2024年11月14日木曜日

2024/11/13(水) すきやき@日和田山

飯回

日和田山は通常高麗駅から歩くが、飯能駅~高麗駅~高麗川駅~埼玉医大の路線バスがあり、これに乗ると巾着田からスタートできる。

登山口で準備。
どうも小学生の遠足とかち合ってしまったようだ。

目の前の丘を直登し、

水場のところから男坂に入る。




日和田山の男坂は初心者向けの岩場。
山登りを始めて少し経ち、「手も使って登るような岩場を体験したい」という向きに手ごろ。
よく老人グループが登っている。

二の鳥居から。
巾着田の形が良く見える。

山頂は小学生の団体がいるようなので、手前のちょっと広いところに陣取りました。

すき焼き。

シメは親子丼風の雑炊で。

2024年11月8日金曜日

2024/11/6(水)~7(木) 源次郎岳(大菩薩)

軽く一泊したくなったのと、恩若峰~源次郎岳は一度歩いてみたいと思っていた。
紅葉もぼちぼちだと思うし、天気も噛み合ったのでいく事にした。

■計画って程のものもない
・始発で行って塩山駅
・駅~恩若峰~源次郎岳~日川尾根~上日川峠(テン泊)
・2日目はその時の気分次第で



山梨は寒いなあ。
駅でトイレとコーヒーを済ませ、7:40頃に出発。
県道を東、勝沼方面へ向かう。


甲府盆地の東北の端っこ、山が近づいてくると観光農園が多数。


浅間塚?


振り返ると塩山の街と、ランドマークの塩ノ山。


フルーツラインを越えると、観光ではない通常の農園。
文殊院というお寺の方へ向かう。


ここの文殊院への案内を見て左へ。
分岐の多い農道の中を登っていくので、事前に調べないと路を間違えるかも。


昨今の情勢だと、笛吹や勝沼のこういう果樹園の中を単独中年男性がうろつくのは非常に不審者味がするのですが。
収穫時期でもないしご勘弁願おう。


一番上・一番山際の畑から大きなラジオの音が響いていて。
早くから精が出ますね、と思ったら無人。
獣除けでラジオつけっぱにしているのかな。


林道ゲートをくぐる。


石垣。
昔の食糧難の時代に僅かなりと耕作地を求めて開墾した山畑の名残り。


■破線ルートの意味
さて。源次郎岳の西側は山と高原地図で破線ルートとなっている。
注意書きなどを見ても読図が難しそうな印象をうけるが。
yamapなどで下調べをすると、トレランの人が結構走っている模様。
ならばそんなにひどい道って事もあるまい、と踏んでいた。
結果からいうと、後述する一か所を除けば実線コースに昇格してもいいのでは?と思えるほど歩きやすい道だった。
その辺の意味を考えながら歩いた。




地図の注意点。
ちょうど植林帯と広葉樹林との土地境界であり。
道は植林帯の中へ引き返すようにVターンする。
つまり林業用の道を登山者も使っている。
間違えようのない明確さ。



Vターンした道を登っていき、




尾根に出て再びVターン。



どうもトレラン大会のコースになっているようで、こういうテープが無数にある。



破線ルートとも思えない、歩きやすく、かつ歩いていて楽しい道だ。


南からのルートと合流し、


もう少し登れば、



恩若峰。
展望はないが、駅から気軽に登れるいいハイキングコースではなかろうか。



恩若峰を過ぎても道の状態は変わらず歩きやすい。
公的な機関のものでこそないが、標識も無いでもない。




しかし地図に注意されているような「判断力を要す」ところなんてどこにもない。
降り基調な西行きならばと思って時々振り返るが、踏み跡が明瞭なので間違えるとこは無いような。


崩落って程でもないが、北側が崩れかかってて注意テープ。


源次郎平。
北側に「こっちに行くなロープ」。
踏み跡もないし、そっちに向かうミスはしないと思うが……


ピークが見えてきた。
あれが源次郎岳かな。



中原からの道との分岐。
こんな風に手製標識はぽつぽつある。



源次郎岳が近づくと尾根上が岩っぽくなり、



こんな風に岩を巻く崖道になってくる。


ここ。
崖道なのに山側から木がせり出していて。
ロープを掴んで上体をそらしながら、慎重に身体を向こう側に送る。
(デカいマットをザックの外付けにしていたので、屈むのは難しかった)
気をつかったのはそこくらいからな。
あとはまあ、雨のあとで土が緩んでるような時に下りでは使いたくないか。


地図に急坂と書かれている山頂直下は、別に危なくはない。



着いた。



源次郎岳。
山梨百名山だったか。




お腹がすいたのでお昼にする。
ここ、西側の展望がもうちょっと良ければ、人気でそうなんだが。




標高があがってきて、紅葉もまずまず。



源次郎岳東の分岐。
状況次第ではここから嵯峨塩へ下山も選択肢に含めてたが。
予定通り上日川峠へ行こう。
そしてここからがらりと林相が変わって穏やかになる。



少し曇ってきたな。



下日川峠の手前にネットで囲われた区画があり。
地図を見て左手に進んだが、どうも右手の林道に降りるので良かったみたい。



下日川峠は未舗装林道。
小金沢連峰の方から山を渡ってくる高架鉄塔を見る。
あれらの設備保守なんて想像もつかないなあ。



林道は無線中継所まで。ここは東を迂回。
北から黒い雲が迫ってきていて不穏。


中日川峠への下り。
無線中継所の裏手もそうだったけど。
山肌の傾斜そのものはたいしたことなくても、踏み跡がジグザグではなく直登でつけられていて。
その為わずかな湿り気でも土がズルリと滑りやすい。

ひょっとして。
昔は確かに踏み跡が薄く「判断力を要す」だったのが、
近年にトレランの人とかが増えて踏み跡が明瞭になり、テープ類も増えて間違えなくなったのかも。
山と高原地図も毎年全ルートを歩いて確認している訳でもないだろうし。



中日川峠で舗装された林道に出る。


巣箱。
昔から疑問なんだが、こういう形状で鳥が出入りできるのだろうか?
小鳥をより大きな鳥の捕食から守る為とはいえ、
この穴は小さすぎて、小鳥も羽根を開いていると出入りできないのでは?と思うのだが。
入れたとしても、今度は出る時に穴の位置が高くて、羽ばたかないと届かないのでは?


大菩薩湖。



上日川峠に到着。
疲れた……後半大幅にペースダウン。
駅から8時間近くかかったよ。


テント受け付け済みのマーカーはワインのコルク栓。


平日ではあるが、ハイシーズンなので栄和交通のバスが運行している日。
日帰りも可能だったな。
まあ、私の場合山で寝ることが目的の半分なのだけど。



このテント、使うの久しぶりで。
広げてみたらカビをはやしてしまっていた。
(近くで見ると結構きたない)



このあたりでテント場というと、福ちゃん荘のとこが良すぎるが。
こちらも悪くはないんだ。
車道の脇というのは気になるが、最終バスが行ってしまえばもう静かなもの。
ロッジの消灯時間になれば発動機の音も止む。


まあ、のんびりとね。


夜間、トイレに出ると星空がギラギラとして恐ろしいほどだった。
そして寒い。
温度計を忘れたので確認できないが、”快適7℃”の寝袋とシェラフカバーでも震えたので。
明け方は氷点下まで下がったのではないか。
ロッジの屋根に霜がおりていたし。

2日目の予定は立てていなかった。
大菩薩嶺から丸川峠へ行ってもいいし、大菩薩峠を越えて丹波山村に降りてもいい。
小金沢連峰を経由して天目に降りてもいいが……


どうも昨日の疲れが残っていたのが、7時過ぎまで寝てしまった。
おとなしく最短で裂石に降りよう。
身体が冷えてしまって、早く温泉に浸かりたくなった。



千石茶屋。
ここも良さげで寄りたいと思っているのだけど。
土日祝のみの営業なのか、なかなか営業中に当たらない。


ここの店も営業中なのを見たことない。
いや、営業しているのか若干あやしいが。
廃業したにしては小ぎれいで。



雲峰寺。
山梨の山の方のお寺はたいてい武田の菩提寺で、
山梨の山の方の温泉はたいてい信玄の隠し湯。


バス停と番屋茶屋のとこ。
昔はごちゃっとした道だったが、区画整理?して茶屋を北側にずらしたのか。
すっきりとした。




大菩薩の湯は市の保養施設でもあり。
日帰り温泉施設としては商売っ気が薄いのだが。
これ……なんか変なのに入り込まれてない?


開店待ち。
バスは12:00まで無いので、強制的にのんびりになる。


露天風呂、全裸日光浴、サウナとひととおり満喫。
湯上りセット(ドリンク+小鉢3品)を頼む。
ここはちゃんとした食事はないので、




塩山駅に戻ってからお昼をたべた。
ほうとう屋の親爺さんに聞かれたので、上日川峠から降りてきたとこだと伝えると。
「今朝は寒かったでしょう」
と言われる。
盆地側でもそれと分かるほど冷え込んだのか。
そういえば今日は立冬だったか。