2023年12月15日金曜日

2023/12/14(木) 大沢右岸尾根(御嶽山周辺のバリエーション)

 久々に歯ごたえのあるバリエーションを




武蔵五日市駅から藤倉行きのバスに乗り、神戸岩入口バス停で下車。
北へ100mほど歩き、神戸支9号柱のとこの擁壁の階段を登る。



階段を登ると即、足場の悪い笹薮の急登なので、身支度は済ませてから登ろう。
私はバスを降りたそのままのなりで入ってしまい、
ザックを降ろして身支度する余裕もなく、
素手で笹薮の茎を掴んだりして登ることに。




尾根筋に乗ってからもしばらくは激登。
地面は柔らかすぎず・固すぎず。
ストックのキャップを外し、70cmくらいの短めにして、地面に刺して支点にしながら直登していく。
ピッケルの代わりだな。
ストックは折りたたみ式のほうが見た目はスマートだし、畳んだ時に短くなるので小さなザックへの収納がいいのだけど。
こういう風に短く使うことができないので、やっぱり伸縮式の方がいいかな。



南西の尾根と合流する654ピーク。



しばし細い尾根。


720mあたりから岩が出始める。
そしてこのあたりからはもうほぼ踏み跡が無くなる。



一番の難所、800mの岩場
といっても写真ではまるで伝わらないのだけど。
正面にまるで壁の様にそびえる急坂というか、崖。
マジで……?とため息が漏れる。
しかもトレースがなく、どこに向かっていいのかが分からない。
四つん這いになり、慎重に登りながら進む方向を探る。



正直いうと「ここの岩場は西側を巻く」という事前情報を仕入れて無かったら、ルーファイできずに引き返してたかも。



西側を巻いて尾根筋に復帰するまでがまたしんどい。
踏み跡が無く柔らかい土の急斜面を四つん這いになって慎重に登っていく。




岩がちな尾根上を登っていく。
手も使っての登りが続くが、滑落の心配のないというだけで気持ちは楽。



向こうに馬頭刈尾根が見えてきた。



右手が杉の緑林体、左は自然林。
あと少しだ、とこの時は思ったのだが。




馬頭刈尾根まであと少し、がまたキツイ。
踏み跡のない激坂。
植林帯のへりを四つん這いで木の根を掴みながら少しずつ這い上がる。



写真だと伝わりにくいので、横を向いてみるとこんな感じの斜度です。
10m進むのに数分かかる。
こんなとこで仕事する林業者ってすげえよなあ。





ようやく馬頭刈尾根に出た。
富士山の見えるベンチより10mほど西側。



今年の2月にここから下って見ようと思ったものの、さっぱり踏み跡が見つからないのに嫌な予感がしてやめといたのだった。
結果からいえばやめて正解。
バリ&ルーファイ上等、かつ悪場の下降に自信ニキでもなければ初見で下りはやめといたほうがいいです。
私のようなゆるふわハイキングおじさんには荷が勝つよ。

このルート、大沢右岸尾根は『新バリエーションハイキング』に紹介されている。
本に紹介されているルートはどこもそこまで悪い道ではない……
基本的に登山用に整備されたコースではないだけで、林業者等の作業道として普通に歩ける程度のルートを紹介しているという認識。
ただ、いかんせん情報が古い。
この大沢右岸尾根も、筆者が歩いたのは10年前の情報なので。
10年の間に作業道として使われなくなったり、台風等で荒れたりで、こういうこともあるだろうか。

標準コースタイムの0.何倍で歩けるぜ!
バリエーションルートも行くぜ!
などと粋がったところで。
踏み跡という人工物の上をなぞることでようやく山を渡れているのだ、ということを再認識する次第でした。


御嶽~日の出と経由。
比較的新しい標識。
公的な標識に、個人の主観に過ぎない書き込みをするのは良くないね。
ついでに言うなら、言葉の選びにもう少しこう、なんというか、手心というか。



下りは築瀬尾根から。
ここを通るのも初めて。



築瀬尾根は実線コースだが、道なりに行くと軍畑駅に近い方に降ろされてしまう。
そこで、



沢井駅への近道を求めて583ピークから北側の支尾根へ入る。



ただ鉄塔巡視路でもあったようで道は確か。



その28号鉄塔。




鉄塔を過ぎるともう鉄塔巡視路ではなくなるようで、急に地面が柔らかくなる。
とはいえ迷うような感じではなく、雨水の集まる沢筋をたどって降りていく。



最後の方が荒れた竹林だったものの。



最終的に吉野街道沿いの民家の裏手にまろび出た。


楓橋を渡って澤乃井園へ。


芳醸三十五
小澤酒造の中では最高級の一つ
うめぇ〜


ノーマルな大吟醸。
値段的には一番バランスのいいかな。
おつまみを買うと店員さんが折り紙した菓子入れをくれる。


それから何杯か飲み、最後に”ぷらら”
焼酎ではなく日本酒で仕込んだ梅酒。
これおいしいのだけど、都内のお店で売ってるのを見たことないのが残念。

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