2025/01/29(水) 塔ノ峰・石垣山

南の暖かい方の山に行きたいな、と。

東京から東海道線にのり、小田原乗換で塔ノ沢駅へ。

ホームの東西はすぐトンネル。

北側は山肌。

北口なんかないぞ？

と、思ったら。

ホーム間を渡る跨線橋の上に出口があった。

このパターンは初めて。

駅前とは思えぬ道を行く。

道すがらの住宅は無住と思われるが、いい味わいのお宅。

阿弥陀寺。

山門から本堂までが長い。

参道脇の菩薩観音像が新しく現役のお寺さんであることが見て取れる。

山登っていると、山奥の小さな寺社かなと思いきや思いの外立派で驚くことはままある。

現代では地元の篤志を広く集めて広大な自社を新設するなんてもう無理ね。

既にある伝統宗教か、都市型の新興団体でもないと。

本堂の裏手から山道へ。

歩きやすい道。

箱根特有の笹藪とか滑りやすい道とかではない。

塔ノ峰。

今日は雲は少なく陽は照っているものの、風が強くてじっとしていると冷たい。

北側は若干展望あり。

明星明神に、左後方に見えているのは金時だろうか。

お湯を少し飲んで休んでから、東へ。

東側は整然とした植林帯になっている。

一時期ストックではなくこういう拾った枝を杖にするのが好みだった。

杉の植林帯だと枝打ちしたのがいくらも落ちてるし、適度なカーブが自転車のスポークと同じでしなってサスペンションになる。

真面目に、このカーブのしなりを現代のストックに応用できないものかと思うが。

伸縮式・折りたたみだと強度的に無理なんだろう。

廃車。

みかん畑の中をくだって、

風祭駅。

今日はまだ終わりじゃないよ。

続いてはこちら。

車道や舗装路歩きになってしまうのだけど。

山の上には農道というには立派な道路が通っているが。

国府津駅北側の丘陵地帯と違って、こちらはあんまり農業がおこなわれている感じはしない。

おっ、ここだ。

石垣山。

秀吉の小田原攻めの際に一夜城を築いたという。

一度見てみたかった。

山も好きだが城跡も好きなのだ。

史跡案内の看板をふむふむと読む。

なるほどねー。

石垣山城の実態はそれなりの規模・工期の普請だったのだけど。

秀吉が神格化される過程で若い頃の墨俣築城になぞらえたり、伊達政宗が白壁を紙と見破ったりの逸話から「一夜城」の伝承が生じたのかな。

本丸跡には展望デッキもあった。

確かに小田原城まで視線が通る。

とはいえ天守まで2km以上はある。

ここから小田原城に向かって鉄砲を撃ちかけたといっても、音による威圧以上のものではなかったろうな。

（GPSのマーカーが変なとこに飛んでるけど、石垣山からです）

二の丸は広々。

公園として整備されていて、犬を散歩させている人もちらほら。

二の丸の展望デッキからの方が、小田原の街が良く見える。

北側の展望デッキからは、さっきまで登っていた塔ノ峰が。

そろそろ降りるか。駅までの道すがらに何かお昼食べられるとこあるかな？

とgooglemapsを開く。

おや？駐車場の横に何かあると思ったら、あれ、鎧塚だったのか。

のんびりと早川駅へ下っていく。

こちらから見る丹沢もいいもんだ。