久々に歯ごたえのあるバリエーションを
武蔵五日市駅から藤倉行きのバスに乗り、神戸岩入口バス停で下車。
北へ100mほど歩き、神戸支9号柱のとこの擁壁の階段を登る。
階段を登ると即、足場の悪い笹薮の急登なので、身支度は済ませてから登ろう。
私はバスを降りたそのままのなりで入ってしまい、
ザックを降ろして身支度する余裕もなく、
素手で笹薮の茎を掴んだりして登ることに。
尾根筋に乗ってからもしばらくは激登。
地面は柔らかすぎず・固すぎず。
ストックのキャップを外し、70cmくらいの短めにして、地面に刺して支点にしながら直登していく。
ピッケルの代わりだな。
ストックは折りたたみ式のほうが見た目はスマートだし、畳んだ時に短くなるので小さなザックへの収納がいいのだけど。
こういう風に短く使うことができないので、やっぱり伸縮式の方がいいかな。
そしてこのあたりからはもうほぼ踏み跡が無くなる。
一番の難所、800mの岩場
といっても写真ではまるで伝わらないのだけど。
正面にまるで壁の様にそびえる急坂というか、崖。
マジで……?とため息が漏れる。
しかもトレースがなく、どこに向かっていいのかが分からない。
四つん這いになり、慎重に登りながら進む方向を探る。
踏み跡が無く柔らかい土の急斜面を四つん這いになって慎重に登っていく。
手も使っての登りが続くが、滑落の心配のないというだけで気持ちは楽。
あと少しだ、とこの時は思ったのだが。
馬頭刈尾根まであと少し、がまたキツイ。
踏み跡のない激坂。
植林帯のへりを四つん這いで木の根を掴みながら少しずつ這い上がる。
写真だと伝わりにくいので、横を向いてみるとこんな感じの斜度です。
10m進むのに数分かかる。
こんなとこで仕事する林業者ってすげえよなあ。
ようやく馬頭刈尾根に出た。
富士山の見えるベンチより10mほど西側。
今年の2月にここから下って見ようと思ったものの、さっぱり踏み跡が見つからないのに嫌な予感がしてやめといたのだった。
結果からいえばやめて正解。
バリ&ルーファイ上等、かつ悪場の下降に自信ニキでもなければ初見で下りはやめといたほうがいいです。
私のようなゆるふわハイキングおじさんには荷が勝つよ。
このルート、大沢右岸尾根は『新バリエーションハイキング』に紹介されている。
本に紹介されているルートはどこもそこまで悪い道ではない……
基本的に登山用に整備されたコースではないだけで、林業者等の作業道として普通に歩ける程度のルートを紹介しているという認識。
ただ、いかんせん情報が古い。
この大沢右岸尾根も、筆者が歩いたのは10年前の情報なので。
10年の間に作業道として使われなくなったり、台風等で荒れたりで、こういうこともあるだろうか。
標準コースタイムの0.何倍で歩けるぜ!
バリエーションルートも行くぜ!
などと粋がったところで。
踏み跡という人工物の上をなぞることでようやく山を渡れているのだ、ということを再認識する次第でした。
比較的新しい標識。
ここを通るのも初めて。
値段的には一番バランスのいいかな。
おつまみを買うと店員さんが折り紙した菓子入れをくれる。
焼酎ではなく日本酒で仕込んだ梅酒。
これおいしいのだけど、都内のお店で売ってるのを見たことないのが残念。
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