠から奈良倉山へのルート、上に登るほどに道が薄くなっていく
うん、湿った斜面が滑りやすかった
右上へ踏み跡の分岐があり、案内標識では「松姫峠」とある。
地図にはないが、多分奈良倉山の北面を巻く道だろう。
その先、鋭角にターンするところ。
滝子山で見たことのある、大月市の標識だ。
ただ地図で見るとここはまだ上野原市の中で、大月市との境界はもう一つ先の尾根筋のはずだが。
おや?開けたところがあるな
と思いきや。
ここが山頂だった。
こういう登頂、なんだか締まらないな。
奈良倉山は木に覆われた山頂だが、西面が伐採してあって「展望所」などと書かれている。
そしてここが大月市の制定する「秀麗富嶽十二景」のうちの一つなのだが。
あいにくとご覧の白さ。
静かな山頂ではあるが、お昼にはまだちと早い。
ひとまず松姫峠まで行ってみよう。
奈良倉山と松姫峠とはあまり標高差が無い。
緩やかな下り。
奈良倉山南面から松姫峠までは林道になっている。
こちらはそれなりに車両が通っている気配がある。
開放感のあるいい感じの森だ。
峠が見えてきた。
キノコだか山菜だかを採っている人がちらほら。
松姫峠
それなりに車は停まっていて、人の姿もちらほら。
どうもキノコ採りだかの人気の場所?なのかな
そしてここまで小菅村からマイカーで来ることができるものの、ここから大月側はゲートが閉じられていた。
国道139号に松姫トンネルが開通したことによって、峠を越える山道の旧道は閉鎖されたのだろうか。
驚いたことに富士急のバスが停まっていて、運転手が待機している。
ここを発車するのは13:15のはずだが……
ひょっとして上野原駅を朝8:32に出発して10:19にここに到着したのち、
回送にならずにここでずっと待っているのだろうか。
それは、人によってはつらいのではないかな。
今日などはキノコ採りの人などもちらほらいるが、時期によっては人気の無い山中に何時間も待機することになる。
松姫峠は落ち着いて飯が食えるところでもない。
ひとまずサクッと鶴寝山まで登ってしまおう。
ここからは牛の寝通りといって、大菩薩の石丸山から東へ伸びる長大な尾根の入口にあたる。
秋には紅葉の美しい場所らしいが。
まだちと早いか。
鶴寝山到着
ここも展望はいいはずだが、この通り。
ベンチに座ってお昼にしよう。
お湯を沸かしてカップ豚汁を作り、おにぎりと一緒に食べる
食後にあったかい紅茶も作る
だが。
なんだか妙に寒い。
素手だと指がかじかんで、ジャージだと震えるようだ。
もう一枚、フリースでも持ってくるのだったな。
食後、オオマテイ方面へ。
だが歩きだしても身体がいっこうに暖まらず、くしゃみをしだす。
寒い、なんだこれは?
後で知ったが、この日関東は日中の気温でも一桁だったとか。
山中でならそりゃあ震える。
ともあれここから温泉まで二時間弱歩く気力が萎えてしまった。
時間もちょうどいいし、松姫峠まで戻って13:15のバスに乗せてもらおう。
小菅の湯
奥多摩の公営日帰り温泉の中で最後まで入れなかったお湯にようやくこれた。
正確には二年前にも一度来たことがある。
晩秋に大菩薩から牛の寝通りを歩き、小雨に降られながら降りてきてみれば休業日で入れなかったのだよなあ。
湯上がりに食堂で。
奥多摩らしいぬめりのあるいいお湯だった。
ここからの帰りのバスは、奥多摩駅行きと上野原行きと。
それと私も知らなかったが大月駅行きもある。
松姫トンネルが開通した事で新設された路線なのだろう。
ただ帰りの電車を考えると、ホリデー快速に座れる奥多摩駅がいいなあ。
そのバスの時間の都合であまりゆっくりできなかったがこの小菅の湯、館内が広くていろいろと時間が潰せそうだ。
またすぐ近くに道の駅や、アスレチックランドなどもあり、時間があればいろいろと楽しめそうな場所ではある。
今度来る時は時間の余裕を作って来たい。
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