富士山もだいぶめんどくさい山になってしまった。
元々世界(文化)遺産に登録した関係でユネスコからオーバーユース対策を求められていたという背景はあったのだけど。
コロナ禍で一気に入山規制が進み、そして今、期間外の入山禁止や救助費用の話で揉めている。
元より私は冬山をやらないし、期間外の冬富士に登るつもりはないが。
それでも例えば吉田の馬返しから登ってスバルライン五合目をゴールにするようなのは何度かやっている。
そうしたものまでいちいち予約とか入山料とかは心外よ。
現在行われている議論の内容について、思う所は色々あり、登山界隈の主張が正しいとも思ってはいないのだけど。
そこは話せば長くなるので割愛。
ともかく。
過去にさんざん登ったので、富士山はもういいかな?と思っていたの。
と、そこに。
富士急が面白い路線バスを出してきた。
23:25 バスタ新宿 発
02:00 富士山五合目(スバルライン5合目)着
という深夜バス。
なるほど、これは現在の規制下における日帰り登山の一つの解なんだ。
すなわち03:00の開門と同時に登山開始し、CT通りなら午後一には降りてきて、中央道が混雑するよりも前に新宿に戻ってこられるという。
当然4000人規制にかかる事もない。
おもしろい。興味をそそられた。
それならこいつで一度は行ってみようか。
そんなわけでバスタ新宿。
この時間でも人でいっぱい。
デイリーヤマザキでおにぎりを買う。
この時間でもパンサンドイッチおにぎりなどのすぐに食べられるものを並べているのはえらいな。
そんな気はしていたけど、所要時間2時間35分って通常の昼行バスでしょ。
この深夜便は河口湖IC出たら富士山駅河口湖駅富士急ハイランドなどに寄らず、スバルライン直行(※)で。
深夜で道も空いているのだもの。
(※)
帰りの昼行のバスも富士山駅河口湖駅富士急ハイランドに寄らずIC直行だった。
運行形態を変えたのかな。
以前より、河口湖行の便が満席だと富士急ハイランドに行きたい人が富士山五合目行の席を取ってしまうという問題があったので。
利用者としてはこの方がありがたい。
待合所で待機。
みんな身体を休めているというのに、おばちゃんと中国人は空気を読まずによくしゃべる。
02:50になってゲートへ向かう。
が、ゲートの前、インフォメーションセンターに行列ができている。
ここで通行証のリストバントを受け取る必要があるらしい。
窓口は3つ、当日現金購入のが2つと、予約者のが1つ。
とはいえこの時間、ほとんどは予約者で。
既に30人ほど並んでいる。
現金の窓口は数人。
予約しなかった方が早かったな。
列が動かなくなって何かとみれば、外人さんがもめている。
規定の防寒着を持っていないとか。
ルールはルールとはいえなあ、現に上のシェルは着ているし、現在3時で現に寒く無くてこれから日が出て暖かくなるわけで。
出発が03:15になってしまった。
雲が厚めなので期待していなかったが、層になっている雲の隙間から太陽がのぞいてきた。
小屋に泊まって小屋の前で御来光を見てから出発する人たちで。
岩に腰かけてスシを食べる。
八ヶ岳も顔をのぞかせている。
単純な標高差でみた疲労よりも5割増しくらいで疲れる。
酸素が薄いのもあるが、こういう砂や軽石の道が。
足の置き方を気をつけてはいても、スタミナを吸い取られる。
昔の吉田ルートは下山道がなく、同じ道を登りと下りとが共有していたために非常に渋滞したらしい。
渋滞を嫌って吉田大沢の中を砂走りして下る人が多数いたようで……
1980年に大沢内で発生した落石に多数の登山者が巻き込まれ、死者12人負傷者29人という重大事故を契機として下山道が作られたらしい。
最高のお酒です(標高的な意味で)
いや、疲れた体にふなぐちは重かったな。
本分ほどは木花咲耶姫に捧げました。
道は安全なジグザグ道なのだが……
しんどいったらありゃしない。
私のような膝に爆弾持ちは鬼門。
今回は持ってくれたが、膝痛になった場合を想定して下山の時間は余裕を見なくてはならないのが難だ。
30分待った甲斐はある。
4分1000円も水道の無いここでなら格安ですらある。
お湯を浴びて着替えられるのがありがたい。
いつもならボディシートで汗をぬぐい、トイレでこそこそ着替えるしかなかったので。
今日は特に砂まみれだったし。
山自体はいい山なんですよ。
いまさら言うまでもないけどね。

































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