2016年9月26日月曜日

2016/09/25日 達磨山

2016/09/25日 達磨山(伊豆)

伊豆の地図は以前買い求めて持ってはいたのだが、正直なところ、天城以外は目に入っていなかった
中伊豆・半島の中央を南北に縦断する下田街道を中央で遮るのが天城峠であり、
天城峠から東へ、伊東側へ続くのが天城連峰である
反対の天城峠から西へ伸びる尾根は、仁科峠のあたりで北に折れ、中伊豆と西伊豆を隔てる
半島の付け根の沼津まで伸びるその尾根の、わりと北側に達磨山(だるまやま)がある

万二郎岳・万三郎岳・長九郎山・達磨山
伊豆を代表するこの4つは兄弟の山だそうだ
この一つの達磨山に登る
達磨山の北側、尾根の上の峠までバスが登ってくれるので、だいぶ気軽に登れる山である


伊豆市HPの観光案内にガイドがあったので転載しておく


地形図も



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計画

0616 品川 東海道本線熱海行
0759 熱海
0802 熱海 東海道本線静岡行
0814 三島 2270円
0820 三島 伊豆箱根鉄道駿豆線
0855 修善寺 510円
0915 修善寺駅 東海バス(3番のりば 戸田行)
0944 戸田峠 740円(ICカード不可)

戸田峠 730m スタート
達磨山 981m 45分
伽藍山 867m 40分
船原峠 570m 55分
大曲茶屋 420m 40分

コースタイム180分
下山予定1500頃

大曲茶屋から修善寺駅へのバス
1412、1514、1612、1712、1814
約28分 810円

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三島駅でトラブル
うっかりしていたのだが、熱海駅まではSUICAのエリアで、三島駅はTOICAのエリア
そしてICカードはエリアをまたぐと使えない
その為三島駅で一旦精算しないといけなくなったのだが……窓口・精算機ともに長蛇の列
乗り換えは6分しか無い!
ようやく改札を出て、伊豆箱根鉄道の切符を買い、改札を入ると……
ちょうど乗るべき0820発の電車が出ていった

さて困った
修善寺から戸田峠へ行くバスは便数が少なく、予定のに乗れないとなると次は2.3時間後になる
一応、修善寺の乗り換えはトイレ休憩などを見越して余裕を取ってある
次の0835三島発修善寺駅行きの電車でも、0908には修善寺駅に着くので乗ることは出来るのだが
大便がしたくなった
伊豆箱根鉄道の改札内にはトイレが無い
事情を話せば一旦改札から出して貰えると思うが、周辺にもトイレがない
0835の電車にも乗り遅れると、もう今日の予定は完全に破綻してしまう
そこで0835の電車に乗り、修善寺駅の7分の乗り換え時間でトイレも済ませてからバスに乗るしか無い

修善寺駅に到着し、ダッシュで改札を出て探し出したトイレに駆け込むと大便用の個室が一つだけ開いている
天は我に味方せり!
・・・・・・
トイレを済ませて出てくると0911
バスのりばもすぐ目に入り、ようやく安堵をつく



バスの最後尾座席から
修善寺駅前はもっと大規模な観光・温泉地かと思っていた
意外とこじんまりしている


戸田峠でバスを降りる
ここが中伊豆(伊豆市)側と西伊豆(沼津市)との境になる



戸田峠の北の金冠山
あの山が半島の付け根から天城峠まで続く伊豆山稜の北端の山になる


道は広々として、下草も生えていて快適


9/27追記:ネジバナ(ラン科ネジバナ属)


登り始めてものの3分程度で、もう展望が開ける
西側に戸田の港町と、沼津からの駿河湾、御前崎までの陸地が伸びる


連日の雨の後なのでキノコが目につく
これは何だ?
白い卵のようなものからカエンダケの如き触手が伸びて、
なんだか分からぬが、ヤバそうなものだと本能が告げているので触れずにおく

9/27追記:サンコタケ(三鈷茸)、アカカゴタケ科サンコタケ属
毒キノコというわけではないが、そもそも食用不適なので毒かどうかは問題外の模様


傾斜のある所は下草もなく、赤土が出ている
ぬめってすべりやすい


森を抜けると目の前に小達磨山が
あれに登って、向こう側に降り、そこから達磨山に登る



クマザサのヤブが道に覆いかぶさっている
だがこの後に出くわすものに比べれば、この程度はなんでもない部類だったのだ


小達磨山(890m)
あいにくとここは展望がない
息を整えてから南に降りる


この伊豆山稜には山道だけでなく、西伊豆スカイラインという車道も通っている
ドライブで走るには最高の部類なのだろう
日曜日ということもあって、車・バイクともに多い
縦走していくと、部分的に車道を歩かねばならない区間もある


一旦車道に出て、すぐにまた登る
ここから達磨山頂まで結構な急階段


車道の所に車が停まっているのは、ここからの展望が良いから
あいにくと北側の富士山は雲の中で見えない
南アルプスはかろうじて見える


もとより今日は天気の良い日ではない
降られることも覚悟してきているが
雲が低い位置に降りてくると不安だ


山頂手前


達磨山(981m)到着
ここからは360℃の展望なのだが
あいにくとだいぶ雲がかかってしまった


飯を食っていると雲が少し晴れてくれた
これは山頂から北側
駿河湾の最奥と沼津の市街
その向こうに愛鷹山と、雲の向こうに富士山があるはず


山頂から西側
戸田の港町と駿河湾、御前崎へのびる海岸線


北北東側
三島の街とその向こうに箱根の山々
正直どこが何の山だかさっぱりわからない


南東側
天城連峰は雲がかかっている


南側
休んだ後、伊豆山稜を南へ進む


また車道に降り、すぐに登る
マイカーなら、ここの駐車場に停めれば達磨山頂まで10分程度だ


ここの登りから急に蜘蛛の巣が多くなる
達磨山は人気の山だが、その先は通る人が少ないのか
蜘蛛の巣を払うのに、軽い方のストックを持ってくればよかった


古希山(920m)


古希山から北側、達磨山を見る


古希山から南へ進むと
道が完全に笹薮に閉ざされている
藪漕ぎしながら進むも、前も見えなければ足元も見えない状態
ほんの20m程度で済んでくれたが


リンドウ



また車道に出る
ここからは少し車道を歩かねばならない


ほんの一時だけ、富士山の雲が晴れた


結構車道を歩いて
伽藍山はまだかと思いはじめた頃


車道上のここが伽藍山の山頂に当たる場所らしい


伽藍山からは下りになる
下の方に土肥の港町が見える
ここは歩きやすいかな?


と、思ったらやっぱりヤブ


土肥駐車場に出て、ここからまた車道


車道を歩いていると、左手の山側からじゃぶじゃぶと豊富な沢水が流れ出している
尾根近くとは思えない水量だ
地図で見てもこの上には人工物はないので、飲んでも多分大丈夫かと思う
飲んでみたが美味しくはない
地中を通っている距離が短いのでまだ、ほぼ降った雨水のままだからね



これはまた見たことの無い植物
低木に絡まった蔦から握りこぶしサイズの玉がぶら下がっている

9/27追記:調べたがはっきりしない。ただツタと葉の形からウリ科ではあると思う
ウリ科の中で近いのは、カラスウリかキカラスウリ
一般には楕円形の実で、秋に赤くなる(キカラスウリは黄色くなる)
物によってはこのように球状の実のもあるようだ
他、葉に毛があるのがカラスウリで、毛がなく艶があるのがキカラスウリらしい



左手に山道の出口が
途中、山道に入るべき場所があったのに、見落として車道を歩いてしまったのか


次の山道に入るべきポイントも危うく見落としかけた


全身で毒っぽさをアピールするキノコ

9/27追記:キノコの同定は難しいが、ムラサキシメジ(キシメジ科ムラサキシメジ)だろうか?
だとすれば生食は毒だが、加熱すれば食べられるようだ


船原峠の間近になって突然現れるコンクリートづくりの東屋
でも暗い森のなかでなんとも殺風景
休みたいという気がしない


船原峠(またの名は土肥峠)に出る
交通標識では仁科峠とあるが、どういうことだろう?仁科峠はもっと南のはずだが
地名の呼び方に地域差があるのだろうか

こちらの道は旧道で、バスはこの下のトンネルを通る
その為ここから東側に降りねばならない
時計を見ると次のバスまで36分
地図のコースタイムでは40分
こちらのバスは1時間に1本あるので、のがしてもさほど深刻ではないが、一応少し急いでみようか


船原峠から更に南へ行く縦走路の入り口


大曲茶屋のバス停
私の到着が14:13
バスの時刻は14:12だが、少し遅れて14:15にバスが来た
東海バスは自由乗降区間の制度が無いようなので、バス停まで急いでしまった


この後温泉に入るつもりでいたが
修善寺駅からバス・もしくはタクシーを使う必要がある
めんどくさくなってしまい、修善寺駅でそばを食べてからそのまま帰る事にする
切符を買って改札を通ると、東京行きの特急踊り子号が停まっている
しまった、そちらのほうが良かっただろうか?
ICカード乗車券の利点は券売機に並んで行き先の料金を確認して買う必要がない事だけでなく、
改札を通った後で乗るべき列車・路線を選べる事にあるのだよな


三島駅ホーム
ホーム上にベテランのおばちゃんのいるキヨスクや立ち食いそばのブース
どちらもJR東の都心部からは消えつつある風景だ


熱海駅での乗り換え時に
伊豆急にもお座敷列車があるのか


東海道線(上野東京ライン直通高崎行き)にのっていたが、品川での乗り換えが面倒で
平塚駅でおりて湘南新宿ラインの始発列車に乗り換えて帰った

修善寺までは色々な交通手段がある
高速バスに関しては、時間と料金が鉄道とさして変らないため最初から除外していた
(4列シートで隣に人がいるとたいへんストレスだ)
が、特急などの有無や、ICカードの区間などについては下調べが足りなかったなと反省

これまで都心から日帰りで行ける低山は色々と登ったつもりだが、1000m以下の山で達磨山ほど眺めの良い山がなかった
山頂からの360℃の展望、空と海と山と街が収まった風景、晴れていれば富士山も見える
およそ望むべきものが全てある
山頂からだけでなく、尾根上を進む道からの眺めも素晴らしい区間が多い

次来るとしたらヤブの枯れる晩秋以降、よく晴れた日に来よう

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