0436 王子
0453 神田
0500 神田
0613 高尾
0614 高尾
0706 笹子 1944円
0731 笹子駅前 富士急山梨バス大月駅行
0739 白野下宿 260円
0847 初狩駅前 富士急山梨バス新田行
0854 白野下宿 240円
やまと天目山温泉 510円/3時間
温泉から甲斐大和駅へのバス 1338.1624.1732.1847
211分 300円
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日帰り登山としては久しぶりに始発で出かける
朝5時の神田駅ホームで中央線に乗り換える
24時間営業のお店がたくさんある
笹子駅到着
笹子駅は無人の駅のようだ
甲州街道の最大の難所と呼ばれた笹子峠の、江戸側の麓にあたる
駅前でバスを待つ
乗り換え時間は25分あるが、トイレにも行きたいし歩くと50分はかかる所なので
いや、それにしても空気が冷たい
ここではもうすっかり秋だ
熟しきった柿が地面に落ちているもの
バスの客は私一人だけだった
新田(笹子峠の麓)~笹子駅~初狩駅~大月駅、と甲州街道を走るバス
平日ならば高校に通う生徒が使うのかもしれないが、今日は日曜日
白野下宿で下車
ここから林道を行く
白野下宿バス停は初狩駅と笹子駅の中間あたり
駅から歩くと小一時間かかる
ここから登山口まで1時間弱
登山口にPマークがあり、頼めばタクシーが運んでくれるかもと考えたが
この道では断られるだろうな
看板にある通り、この辺の森は戦後に随分と荒れてしまったらしい
ここを右に行く
左に行くと滝子沢左股へ入り、沢登りのルートになる
最初のうちは道が悪かったが、防災ダムのあたりから道が良くなる
林道とはいえ結構な坂道ですぐに体があたたまる
ここでTシャツ1枚になる
登山口に到着
ここで準備してから山に入る
道は明瞭だが、状態は良好とまではいかない
途中から細い尾根上の道になる
ところどころ岩稜になっていたりする
途中3人とすれ違うも、3人とも登山者ではなくきのこ(松茸?)とりのおじさんだった
どこから登ってきて、どこへ降りるのかなどと世間話をすると
「んだ、東京けえきただ?」(それじゃあ、東京から来たのか?)
といい感じの甲州弁が聞けた
尾根の中ほどまで登ってくると、後ろに富士山が見え始める
岩っぽかった細い尾根が終わると
開けた場所に出る
ここが檜平
東側のルートからの合流点
ここでようやく他の登山者と会う
紅葉のシーズンにはまだ早いとはいえ、天気のいい日曜日なのにな
登ってきたこの南からの尾根、スマートホンに入れてある2014年版の地図だと実線ルートだが
最新の2017年版で確認した所、破線ルートに格下げになっていた
確かにすこしばかり
歩きやすくはなかったか
檜平から富士山を見る
西から沸いてきた雲に飲まれかかっている
その右手前、三つ峠は電波塔がいくつもあるのですぐに分かる
ここまでが歩きづらくて疲れたので、楽そうな女坂を行く
踏み跡が薄くて、道が分からずキョロキョロする
小さい秋
今回のルート上、至る所にトリカブトだらけだった
男坂との合流点を過ぎ、
もう一息で
滝子山の三角点に到着
三角点はあれど、ここは山頂ではない
西に少し下って北からの分岐点を通過し、
最後のひと登りで
滝子山(1620m)に登頂
ここは秀麗富嶽十二景の一つだが、あいにく雲に飲まれてしまった
南面から麓を見下ろすと甲州街道が見える
中央道を走る車も一台一台視認できるのが、標高差1000mもあるのに不思議に思える
南東側
道志・丹沢方面
一時期丹沢ばかり登っていた時期もあったのだが
ここ数年、体力の衰えを感じだしたためか、標高差が大きく道も急な丹沢には久しく行ってない
この所少し調子も戻ってきているし、そのうちまた登ろうか
何と言っても交通の便がいいのだ
北側、大菩薩連峰
中央の山頂付近が禿ているのが黒岳で、2000m弱ある
その先の小金沢山や大菩薩は隠れて見えない
右の山が雁ヶ腹摺山といい、かつての500円札の富士山はそこから撮影したものだという
太陽は雲の向こう
滝子山の山頂でお昼にする
お昼時なので登山者も続々登ってくる
さっきの分岐に戻り、ここから北へ降る
小さな祠と池があり、鎮西ヶ池とある
鎮西とは都からみて西国、中国四国九州方面の兵権を朝廷から預かる将軍に与えられる称号だ
東海道・坂東・みちのく方面の兵権をを預かる将軍に征東とか征夷とつくのと対になる
しかし、甲州で鎮西とは??
思い当たるのは鎮西八郎こと源為朝
保元の乱で大島に流されたのと、江戸時代に滝沢馬琴が彼を主人公にした戯作『椿説弓張月』のおかげで関東での知名度も高い
後で調べてみる
10/9追記:
大島を脱出した鎮西八郎が小屋を立て、池を掘ってここに住んだという説があるらしい。
歴史上神話上の人物が「ここで○○した」というような、郷土の小さな見栄によるささやかな嘘は昔はいたるところにあったのではないか
だが近代化文明化の波の中で、他所の人の目に晒される場所ほど、あからさまな嘘は語り継がれなくなっていったのではあるまいか
だが山中のような異界にあっては、比較的そうしたものが残っているのではないか?
というのが私の仮説(思いつき)
ここから北へ分かれて大谷ヶ丸方面に向かうと
人にも合わなくなり、踏み跡も薄くなる
このあたり、アモウ沢乗越付近
地図にもあるけど本当に踏み跡が薄い
それでいて同じ程度の踏み跡がいくつもあり、どれが正解か判じかねる
森のなかで周囲の山並みも見えない
これで曇ってしまって太陽の方向も分からないとなると……
私は必要性を感じないのだが、コンパスが必要になるのはこういう場所だろうか
GPSがあるから間違えはしないけど、無いとちょっと不安かも
まだ14時前だというのに、陽がだいぶ傾いてきている
ついさっきまで南天に太陽があったのにな
秋の日はつるべ落とし
北への縦走路の分岐点
ここから南へ10m程度で
大谷ヶ丸に到着
ここはあまり展望は無い
俗に滝子山を大菩薩連峰・大菩薩山塊の最南端とは言うが
ここ、大谷ヶ丸から南東に尾根が続いていて白沢峠や笹子峠を経由して、本社ヶ丸・清八・三つ峠・御坂へと山がつながっている
しかしそうは言っても三つ峠や御坂は富士山の外輪山であり、山域としてはやはり別扱いになるのだろう
そして区切るならば甲州街道(国道20号)で区切る事となり、
滝子山が大菩薩の最南端の山、となるのも故なしではない
大谷ヶ丸が本日の最高点
ここから北へ急降下
米背負峠
向こうの北側から単独の人が降りてきて、私と同じく米背負沢を降りるのかと思いきや大谷ヶ丸方面へ登っていく
もうだいぶ陽も傾きかけているというのにタフな人だ
私はここから下山する
米背負沢を下りだして、すぐに沢水が湧き出す
そういえば地図にも水場マークがあった
山中で水を得る場所がないと思い込んで、今日は多めに水をもってきたのだが
少し腐りかけた橋
片足を置いて体重をかけると嫌なたわみ方をする
橋は使わずに近くを渡渉する
ようやく沢を離れて平坦な地形に出る
この米背負沢、予想外に手こずった
というのも、山の左右から次々と支流が加わるのだが一本の沢ではなく、複数本の沢水が流れていて、
沢の左右中央それぞれに踏み跡があり、初見で下りだとどこを進んでいいのか分かりにくい
適当に歩いていると崖になっている行き止まりにはまってしまいかねない
分かりにくいのは地元の山岳会も承知しているのか、案内標識やテープ・リボンはふんだんにある
あるのだが、次の目印が見当たらない所もあり、ルートファインディングに少し気を取られた
ようやく登山口、林道に出る
林道には出たものの、ここは一般車両通行禁止の結構山深い所で
県道に出るまで1:15も歩かねばならない
長時間山中にいると、舗装された道路やガードレール、カーブミラーといった文明の証にほっとするものだが
このカーブから西側の麓方向を望むと
全く人の気配がない
あのはるか先まで歩かなければならないと思うと少し、気が滅入る
山間だからか、GPSがなかなか衛星を掴まない
この大蔵沢大鹿林道
道っぱたのあちこちに大量の山葡萄がなっている
まだ実が小さくて採れるのは先だろうが
20181108追記
ずっと勘違いしていたが、これはヤマブドウではない。
ヨウシュヤマゴボウというらしい。
明治以降にアメリカから観賞用の園芸用品種として持ち込まれたのが野生化しているらしい。
有毒。
在来種のヤマゴボウに似ている事から洋種山牛蒡の名がついたそうだが……
写真をググる限り、似ているようには見えない。
大蔵沢の橋
いい加減脚がくたびれたので道端に座って最後の休憩とする
今日、用意した飲み物は
・水筒500ml
・水筒1000ml
・緑茶のペットボトル900ml
・ポカリ900ml
・缶コーヒー1本 190ml
・エナジードリンク1本 250ml
長丁場になるので多めに持ってきた
さいわいバテることもなく、我慢すること無くがぶ飲みしたがそれでも水筒の水は手付かず
ここで捨ててしまう
1.5kg荷物がなくなると、はっきりとザックが軽くなる
トンネルの手前で地図にはない山道が現れる
舗装路よりは山道がいいが、上日川レジャーセンターといえば目的地の温泉よりもだいぶ下った場所に出てしまう
さて、そのトンネル
大蔵隧道というらしい
とはいえたかが169mのトンネル
数百mはある玄倉林道の新青崩トンネルと比べたらどうということもあるまい
と思っていたが
やっぱり怖くなってヘッデンを点ける
麓側の入口には特に何もなし
ようやく林道も終わり
県道に戻ってくる
このトンネルを北側へ抜ければ
本日のゴール、やまと天目山温泉
ちょうど上日川峠から降りてくるバスが2台連なってやってきて、温泉目当ての人が何人か降りてきた
私は登山とセットで日帰り温泉に入るのが好きで
首都圏近郊のめぼしい所はあらかた入っているつもりだが
その中でもここ、やまと天目山温泉の泉質は抜群に良い
PH10.3という強いアルカリ泉は問答無用の効果がある
湯からあがってもしばらくはぼーっとした気持ちよさが続く
体調によっては長く入りすぎると湯あたりしてしまうかもしれない
湯上がりに何か食べるつもりだったが食堂が終了してしまっていた
空腹かかえて17:32のバスで帰る
甲斐大和の駅前で何件か食事の採れる所はあったが
次の電車が30分後であるため、コンビニで何か買って済ます
ローカルで帰ったので、自宅に帰ったときは21時を過ぎていた
始発で行き、遅くに帰る
久しぶりに存分に歩いた日帰り登山だった
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