2016年10月21日金曜日

2016/10/20木 三ツ峠

2016/10/20木 三ツ峠(開運山1785m)


0700 新宿 特急スーパーあずさ1号松本行
0755 大月
0815 大月 富士急河口湖行
0912 河口湖  3907円(あずさ指定席で)
0940 河口湖駅 富士急バス天下茶屋行
1005 三ツ峠登山口 730円

三ツ峠登山口バス停  標高1230m
開運山        標高1785m
カチカチ山ロープウェイ 標高1075m

地図上のコースタイム
登り 100分
下り 190分




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富士山の周囲をぐるりと取り囲むように外輪山が連なっているがその中でも北側、
つまり甲府盆地と河口湖街とを隔てる山脈を御坂山系と呼ぶ
その東の端にあり、富士山展望の山として名高いのが三ツ峠山
開運山・御巣鷹山・木無山の三つのピークを持つ事が山名の由来だが、
地図によってはもっとも標高の高い開運山の事を三ツ峠山と記しているものもある

山登りを始めて少し経ち、富士山に登ったその時から意識していた山ではあるのだが、
その頃盛んに登っていた奥多摩と比べると、やはり遠い
また1700m台という日帰りにしては高めの標高も、なんとはなしに尻込みさせていたかもしれない

だがきちんと調べてみると、登山口からの標高差はそれほどでもない
(河口湖・富士吉田自体が標高の高い場所なので)
特に河口湖駅から北側の三ツ峠登山口バス停までくれば、高尾山の1.5倍程度になる
このことを知ってからそのうち行こうとずっと思っていたが、なかなか都合がつかなくてのびのびになっていた

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河口湖には極力高速バスで行きたい
中央高速道路のお陰で、山梨・長野方面は高速バスのメリットが非常に大きい
鉄道在来線よりも安く、特急あずさ利用よりも早く、乗り換えの手間がない
4列シートは窮屈だが、2時間程度なら我慢できる

だがそれは誰にとってもメリット
行楽地も多い富士五湖方面は非常に人気路線であり、
私のように休日の天気予報を見てから山の計画を立てるようでは、とっくにバスの座席は全て売り切れている
なので、仕方なしにあずさを使う



富士急河口湖駅
降水確率0%
今日もいい天気だ



バスが出るまで少し時間があるので、駅で吉田うどんを食べる
薄めのだしに、ごま油で炒めたきんぴらの香りが良く合う

ここの店は以前食べた時に信じられないくらい硬いうどんを出されたことがあり、
その時は「吉田うどんはコシが非常に強いと聞くし、こういうものなのか?」とも考えた
だが食べ切らない内に顎が疲れ果てるのはいくらなんでもおかしい
あのときはたぶん店員がゆで時間を間違えたのだろう



外国人観光客が非常に多い
観光地として成功している
平日のせいもあって日本人よりも多い



天下茶屋行きのバスを待っていると、新宿7:45発の高速バスが定刻通りにやって来た
実はこのバスならまだ席があったのだが、乗り換えが7分しかなく、遅れることがザラの高速バスでそれは無いだろうと
(天下茶屋行きのバスは、平日は9:40の一本しか無い)

また鉄道にしても7:30発のあずさ3号でも間に合ったのだが、乗り換え時間がシビアでトイレにもおちおち行かれない
それは修善寺の時に懲りたので、はい
余裕は大事ね



 国道137号の新御坂トンネルの脇から旧道である御坂トンネル方面にすすみ、
終点天下茶屋(御坂トンネルの手前)の一つ前の三ツ峠登山口でバスを降りる

駅から乗ってきたのは私と老人4人組
湖畔から乗ってきた若めのカップル
7人全員がここで降りた



 しばらくは舗装された林道を行く


 「パイプ水」と地図に書いてあった場所
単に「水場」ではダメなの?



 こちらが実際の登山口
トイレがある
妙に工事車両が停まっているな?と思いきや、
三菱電機を名乗るニイチャンから
「山の上の鉄塔で工事をしていて、ジープが走っている」
と説明される



 なるほど4駆なら走れるような道
少し黄色くなりはじめた枝をみて出発








 山の上の方には赤くなりはじめた木が見える



ガードレールの切れた場所
急斜面を下から来る踏み跡がある
ああ、ここが



破線ルートの合流点か

ちなみに先週スマホを駅でコンクリート地面の上に落として液晶を割ってしまった
ながらく使っていたSONYのxperiaZ3は写真撮影に強い機種だった
何よりカメラ専用の物理ボタン(カメラアプリの起動とシャッター)あり、
タッチパネル操作せずとも、手袋をしたままで撮影できたのだ

新しくASUSのzenfone3を購入して、本日始めて山に持参
GPSの受信感度は悪く無い
こいつのカメラアプリがなかなかスゴイのだが、それはまた別の機会に



地図に「ベンチ」とある場所
コンクリートのテーブルが2つ
登り始めてちょうど1時間で休むにはいい頃合いの場所にある








 南側からの陽射しを受けるようになる
山頂が近い





電柱が建っていてびっくり
一体どこから引いてきたんだ
登山道には電柱ないぞ?
こんな場所で故障が発生すると修理が大変だ





山上に幾つかある山小屋の一つ、四季楽園
山小屋というよりもペンションの趣
山の上まで車が通れると資材の運搬が楽なため、建物も麓っぽくなる


富士急の三ツ峠駅から登ってくると、ここの四季楽園の前に出るらしい



 開運山方向


御巣鷹山方向
1700m台の山の上は少し赤くなり始めている



富士見荘
こちらは休業しているっぽい



富士見荘から頂上へは雨で土が流されて、少々道が悪い



マイクロウェーブ反射板
前回の秩父御岳山でおぼえた



ナナカマド、これはもう紅葉を過ぎて落葉しかけている



開運山(1785m)、ジャスト12:00に到着
後ろのNHKの電波設備で作業しているのはご愛嬌で



山頂から東側
都留市と道志山塊、その奥は西丹沢



山頂から南側
いわずもがな



 山頂から西側
中央が御坂山系の最高峰である黒岳(1792m)
東西南北の四方に尾根が伸びる
その奥に南アルプス



 山頂から北北西側
中央やや右に奥秩父の主峰、金峰山と北奥千丈岳
中央やや左に八ヶ岳
左の甲府盆地にはモヤがたまってしまっている



 右が三ツ峠の一つである木無山
そこから長い長い尾根をつたって河口湖畔までおりる
今日は下りのほうが長いルートになる



 四季楽園の裏手に公衆トイレがあった



四季楽園と三ツ峠山荘の中間に開けた場所がある
開運山の山頂は狭いので、食事を取るならベンチもあるこちらのほうがいいかも



そこからみる開運山は南側の屏風岩が圧巻
今日は人がいないが、人気のあるクライミング場



三ツ峠山荘
こちらも山小屋っぽくない



三ツ峠山荘のわんこ
ドラム缶の上で微動だにしない


 三ツ峠山荘から木無山へ向かう途中にも、いくつもベンチがある
混んでいる時期で、座る場所がないなどというときは木無山の方へ向かってみるといいかもだ



 木無山(1732m)
一番高いところは笹薮の中で、道がない
少し脇に道と分岐点がある



 長い尾根を、湖畔の天上山まで目指す




木無山をすぎるとベンチもなく、案内標識すらない
休むときは適当な倒木に座る



河口湖畔まで続くこの府戸尾根はとにかく長い
そして人にあわない


と思いきや
下から陽気な歌声が聞こえる
白人2人のやたらとセクシーな格好のお姉さま方とすれ違う
この長い尾根を登ってくる人がいるとは



 尾根上の地デジアンテナ



突然木々が切れた
鉄塔の場所だ




鉄塔から西側
河口湖の北側
右に黒岳
中央が節刀ヶ岳・十二ヶ岳・鬼ヶ岳
鬼ヶ岳のあたりは結構な岩場になる
以前十二ヶ岳に登ったときはほとほと疲れ果ててしまったなあ



 鉄塔から東側
左に西桂町、右に下吉田
中央左の手前の山が倉見山(1256m)、駅から登れて手頃そうだ
その右後ろが杓子山(1597m)、地図で見るとアクセスが悪い
また入り組んだ谷筋を見るに、結構手強そうな山だ
そのまた左後ろが、道志山塊の主峰、御正体山(1681m)



この方向から富士山を見るのは今日が始めてだが
こうしてみると御殿場の演習場は広い



いつもの



案内標識などほぼ無いルートだが、ここだけしっかりとある
確かに案内が無いと間違えやすいかも



杭だけ打ってあって標識がついてない
右手に降りる踏み跡がある


浅川へ降りる分岐点ね







 天上山に向かって、少し登る



また欧米系の二人連れとすれ違う
手ぶらなのを見るに、天上山に登ってそのまま行けるところまで行ってみようという感じか
さすがに三ツ峠まで行くには遅い時間だし



天上山(1139m)



小御岳神社の小さなお社がある



 たぬきでもお参りしたのか



ロープウェーに到着
今日はここでゴール



ロープウェーの上の駅から下を見る
見ての通りこのロープウェーは観光客をちょっと見晴らしのいい山の上まで運ぶ、ごく短い区間の運行
湖畔からの標高差はほんの150m程度だろうか
歩いて降りてもかまわないのだが、疲れた所に誘惑を差し出されると抗えないよね



なぜカチカチ山かというと、太宰治が書いたカチカチ山の民話のパロディに「元は河口湖のあたりの話」とあることから、山(天上山)と水(河口湖)の両方が近くにあるここを想定していたのだろう、という事になっている
実際太宰は井伏鱒二に誘われてこの辺を旅して、天下茶屋に三ヶ月も逗留したことがあるそうな



 湖畔を歩く



 かも



 振返って見る天上山



よく調べずに「開運の湯」というところに来たが
日帰り温泉施設ではなく、ホテルが露天風呂を外来入浴にも解放しているのだった



泉質は、まあ、普通



ここから河口湖駅まで1.3kmほどだが、疲れたのでバスで帰る
駅につく頃にはだいぶ暗くなっていた

ダメモトで新宿か池袋への高速バスがないか聞いたが、当然全席完売
鉄道で帰る



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三ツ峠は四方八方から登山ルートがある山だ
なかでも北側の三ツ峠登山口バス停から登るルートは標高差も550mと小さく、
なにより登山道が車も通れる(と言っても小さめの四駆でないと無理)道で、歩きやすい
初心者向けのルートだろう

ただし天下茶屋行きのバスは朝の運行のみなので、ここに下山しても昼以降の帰りのバスは無い
別の場所に降りないといけない

今回私の歩いた府戸尾根は、河口湖畔におり、そこから駅まで歩ける距離なので一見便利そうだ
だがあまりに長い尾根は歩いていて飽きてくる
河口湖周遊バスは結構な本数が走っているので、天上山を見たいのでなければ浅川に降りるのが早い
あるいは四季楽園から三つ峠駅に降りるのが、鉄道利用の場合は帰りが早い










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